
吉永賢一です。
読者の方から貴重な質問を頂きましたので、
本日はそれにお答えしようと思います。
頂いた質問はこちらです。
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僕は物心ついた頃から、
母に「信じるものは自分だけ」と言われて育ちました。
気がつけば、人に期待して裏切られたと感じたときに、
この言葉を持ち出し、自分を正当化し、人に怒るようになっていました。
そして、怒って人との間に壁をつくってしまうので、
自然と孤独になりました。
吉永先生のメソッドを活かすようになるまでは、
寂しいという感情に目をつむっていて、
感情を観察するようになっても寂しい自分を嫌悪してしまいます。
寂しさを克服するために人とのつながりを持とうとするも、
相手に無視されたり、勇気を出して心を開いたのに反応がなかったりすると、
怒りが沸いて来て、怒ってしまう自分も、寂しい自分も、
寂しさを誰にも言えない自分も、傷つく弱い自分も、心底嫌になって、
未だに苦しみから抜けられないです。
今は傲慢さを少しでもマシにしたくて、
街を歩いてて二人組やグループに感情が反応する度に
「すべての良きことがなだれのごとく起きますように」
と言っています。
吉永先生、僕はどういうマインドを持てば、
この苦しみから抜け出せるでしょうか?
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貴重なご質問に、感謝します。
このケースでまず確認してほしいのは、
「そもそも、裏切りやすい人」
を選んで、つきあっていないかということです。
ぼくも「裏切られた」と感じれば傷つきます。
そして「裏切られた」と感じてしまう背後には
被害者意識があると考えています。
ですから裏切られないために、できることを考えます。
それにはまず、
・裏切るタイプの人
・裏切らないタイプの人
を見分ける必要があると思います。
そして、基本的には「裏切らないタイプの人」であったとしても、
過度の負担を相手にかけるような約束をするならば、
その約束は果たされない確率が上がります。
したがって、対応策としては、
・裏切らないタイプの人を選んでつき合う
そして、
・約束をするなら、相手が守れる範囲の約束をするように心がける
ということになります。
「裏切られた!」と思ったら、次の人を探してください。
その人に感情を補足されて、その人に絡め取られることが
人生のムダだと思います。
ぼくも弱いので、裏切られたと感じると、
どうしても怒ってしまいます。
でも、それは自分が弱いからだ
ということは意識するようにしています。
その人の力に依存していたから、
怒っているだけです。
頼りにしていたハシゴを外されてしまったようなものです。
はじめから、自分で降りようとはしていなかったということです。
そして、少なくともぼくの場合は、
「裏切るかもしれないように見える人」に、
自分の弱さが原因で依存してしまったことが何度もあります。
これは、自分が弱くて、甘いからに過ぎないです。
自分の心を開くにしても、
「相手のさみしさを埋める」ことが前提であって、
相手のためになるからこそ、自分自身の感情も充足されます。
相手が感情的に話しているときに
その感情をよく肯定して、次に
その感情と似た体験をした事実を話してゆくことが大切です。
自分自身のさみしさを埋めるには、
自分で自分の心の声によく耳を傾けるか、
自分の心の声を聞いてくれる人を探さなければなりません。
「あの人に、すべての良きことがなだれのごとく起きますように」
と言ってゆくことは、とても良い練習になると思います。
これは、あまり短期的な成果は期待せずに
続けてみてください。
相手には聞こえないように、
小さな声で、言ってゆきます。
傷つく弱い自分が、
心底嫌いになることもわかります。
どうにもならないとも思うと思いますし、
抜け出すことができないとも思うと思います。
たとえば、神頼みをしても、
時折「すごい体験」をする人もいるみたいですが、
普通は何も起こりません。
かえって絶望することが多いだろうと思います。
絶望したからといって、
救いが現れるわけでもなく、
ただ、絶望しているだけです。
この流れを変えるには、
「自分の人生の責任は、自分で取る」
と決めることだと思います。
自分でできる範囲のことはすべてやろうとするし、
それで「できない」ことは「やらない」だけだとして、
自分の弱さだとするのです。
そして、他人のせい、環境のせいにすることをやめようとし、
「どうしたら、できるだろうか?」と、
あくまでも「自分の実行可能な行為」の中での方法を考えます。
本当に本当に、「自分の実行可能な行為」を
自分はすべてやっているかを考えれば、自分の弱さが見えてきて、
他人のせいや環境のせいにする気持ちから脱却します。
わかってほしいのは、
「傷つく弱い自分」というのは、
ほぼ全員に共通する、人間の普通の姿だということです。
違いが出るのは、
傷つく弱い自分を受け入れることができるか、
嫌いになって受け入れることを拒否してしまうかです。
拒否してしまえば、
自分自身の弱さも、他人の弱さも否定することになり、
自分とも、他人とも、距離を作ることになります。
受け入れることができるためには、
「人間は、傷つく、弱い存在である」
ということを受け入れることだと思います。
そうすれば、自分も人間であるのだから、
自分の弱さを、受け入れることができるようになります。
怒る人も、裏切る人も弱いのですが、
その弱さにも、多少なりとも理解を示すことができるようになります。
自分自身が弱いことを受け入れることができれば、
弱いことへの対策も実行できるようになります。
弱いからこそ、弱いことをわかって
対策してゆくことができるのだと思います。
ー吉永賢一
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私は、過去に様々な嫌いな自分がいます。このようなこともあり、新たな自分になるために「酒林(しゅりん)ゆき」と、自分のお気に入りの名前を付けた!と言っても言い過ぎではありません。この過去の嫌な自分の中で、最も嫌なものは、自分のことを信じ続けてくれた人を、自分の無知のためにその人を心底疑ってしまったことです。このことで、その人を深く傷つけてしまったことも分かっていますし、この誤解を理解した時の自己嫌悪のレベルがマックスになってしまった自分の実力のなさも、悔しくて仕方がないほど悔いてしまったことです。私は『後悔のない生き方をする』と自分で決めています。それなのに、この出来事に関しては後悔の念がつきまといます。でも、過去は変えられないことも既に理解しているので、今と未来の自分を鍛え、信じるべき相手を見分け、その人を信じ抜くことができる自分に成長させることを、自分に課しています。これが、今の行動の原動力の一つです。「大嫌いな過去の自分」がいるからこそ、今と未来の自分を好きになるために、その過去の自分が犯してくれた過ちを正そうとし続けること!これが大切なのだと思います。でも、失敗や過ちをした過去の自分は、本当は、大切な自分なのです。なぜなら、それがなければ、その時のことを気づくことができなかったのですから。気づけば、正したい!と思い、実行しさえすれば改善できます。でも、気づくことさえもできなければ、変化のない・成長のない自分のままです。この心の痛みを抱えている自分をたたえることを時にはしてやらねばならないのかもしれません。下を向かず、上を向いて未来への道を歩こう!きっと、それを続けることが輝く未来を手に入れることにつながるのだから♪
人間は、傷つく弱い存在でもあるし、時に驚くほどの強靭さを見せる、摩訶不思議な存在でもあると思っています。そして、他人様は、私の機嫌をとってくれたり、私の期待に応えてくれる便利な存在でないことが、人生だいぶ生きてきてわかりました。目の前の方も、また、必死で自分の人生を生きている。そのことをリスペクトすること。日々、忘れないようにします。
苦しみから抜け出した先は、どんな状態なんでしょうね。。。その状態に、早く到達されますことを、心から祈ります。