ノミの訓練

from 杉本

「ノミのサーカス」をご存知でしょうか?

もともとは、
フランスのパリで始まったようで、
ルイ14世も見物したと言われています。

机の上に画用紙を置いて、
まわりを観客が囲み、
その上で、
ノミにいろいろな芸をさせたようです。

ノミにどんなことをさせたのかと言うと、

• ノミの体重の、2,000倍の重さのローラーの取っ手に、
2匹のノミをつないで引かせる。
• ノミにボールを蹴らせる。(ボールの重さはノミの約5倍)
• ダンス:鮮やかな色紙で作った円錐形の衣装をノミにかぶせ、
オルゴールの音に合わせてノミが跳びはねると、
衣装が踊っているように見える。
• ジャンプ:掛け声に合わせて、
ノミがジャンプして小さな輪をくぐる。

ノミは元々、
体長の200倍もジャンプすることが出来る、
偉大なジャンパーです。

体長3mmのノミだと、
60cmもジャンプすることができる計算になります。

60cmも跳んでしまうと、
見物人の身体に飛び込んでしまい兼ねませんから、
そうしないように、
最初に訓練を施します。

ふたをした瓶にノミを閉じ込めると、
ノミはジャンプして、
瓶のふたにぶつかります。

その内に、
ノミは瓶にぶつからない高さまでしか、
跳ばないようになります。

その後は、瓶のふたを外しても、
それ以上跳ばなくなりますが、
それはどこまで跳び上がるかを、
自ら調整してしまうからです。

一定の高さまでしか跳ばないように、
自分を調整してしまうと、
それ以上のことは出来ない訳です。

人にも同じ性質があります。

初めは、夢や目標は、
無限に広がっていますが、

人生経験を積むうちに、
あちこちで何回も頭をぶつけたり、
つまずいたりします。

また、他人から否定的な意見をぶつけられ
それに影響を受けるようになります。

もう一度、
瓶から跳び出すようになるには、
どうしたら良いのでしょうか?

瓶から跳び出している自分を、
想像するのです。

脳の中で、
その姿を描いてみるのです。

しかし、普段、
イメージすることに、
慣れていない人は、
最初から、うまくは、いきません。

そんなときは、
言葉を使いましょう。

脳は言葉に従うからです。

言葉を替えて言うと、
潜在意識は、
顕在意識のつぶやく言葉に、
いつかは従うようになります。

こつをお教えしましょう。

深呼吸を何度か繰り返して、
リラックスした後に、
言葉を自分に向かって、
つぶやきます。

言葉を言うときのルール:

1.もう達成されているかのように言う:

現在形で、例えば、
「私は健康で、エネルギーに満ちあふれている」と、
言いましょう。

2.肯定文で肯定的に:

〜できない、〜してみよう、たぶん、
などの言葉は使わないようにしましょう。

「〜してみよう」には、
やるまえから疑っている姿勢があります。

「リラックスしてみよう」より
「私は、リラックスしている」のほうが、
効果が高いのです。

また、例えば、
「大勢の聴衆の前でも、私は決してあがらない」だと、
かえって問題に、
焦点を当ててしまいがちです。

「私は落ち着いて、リラッックスしている」
というべきです。

3.繰り返し:

「私は健康でエネルギーに満ちあふれている」を、
1回だけ心の中でつぶやくより、
毎日何回も、言ったほうが、
潜在意識に落とし込まれる可能性は、
高くなります。

同じ言葉の繰り返しがいやなら、
少し言葉を変えて、
言いましょう。

「私は健康でエネルギーに満ちあふれている」
「いつも元気で、生き生き生活している」
というように。

もう一度言います。

脳(潜在意識)は、
言葉(顕在意識)に従うのです。

絶対に、こう思い込むんだというように、
頑張らなくても大丈夫です。

ただ、つぶやくだけで十分です。

気持ちがとても落ち込んでいたり、
ノイローゼ気味になっているときに
一生懸命、思い込もうとすると、

かえって、逆効果になってしまうことがあります。

頑張らずに、
自分に向かってただつぶやくことで、
セルフ・イメージの改善や、
強化を行うことができます。

育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−

杉本恵洋(すぎもと しげひろ)

PS:セルフイメージの改善や
強化には、このプログラムがお勧めです。

http://www.0stresslife.com/zrl/

3 thoughts on “ノミの訓練

  1. 凄くいいですが、ほとんどの引きが気がつかないポイントをついてます。他社の会社員を見ると5,6人いてもみんな同じように見えることがよくあります。人間は知らず知らず周囲に感化されて同一化してしまう。だから周りの人間の影響を受けて似た考えをするようになるため、それに慣れてしまえば楽だと思う人も多いけれども会社が斜陽となり変化が必要となってもみんな思考形態が同じで斬新はアイディアはでないし、出てもおかしいと感じてしまい、その組織はまだやっていける要素があっても業績悪化に歯止めが効かない。ノミのジャンプと同様に水槽で長く飼われた魚も一度に泳げる距離は水槽の幅が限界になってしまうものです。
    興味を持つ分野や視点を広げて変化に気がつき対処できる人財でありたいものです。

  2. そうなんですね!うふっ・・・。まさに今の私(笑)ここ数週間、なりたい自分があって、でもなかなかなれなくて、不安になるたびに何度もつぶやいていました。「考え抜いた自分が信じる道だ!必ずゴールにたどり着ける。大丈夫!」って。でも・・・もう少し言い方を変えた方がいいのかもしれませんね。?・・「秋開催の今までにない内容の演奏会は、それが終わったとき、そこにいる全ての人の心に小さな灯火が灯る。そして、それが一番大きく強いのは、『私の心の灯火』。」おおっ!なんだか、とっても幸せな気分になってきました。(笑)なんて単純なんでしょう。自分ながら呆れます。。でも、これでいいんです!これが私です♪

  3. イメージを広げる中で、今まで見聞きしたことのないビジュアルは思い浮かばないということに気づきました。ビジュアルのサンプルをインプットし始めました。つぶやきは、実験中です。成果はボツボツ(笑

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