こんな時、どうする?

From:麻生秀男

以前、沖縄に移動した時の事。

ちょっとしたトラブルがありました。

その日は、急ぎの仕事もあったので、
早めに空港に行き、静かなラウンジで
仕事をしようと出発の2時間前に
羽田空港につきました。

仕事で飛行機に乗る時は
予約の変更ができ、かつ安く利用できるので
株主優待券を利用しています。

特に夏場の沖縄は
台風で飛行機が欠航になったりするので、
予約が変更できないチケットはリスクが高いです。

実際、昨年も予約が変更できる
チケットだったので

台風を回避した早めの便に変更し、
おかげでその後の東京での予定が
崩れずに済んだ事が2回ほどありました。

ただ、予約が変更できる普通の予約だと、
結構高くなってしまいます。

そこで、金券ショップで株主優待券を買い、
使っているわけです。

空港では自動チェックイン機で、
スマホをかざして予約を確認し、
往復分の株主優待券を機械に入れます。

すると

「株主優待券の期限が切れています。」

というエラーメッセージが。

おかしいなと思い、株主優待券を確認すると
有効期限は切れていません。

何かの間違いかなと思い、
もう一度、チェックイン機に通しても
やはり期限切れのエラーメッセージ。

原因が分からないので
カウンターに行き係員の方に、

「期限切れでエラーになるんですが
期限切れてませんよね?」

と相談すると

「お調べしますので、お待ちください。」

と言って調べてくれました。

ところが、だんだん空気が怪しくなって来ました。

受付けてくれた係の女性が、
手元のPC画面を指差しながら隣の女性に

「こんなことってあるんですか?」

と小声で話しています。

そして、遂には、

「しばらくお待ちください」

と言って、カウンターを離れてしまいました。
きっと事務所に行かれたのでしょう。

そして、戻って来て言われたのは

「大変お待たせして申し訳ありません。
こちらの1枚の株主優待券が既に宮崎空港で
使用済みなっていますのでご利用頂けません。」

「えっ?」

一度使われた株主優待券が
金券ショップで売られていた?

考えられるのは、

航空会社の手違いで
使われていないものが使われた
という登録になっている。

あるいは、使われて回収されたはずの
株主優待券がなんらかの理由で回収されずに
金券ショップで販売された。

という事。

理由はどうあれ
片道分のチケットは使え無いとの事。

あなたなら、こんな時、どうしますか?

正直、客観的に見て、あなた自身に落ち度は無い。

でも、あなたが思いもしなかったトラブルで
予定が大幅にくるってしまう。

あなたが目標や夢に向かって進んでいたり、
人生を良くしようと思っていれば、
そういう想定外の事が起こる事もあります。

しかも、原因が相手側のミスだったら?

相手のせいだと、相手に怒りをぶつける?
仕方ないと、あきらめて泣き寝入りする?

どうします?

正直、正解はわかりません。

ですが、この時、私が意識したのは、
ジェームスから学んだ

“感情は自分でコントロールできる”

という事と、

“結果は絶対、やり方はオプショナル”

