愛を伝える

吉永賢一
吉永賢一

吉永賢一です。

「コミュニケーションがうまくゆかない・・・」

すごく、よく聞く悩みです。

ぼく自身、コミュニケーションについては
すごく悩んで来ました。

ひとりで考え込んで、内面に入る傾向があったので、
そういう意味では、孤独でした。

放課後、みんなが遊んでいるときでも
ひとりで木の下で、ぼーっとしてたりしました。

もちろん、みんなと遊ぶときも多かったですが
ひとりでいる時間が、まわりの人よりも長いように思えました。

高校のときは、よくひとりで散歩をしていました。

さみしいわけですが
自分の心の外側に出て行くのも
イヤだったのです。

自分をなぐさめてみたりもしますが
今から考えてみると、自己正当化が強かったと思います。

自分がさみしい思いを
していることを正当化していました。

さみしいことも認めたくなかったし
そんなことで傷ついていることも
認めたくなかったのです。

コミュニケーションに関して
心に傷があるとコミュニケーションの
場面で緊張します。

そして、自分の心に壁を作り
思うことを表現できなくなります。

相手からの影響に対しては、
壁を作って自分を守るのは良いことだと思います。

一方、自分が話すときに、
自分の側の警戒心で壁を作るのは
良くないことだと思っています。

守るための壁と思いを出せなくする壁とは
分けて考える必要があると思うのです。

警戒心で壁があるから話せないのではなくて
意識的に話題を選択して「話さない」と
決めて話さないのはOKだと思います。

コミュニケーションについて考えているうちに
「理解・共感」がいかに大切かということを
考えるようになりました。

理解・共感への意識を高めてくれた大きなきっかけは
デール・カーネギーさんの『人を動かす』という本です。

この本を読んで、感動して、
その後はしばらく「理解・共感」への意識が上がりました。

そして、その意識はしばらくすると下がり
そしてまた「やっぱり、理解・共感は大切だよな・・・」
ということで意識が上がり・・・
ということを、繰り返してきました。

そのうちに、
「行動方針を定めるためには、
モデル・マインド・テクニックの3点セットを揃える必要がある」
と考えるようになりました。

モデル・・・説明のためのモデル。仕組みを原因と結果から説明する。

マインド・・・どのような心がけで、そのようなモデルの中で生きるか。

テクニック・・・そのようなモデルの中で、具体的に、何をするか。

そこで、コミュニケーションについての3点セットを
考えるようになったのです。

ぼくは、考えるときに、

「手前に手前に考える」

ようにしています。

「手前」というのは、
「より根源的な」「より根元に近い」ということを
場所のイメージで表現したものです。

上流の問題にたどりつき、
それを認識し解消できるならば、
下流の問題は時間の経過と共に自動的に消滅します。

なぜなら、上流の問題が原因となって
下流の問題が生まれていたからです。

ですから、上流の問題を解決することは
効率が良いわけです。

火を消せば、煙もそのうち消えます。

コミュニケーションについても
これまで、いろいろなことを自分でも実践し
そして、まわりの人にお伝えしてきました。

「理解・共感」を重視する

ということも、何度も何度もお伝えしてきたことです。

そして、マインドを考えれば、

「相手を理解しよう」

というマインドセットで取り組むことになります。

相手を理解することで
はじめて相手を助けることができるからです。

しかし、より手前のマインドセットは何なのか。

「理解・共感しよう」という気持ちを阻むものがある
だからこそ、「相手を理解しよう」と考えます。

しかし、その抵抗を解消出来るようなマインドセットは、
なんでしょうか。

より上流の問題を解決するためのマインドは
どのようなものでしょうか。

なかなか明確な言葉にできなかったのですが、
ほぼ結論にたどり着いたと思いますので
今日はそれについて書きたいと思います。

コミュニケーションを行うときには
このマインドを常に意識することで、
全般的な改善が起こり、また人格も
良いものになってゆくだろうと思っています。

そして、このマインドを持っていないと
「理解・共感」も薄っぺらいものになってしまって
相手の心に暖かい感情が生まれることは少なくなってくると思います。

そうすると、場合によっては
コミュニケーションを行うたびに
人生が悪くなってしまうということになります。

そうなれば、どんどんコミュニケーションが
