from 杉本
上の図を見てください。
これはアメリカ合衆国の、
主要25都市の空港を表した地図です。
さて、いきなり、ここでクイズです。
この25のすべての都市間を、
直行便で行き来できるようにすると、
いくつの路線が、
必要になるでしょうか?
答えは?
(25×24)÷2=300で、
何と、300もの路線が必要になります。
それを図にすると、
下のようになります。
もう1本ずつの線が見えませんね。
航空会社も、
すべての路線を運行するのに、
莫大な費用がかかってしまいます。
そこで、乗り換えをするための拠点空港
(このような空港をハブ空港といいます)を、
導入してみたらどうでしょうか?
下の図は、25のうち2つの都市を、
ハブ空港とした場合の図です。
これなら、航空会社の費用も押さえられ、
かつ、すべての都市間を、
飛行機で行き来できます。
実は、このシステムを考案した人は、
フェデラル・エクスプレス創業者の、
フレデリック・スミス氏です。
彼は1973年に、
テネシー州の、メンフィスに置いたハブを中心に、
航空貨物ビジネスを、開始します。
全米各地で集めた荷物を、
夜の間に、ハブ空港のメンフィスに集結し、
翌朝までに仕分けをして、
再び全米に向かって送り出します。
荷物輸送の場合、
費用の面だけでなく、
速さの面でも、
効果抜群。
初日の荷物は、わずか186個だったそうですが、
今では220カ国以上にサービスを広げています。
これはパラダイム転換の好事例として、
挙げることができます。
パラダイムとは、
ものの見方、考え方。
今までは、このやり方が一番いい
と考えて来たが、
上記のように、パラダイムを変えてみることで、
新しい結果を、
得ることができるようになります。
でも、今までと同じやり方、考え方で行っていて、
それが成果につながらないのであれば、
それは正しい(成果につながる)
パラダイムではないということかも知れません。
アメリカの作家・思想家の、
ヘンリー・デヴィッド・ソローは、
「良くない枝を切り落とす人は何千といるけど、
根から切ることができる人はひとりしかいない」
と言っています。
表面だけ変えても、
(良くない枝だけを切り落としても)、
実際には変わったことにはならない、
ということでしょう。
パラダイム、
(根っこー見方・考え方)、
から変えることで、
違う結果が得られるのです。
もちろん、自分の根っこを切ることができるのは、
自分だけです。
欲しい結果を得るため、
あなたのパラダイム(根っこ)の
どの部分に、
斧を入れますか?
育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS. 自分のパラダイムを見直してみることを、コヴィー博士は提唱しました。
7つの習慣を通して、皆さんのパラダイムの見直しを、一度体験してみませんか?
http://www.nextleader.jp/the7habits/freebook/
うーん、今あるシステムは先人の絞り出された『知恵』なんですね。今後、色んなシステムを先入観なしで、検証したくなりました。
きっかけを頂きありがとうございます。
自分のパラダイムは、当たり前すぎて意識することもありません。まず、自分のパラダイムに気がつく。得たい成果を得るために、何を切ったらいいのか、どう転換すればいいのか・・・。小さなパラダイムシフトを、意識的にしてみます.
わぁ!これはすごくわかりやすいです。
自分の中で何か変化を起こしたくなりました。
いつもハッとして、とても学ぶことが多いです。
ありがとうございます。
久々に僕的にツボなお話でしたー。
私の場合は、親木がありなんとも頼りない脇芽が出ていた状態でした。
そして、その脇芽の根本から切り落としました。
すると、別の場所から脇芽が出てきたのです!
これが、酒林ゆきですね(笑)
そして、切り落とした脇芽も、しばらくすると伸びてくるので、また切り落とします。
そういえば!…最初の頃は、いくつかの脇芽が出ていました。
でも、しっくりしないものがあ
杉本さんのお話はいつも深いですね。アンテナが鋭敏ですし、受信感度も良好ですし、私のお手本とする方です。今回のハブの話は話を聞けば「な~んだ」となりますが、その「な~んだ」と気付くには、いくつもの思考や思索があったと思います。