という事。

状況に支配されて、

「ふざけんな、おかしいだろ」

と怒ったり、

「今日はついてないな」

とがっかりしたりするのは簡単です。

実際、世の中の多くの人は、自分に起こる出来事によって
自分の感情をコントロールされています。

天気、TVのニュース、事故、などなど。

そして、心の状態、感情は、あなたの仕事や
人間関係、健康にも大きな影響を及ぼしてしまいます。

つまり、感情をコントロールできなければ、
あなたの仕事、人間関係、健康において
望む結果を得るのは難しくなるという事。

夢や目標を手に入れたいと思えば、
周りの事柄や他人の言動によって
感情をコントロールされるのではなく

自分自身で感情をコントロール
できるようになる必要があります。

だからこそ、ジェームスは、
「成功の9ステップ」の4番目のステップとして
「感情のコントロール」について教えているのです。

そして、感情をコントロールして
冷静になった上で、

「自分にとって今、大事な事は何だろう?」
「自分にできる考えうるオプション(選択肢)は何だろう?」

と考えました。

つまり、今、自分が得たい本当の結果は何だろう?
ということです。

目の前で使えると思っていたチケットが使えないと
言われれば、そこに引っ張られて視野が狭まり

「金を返せ」
「使えるようにしろ」

という結果にフォーカスしてしまいかねません。

でも、冷静になって、今、本当に大事な事は何か?
自分の目標や夢において大事な事は何か?
と考えると、違う答えが出てきます。

本当に大事なのは、
まず、予約していた便に乗り沖縄に行く事。

予約していた便がその日の最終便なので、
それを逃すと出張の約束に間に合わなくなり、
信用を失う事にもなりかねません。

そして、もう一つは、急ぎでやるべき仕事の時間を
確保する事。

目の前の問題にこだわり過ぎて時間を失う事の方が
もったいなく感じました。

最後に、自分がどういう人間でありたいのか?

私は、状況に振り回されて感情を爆発させたり、
弱い立場の人にストレスを発散するような人間では無く、
感情に振り回されずに正しい事をできる人間でありたい。

そうなりたい、と思っています。

今回の場合、目の前の係の女性には、
あきらかに決裁権は無く、この女性のミスでもありません。

万一、この女性のミスだったとして、
それを責めたところで自分のストレスの発散だけであり
自分にとっても相手にとっても何の利益もありません。

ですので、相手に怒りをぶつけるのではなく、
この状況の原因は御社の手違いである可能性が高いという
事を説明し、その上で、予定通り乗れるように手配して
欲しいというこちらの要望を伝えました。

その女性は、こちらの状況を理解してくれ、
事務所の方に戻り、上司と話してくれたようです。

ですが、結局は、会社として無理という事。

組織として大きいと、
簡単に曲げられないルールも多いもの。

ここで粘ったところで、誠実に対応してくれている
係の女性に余計なストレスをかけ、

私も時間を失うというLose-Loseになるなと判断し、
有効な片道分の株主優待券で沖縄に行く事にしました。

その上で、
今回の原因を調査して連絡してもらう約束をしました。

こうして、
1時間ほど時間を失う事にはなりましたが、
予定通りの飛行機に乗る事ができました。

その結果、仕事の約束をしている仲間の
信用を失う事もありませんでした。

予定していた仕事も
ラウンジと飛行機の中で終える事ができました。

感情的にイライラしたり、がっかりしたり、
引きずる事もありませんでした。

さらに、それから数日後、
空港で応対してくれた女性から電話がありました。

約束していた問題の原因がわかったので連絡をくれたのです。

で、何が問題だったのかというと、
先に宮崎空港で使用されたものが、
実は、期限が切れていたのだそうです。

しかも、2年ほど・・・・。

チケットを受け取った係員が有効期限の
確認をしていなかったようです。

その株主優待券の番号が、
たまたま私の使った株主優待券と
同じ番号だったとの事。

本来、同じ番号というのは、使われないそうなのですが、
何かのミスで同じ番号になっていたのだとか。

そんな事もあるんですね。

そんな出来ごとに出会と、
運が悪いと言う人もいるかもしれませんが、

私にとっては良い学びの機会、
実践の機会となり、さらにはメルマガの
ネタにもなったのでかなり運が良いのかな。

何はともあれ、原因もわかり、
帰りの便についても係員の方が
株主優待券が使えるよう手配してくれたので、
帰りの便の心配はしなくて良くなりました。

あなたの参考になればうれしいです。

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One thought on “こんな時、どうする?

  1. 良いお話ですね。でも、紹介いただいた事例でここまで冷静な対処ができる人はとても少ないでしょう。ジェームズの教えがあったからというより、それ以前のターザンさんの人格形成過程で、相手の立場を慮るということを身につけていたのではないかと思います。

     感情のコントロールがストレスの元にならないか、少し心配になるのですがジェームズの教えにはそのあたりも詳しく説明があるのでしょうか。ともあれ、感情のコントロールのあとに、実現すべき結果を再確認してそのために最良の選択肢を選ぶという過程は大いに参考になります。ありがとうございます。

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