from 杉本
少し昔の話ですが、
アメリカのニューヨークの、
ロングアイランドに、
若いカップルにとって、
評判の人物がいました。
その人の名は、
トム・ハートマン神父。
彼が頼まれて執り行った結婚式は、
4000組以上。
なぜ皆が、
この神父のところへ、
行きたがるのか、
私はとても強い関心を持ちました。
こんな疑問もありました。
他の神父は、
選べないのだろうか?
もちろん他にも神父はいますが、
ハートマン神父のように、
人へ強い関心を示す人は、
ほとんどいないのだそうです。
ハートマン神父は、
流れ作業式の結婚式をしません。
1人ひとり、
その人たちに、ふさわしい準備をするのです。
結婚のために、
彼のもとを訪れる2人について、
できるだけ、いろいろなことを知ろうとします。
彼らを教会に招く。
彼らの家を訪ねる。
数ヶ月以上かけて、
彼は、彼ら自身に関する会話へと導くのです。
そういうふうにして神父は、
彼らの個人的な希望や必要にふさわしい結婚式を、
行うことができるというのです。
神父はこのようなことを
2人に言います。
「よろしい、あなた方の結婚式をやりましょう」
「でも、ありきたりの儀式にしたくはありません。
あなたがたにとって、
最良の結婚式であってほしいのです。
あなたがたについても知りたい。
あなた方が、
お2人の関わりについて発見したこと、
お互いの何を愛しているのかについて、
あなた方と話し合いたい。
あなた方の苦しみや、
それをどういうふうに、
乗り越えたかを知りたい。
それを、あなた方の結婚式で、
皆さんにご披露したいのです」
このようにして、
若いカップルは、
自分たちが気づいていなかったことまで、
気づくようになり、
決意すべきことを、
決意するのだそうです。
私が、ハートマン神父の経験から、
学んだことの中で、
最も教訓にしていることは、
自分が相手に、
誠実な関心を示すと、
相手も自分の話に耳を傾けてくれるということです。
私の仕事は、
主に、セミナーやコンサルティングをすることなので、
相手に、聴いてもらわないと、
成り立たない仕事なので、
彼のようになることを
ずっと目指しています。
顧客や顧客の組織が改善すべき点を見つけるには、
まず相手に誠実な関心を示す。
わかった事実に基づいて、
実践してもらいたいことを、
相手に理解してもらいたいのなら、
相手に誠実な関心を示し続けること。
相手の質問や疑問に、
誠実に答えること。
まだまだ修行中ですが、
このことを実践できると、
相手が私のアドバイスを聴いて、
それを、実践し始めて下さいます。
育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS:モルツ博士のプログラムで
自分を見つめ直す事もお勧めです。
きっと新しい気づきがありますよ。
素敵な神父さんですね。
人に誠意を示す。わたしはずっと苦手だと思ってきました。
でも、人と向き合い、人の立場になって考え、人のために自分ができることをすればいいんですよね。
わたし主体で考えてしまうから、難しくなってしまう。
人を本気で応援することが出来ると自分のことを考えているのがバカらしく思えてきます。
そして、人の応援て気持ちいいですよね(笑)
話が少しずれたかもしれませんが、このへんで。ありがとうございます。
本当に良いお話でした、感激しました。自分でも60歳を超え少し人のためにお役に立てることを何かしようといつも考えるのですが、どうしても結果を考え、踏み切れずにおります。
つまり、世間の目を気にしている自分がいたり、見返りを考えたりしているのかもしれません。もっと強い信念を持って、事にあたりたいと改めて思った次第です。
しつこさ!ねっちこさ!執拗さ!
誰かに何か人生のこと本当に悩んでいること、将来への望み、あり方、精神性などその人の中にあるものを聞き出した時に、一回聞いても壁があるので答えてくれないだろう。
なんども何度も尋ねてようやくちらっと本音が出てくる。その本音を手がかりにその人の本当に考えてること思ってることを引き出せる人が本物のアドバイザーですよね。
コンサルティングなんか受けた場合も私は、じ~っとこのやり取りをやってくれるかどうか待って待って待ちまくって・・結局、2~3回程度同じことを聞いて終わったら、このコンサルには情熱がないから頼れないな!って思ってしまう。
その人の奥に入っていくには、やはり神父さんのようにその人の生活にまで入っていかないと本当のことは引き出せないですね!
そう考えると日本式の酒の席ってのは、嫌いだけど重要な意味をもってますね~。
これを読ませていただいて、毛嫌いしていた酒の席にこれからは、もっと誘って誘われようとおもいました。
素晴らしい内容をありがとうございます。
評判が良い根拠がわかりました。
このトム・ハートマン神父のような人間を目指して頑張りたいと思います。
元気が出るお話でした。
なるほど。自分に置き換えてみても、誠実に関心を持ってくれる人とそうでない人とでは、誠実に関心を持ってくれる人に相談したいし話しも聞きたいです。自分もそうできるように取り組んでもいますが、難しい場面もあります。時間が無い時、疲れている時、目の前の人よりも他の人や物事に関心が向かっている時…
こう考えてみると今回の神父さんのような方は、素晴らしいですね。自分もそんな風になりたいですね。
私たちの結婚式は神式でした。カトリックでもないのに、大事な結婚式を教会でやるのは世界的に見てちょっと変かなと・・・4年経ちますが、そのときもらった誓いの言葉は、額縁に入れて毎朝読んでいます。そして、今日も妻にありがとうと言います。ハートマン神父の技は、誰よりも妻に使っています。一番一緒にいる人に使わないで幸せになれるはずがありません。まず、自分の身近な人に使ってみることをおすすめします。幸せですよ。
最近、プレゼンや入会説明が流れ作業になりがち…。反省します。
やはりまず相手に関心をもつこと、誠実に話を聞くことが大切ですね。愛の反対は無関心と言いますから…。いつもためになるお話ありがとうございます!
誠実さ。
自分自身も含めて大事なことですね。