ゴルフを教えないゴルフコーチ

杉本恵洋

From:杉本

アメリカのカリフォルニアにある
エサレン・インスティチュートは、
珍しいゴルフ・スクールです。

ここの教え方は、ゴルフを上達させるトレーニングが、
これまでのものとはずいぶん異なっています。

1週間の滞在期間で、
コースに出るのはなんとわずか2日間だけ。

それ以外は目隠しをしてパターを打ったり、
目標に向けて、ボールを打つのではなくクラブを放り投げたり、
これまで経験した、どのレッスンにも当てはまらない目新しいものです。

コースに出ても、
スコアカードに通常のスコアをつけたりはしません。

4とか5の打数を記入するのではなく、
生徒がショットするたびに、
コーチがそばに寄ってきて、
こんなことを尋ねるのです。

「目標に対する集中度は1から10では何点?」
「自分の体や動きに対する気づきは1から10で何点?」
「今のショットから学んだレベルは1から10で何点?」

コーチは生徒の申告するスコアを、
カードにつけると行ってしまいます。

何か教えてくれるわけではありません。

それでも毎ショットごとにコーチが寄ってきて、
「1から10で何点?」と聞かれたり、

「自分のイメージと今のショットのずれはどの程度?」
なんて聞かれていると、

いつもはスコアやショットの良し悪しで、
気分のジェットコースターを経験していただけの生徒も、
少し違った見方や感じ方をするようになってきます。

「打つ瞬間まで何を考えていたんだろう?」 
「どこに力を入れていたんだろう?」
「どの瞬間までボールを見ているんだろう?」

コーチの質問は、
新しい、そして別の視点を生徒に与えます。

気が付いていないことや思ってもいないことは、
当然行動に移せません。

質問されるたびに自分で考えるようになります。

それは、それまでの自分の考え方だけではなく、
ほかの考え方や、やり方というものに、
注意を向けるチャンスをもたらします。

教えてもらっているという実感はほとんどありません。

自分で考えて、自分で判断し、
自分から行動してみる。

そしてその結果を、自分で評価する。
このプロセスで生徒が学ぶことです。

最初は、ゴルフを教えてもらえると思っていますから、
多少拍子抜けもするでしょうが、

後になってみると、
ゴルフの技術を習う受け皿ができたように感じます。

何にも増して大事なことは、
「自分の感じ、フィーリング」にあるわけです。

何よりも、ゴルフ場で今自分が何をしているのか、
何をしようとしているのか、
前よりもずっと広い視野で見ることができます。

人を導く秘訣がここにあります。

また自分が成長するのに、
大事な秘訣もここにあります。

ドクターモルツが言っているように、
失敗しても、その失敗を貴重な体験として
目標に向かって進むことができるようになります。

PS.あなたもこのプログラムを通じて
イメージの偉大な力を使い人生を変えていく
ことができるのです。
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