今年は、60年ぶりに同じ年に重なった伊勢神宮の式年遷宮と出雲大社の大遷宮があって話題になりましたね。その出雲大社は、神在月(かみありづき)11月12日から18日(旧暦10月11日から17日)までの7日間、全国の神さまたちが集まって会議するところでも有名です。そこでこんな有名なお話があるんですよ。むかしむかし、隠岐島(現島根県)という小さな島に住んでいた一匹の白ウサギが毎日、浜辺から見える海の向こう側の大きな陸地に行きたいと眺めていました。ある日、白ウサギはひらめいて、海のサメに言います。「サメくん、ぼくの仲間と君の仲間のどっちが多いか比べっこしないか?」君たちが向こう岸まで並んでくれたら、ぼくはその上を数えながら飛んで行くよ」「分かった!」サメは、白ウサギの言う通り、仲間をたくさん集め、向こう岸まで並びました。「ひとつ、ふたつ・・・」白ウサギはサメを数えながら背中をジャンプして、向こう岸に渡る直前でこう言いました。「比べっこなんてウソ、ウソ、ぼくはこっちに渡りたかっただけなんだよー」
それを聞いた最後のサメが怒って、ウサギを捕まえて皮を剥いでしまったのです。「痛いよー!」皮を剥がされたウサギが泣いているところに、神さまたちが通りかかりました。稲羽の国に美しい姫神がいる噂を聞きつけて、旅をしていた神さまたちはウサギに、「海につかって太陽と風に当たってるとじきに治るよ」と言ったんですねウサギは教えられた通りにすると、身体の皮膚がひび割れてさらに痛くなって泣いていました。そこへ先に行った兄弟の神さまたちからたくさんの荷物を持たされて、白い大きな袋を持った神さまが遅れてやって来ます。「かわいそうに、すぐに真水で体を洗って、がまの穂(ほ)を摘んできて、その上に横になるといいよ」ウサギは言われた通りにすると、やがて痛みが消えて癒されたのでした。「因幡の美しい姫神はあなたを選びます」兎はそう言うと、本当に姫神と結ばれたのでした。この神さまは、のちに大国主神(オオクニヌシノミコト)と呼ばれ、人々に敬われたそうです。先日、鳥取へ仕事に行った際、その大国主神が祭られている出雲大社に参拝してきました。大遷宮ということもあり、人も多く、本殿は格式ある日本の伝統建築はとても素晴らしかったです。神話の地と因幡の白ウサギの話しに触れて改めて困っている人を助けて誠実でいることが大切だと、大昔の人たちは伝えようとしてくれていたんだと感じました。20世紀を代表する歴史学者、アーノルド・J・トインビーは、民族存立の要件として、民族の神話を学ぶことだと伝えているそうです。日本は現存する世界最古の国家。脈々と一本の経糸が教えとしてあり、今の日本があるんですね。それが神話ともいえるのですが、あなたが知っている日本の神話はどんなものがありますか?岡崎哲也
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神話に対しての知識は無いのですが、人に対して、親切にする事の大切さを学びました!
貴重な学びをありがとうございました!
有名なところで、天照大神が天岩戸に隠れて、説得してもでてこなくなって、最後は、扉の前で皆で楽しく騒いでいると、気になった天照大神が出てくる、というのがありますね。あの話からは、家庭の太陽はお母さんってことかな〜ってことと、北風と太陽と同じような説得の仕方について教えてくれてるのかな〜、と思います。神話、勉強すると楽しそうですね。ありがとうございます。
途中で文章が飛んでいませんか?いきなり皮をかがされています。
を捕まえて皮を剥いでしまったのです。
>「痛いよー!」
>皮を剥がされたウサギが泣いているところに、
>神さまたちが通りかかりました。
LD2006様
ネクストリーダーチームでございます。
ご指摘ありがとうございます。
岡崎先生からの原稿を
ブログにアップする際に
ご指摘の一文が抜けてしまったようです。
申し訳ございませんでした。
修正致しましたので、ご確認くださいませ。
この度のご指摘ありがとうございました。
日本の素晴らしさを伝えて下さって、神話の大切さを伝えて下さって、有難うございます。