怖くなってしまうと思うのです。

このマインド自体はぼくも
小さいときに耳にしたことがあります。

ただ、うまく理解することができなくて
実践ベースには乗りませんでした。

その後いろいろ試してきて
具体的な経験が増えました。

うまく行った場合
うまく行かない場合の事例が増えました。

それらを反省し、
修正して実践してゆくと、
結局はここに辿りつきました。

本当に短い言葉ですし
当たり前のことです。

それは、

愛を伝える

ということです。

「なんとクサいことを言う!」

と、あきれる人もいると思います。

でも、今のぼくは
すべてのコミュニケーションは
「愛を伝える」ためにするのが良く
その他のコミュニケーションを行う必要はない
ということを考えています。

何かを購入するときでも
「あなたのサービスは素晴らしい」という賞賛の気持ち、
また感謝の気持ち、そういう気持ちを通して、
相手への愛を表現しようとすることはできると思います。

ここにたどり着くために時間がかかったのは
場合分けが存在するかどうかについて
ずっと検討していたからです。

また「愛とは何か」ということも
ずっと検討していたからです。

場合分けというのは
「~な場合のコミュニケーションは、
愛を伝えるために行うのがよく、
~な場合についてはそうではない」
という条件が存在するかどうかです。

苦情を言うとき、
相手を否定するときなどについても
考えてゆきました。

自分の身を守るために
相手を否定する。

あるいは否定しなければならないと思う。

そんなときでも「愛を伝える」で
良いのかを検討してゆきました。

検討するために「愛を伝える」ではないアプローチもやりました。
そのときの(短期的な)自分の感情を伝えることを優先するアプローチです。

その結果、「『愛を伝える』で大丈夫だ」と思えるようになりました。

愛というのは「相手のしあわせを考える」ということです。

つまり、「愛を伝える」の「愛」とは
「相手への愛」ということです。

そして、相手のしあわせを考える気持ちが
相手に伝わるように、その気持を放散しようとして
コミュニケーションすることが「愛を伝える」ということです。

「本当に、敵ではない」ということを
伝えてゆこうということです。

「あなたのことを、考えていますよ」ということを
伝えてゆこうとするということです。

人間は、一般に、他者に対して
敵意や怒りを持っていると思います。

コミュニケーションの際には、
常に自分の中の敵意と怒り、
相手の中にある敵意や怒りに囲まれます。

その環境の中で、愛を伝えようとするのです。

これはスキルです。

古い習慣を、新しい習慣に入れ替えるための工夫も必要になってきます。

すべてのコミュニケーションを、愛を伝えるためにやってみよう

そう思って、
できる範囲で実践していただけたら
とてもうれしいです。

いともカンタンに失敗すると思いますし
ぼくも古い習慣が出てきてしまうことに直面しています。

そのときに、このマインド「愛を伝える」ということばが
ぼくを守り、導いてくれます。

古い習慣のために失敗が起こりますが、
習慣を入れ替えるプロセスとは、そういうものです。

ぼく自身、古い習慣を残している段階ですが、
検討の段階は終えて、実践の価値があると納得できる
段階には入っていると思います。

小さい愛だとしても、それでも、
愛を伝えるためにやることには、変わりがありません。

小さい愛を手に入れるための方法は、道行く人に、

「あの人に、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように」

と小さい声に出して願ってゆくことが、
実践しやすい方法だと思います。

(斎藤一人さんの本で知りました。)

大きな愛を手に入れる方法は、
ぼくはまだ知りません。

小さな愛を手に入れて、
その気持ちをコミュニケーションの際に表現することで
育ててゆくことができることは体感しています。

「愛を伝えよう、愛を伝えよう」

と思いながら、ひとつひとつのコミュニケーションを行う。

これだけで、小さな変化はきっと起こると思いますし
続けているうちに、工夫も出てくるのです。

ー吉永賢一

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8 thoughts on “愛を伝える

  1. 愛を別のコトバにすると、どんなコトバになるのか…。ずっと、考えていました。
    相手に関心を持つ、意識を向けることなのかなぁ~。。。そして、相手の幸せを祈る。

