ぞうのお話

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象と人間。

「力が強いのはどちらでしょうか?」

こんな質問があれば、おそらく誰もが簡単に
答える事ができるでしょう。

その答えは、もちろん象。

こんな事は誰でも知っているでしょう。

しかし、動物園などの人間に飼われている象は、
ちょっと引っ張ったら抜けてしまうような
小さな杭でつながれた鎖が足にはめられていると、
じ~っと、おとなしくしているのです。

つまり、逃げようとしないのです。

なぜでしょう?

だって鎖につながれて不自由な状態なんて
嫌ですよね!

実は、これにはワケがあるのです。

どうして象が逃げ出さないかというと、
それは、象がまだ小さい頃にさかのぼります。

まず最初に、小象の力ではビクともしない
地中深く埋められた鋼鉄の杭につながれるのです。

当然のことながら、
その小象は、

「もっと動き回りたい!」
もしくは、
「ジャングルに帰りたい!」

などと動き回ります。

しかし、どれだけ力を入れて引っ張っても
小象にその杭を動かすことは、
絶対にできないのです。

どれだけ力を入れても動けない
ということを繰り返すうちに、
やがて、、、

地面に杭がある = 逃げられない

という思考パターンが出来上がるわけです。

その後、成長して象の力はとても強くなります。

しかも杭自体も、
すぐに抜けるような小さな杭に変わります。

にも関わらず、象は、
「逃げられない」という思い込みから
逃げ出そうとしないんです。

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「あなたの足下にも杭はありませんか?」

ー飯村 匡博

P.S.
あなたの人生で、
誰かが、もしくは何かしらの要因によって、
杭が打ち付けられていたとしたら、
ここで”杭の外し方”が明かされていますよ。
http://www.jamesskinner.com/taiken_dp/

5 thoughts on “ぞうのお話

  1. うまい。自分も含めてほとんどの人に杭がありますね。会社に長く勤務すると
    その会社の常識が自分の常識となってしまいがち。業界の常識もそうだし、
    そこを杭のない新規参入した新たな視線があるとまだ意外とチャンスがあることもあるし。杭から解放されるよう発想も視点も幅広く持ちたいものですね。

  2. ガラスのコップに閉じ込められたノミのお話と同様のお話ですね。
    随分と心当りがあると同時に10年近く新入社員によく教えてきました。
    ですが、業績不振が続く中、この数年間で私自身にこの杭ができたのは分かっています。それで、動こうとしますが、周囲の壁や慣習を変えれず、突破できません。もう2年ももがいていて、相当疲れてきました。サイコサイバネティクス、フローマインドも学び、切り口を変えて無理ない範囲で頑張ってみたりと空回りしないようにも変えてみています。それでも、状況は変わってこない。今は耐えるか、思い切って人生の舵をきり直すか真剣に考えてます。44歳です。

  3. 「自分ってこんなもんだ」っていう思い込み。思い込みがあることさえ気がつかないけど、小さな思い込みに気付きながら、少しずつ、少しずつ、変えていたらいいなぁ~と思います。
    今の自分には無理だと思えることも、未来の成長した自分なら楽々と解決している。それに気づいてから、未来への不安が少し収まりました。

  4. やはり、この人のコメントが一番ナチュラルに、無理なく耳に入ってくるのはなぜなんだろうか?何が違うんだろうか?ときどき考えるんだけど、分析力もなくて、まぁいいか、といつもやり過ごしてしまう、、顔写真を見て、、なんだかな~、と、いつものパターン。

  5. 自分の目の前にある、杭を意識して、動き出すという事ですね!
    貴重な学びをありがとうございました!

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