  2. ありがとうございます。これを読むだけでも温かい気持ちになれました(*^^*)
    只今、実践中です。

  3. 言葉を介在したコミュニケーションは、不適切な言葉を選んでしまっただけで相手に誤解されれたり、意図することが伝わらないことが多々あります。

    色々な種類のコミュニケーションがありますが、人間関係を円滑にする上で参考になるお話でした。ありがとうございます。

    私も「相手に愛を伝える」ことはこれまで意識的にそうするようにしていましたが、時折そうすることで異性に誤解されることも多々ありました。好意を示してくださったものの、恋愛の対象ではない場合、それを相手に上手く伝えるのも困難です。

    そういった場合も、相手の立場になって傷つかないようにと思うのですが、気が付くのが遅くてうまく対処できないことが多く、逆に相手に気を遣わせてぎくしゃくしてしまうこともあります。そのような場合、どのように対処されるのが一番でしょうか…

  4. 言葉を介在したコミュニケーションは、不適切な言葉を選んでしまっただけで相手に誤解されれたり、意図することが伝わらないことが多々あります。

    色々な種類のコミュニケーションがありますが、人間関係を円滑にする上で参考になるお話でした。ありがとうございます。

    私も「相手に愛を伝える」ことはこれまで意識的にそうするようにしていましたが、時折そうすることで異性に誤解されることも多々ありました。好意を示してくださったものの、恋愛の対象ではない場合、それを相手に上手く伝えるのも困難です。

    そういった場合も、相手の立場になって傷つかないようにと思うのですが、気が付くのが遅くてうまく対処できないことが多く、逆に相手に気を遣わせてぎくしゃくしてしまうこともあります。そのような場合、どのように対処するのが一番でしょうか…

  5. 斉藤一人氏、小林正観氏、はづき虹映氏、の言葉は似ており、同じ表現も見受けられます。あなたにすべての良きことが雪崩のごとくおきますように、という表現もそれです。最近私は彼らの源流となった人が誰なのか気になります。

  6. 愛の込められた温かな文章を読んでいて心に灯火がともるような気持ちになりました。どうもありがとう御座います。愛を込めるとはキャンドルサービースのように灯火を次々に灯しても火は減ることなく明るく燃えている、と例えばなしで聞いたことがあります。今回お話くださったことに共通しているとおもいました。素敵なお話に感謝いたします。

  7. 愛とは宇宙のようなもの…そんな風に感じます。だから、さまざまな視点からとらえることができますし、たくさんの解釈もできます。だから、どうすればいいのだろう?と迷うこともあるでしょう。これでいいのだと思います。さまざまな解釈からさまざまな行動につながることで、その愛を受けとる人もさまざまでよいことになります。この反対も言えます。人間だけではなく、動植物へも同じように接していると、かなり訓練されます。愛を伝えるには、相手を信じること。さらには、信じたい相手を見抜ける自分だ!ということを信じられること。もっと言うなら、、そんな自分を日頃から教育できている自信!…これが、愛を伝えるために必要な種のようなものでしょうか?(笑)

  8. 「愛」って何だろうな?
    「愛」とつぶやいてみる。
    「愛。あい。あ・い。アイ。ア・イ。アーイー。あ~良~。」
    50音の一番初めに出てくる2語なんだな。
    さらに続けてみる、
    「アイ。ア・イ...I。eye。」
    Ⅰ=私。eye=目。
    「愛」は、日本語の初めにあって、私でもあり、目である。
    それじゃ、「愛」を英語で言うと、
    「ラヴ。ラ・ヴ。ラーヴ。ラ~ヴ~。...ラァヴ。ラぁぃブ。ライブ。Live! 」
    愛=LOVE=LIVE=生きている。
    「愛」は生命の源。
    Ⅰ love an eye for live!

    愛をこめて。

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