
「どんなに有能な人でも
抽象的な計画は実行できない」
これは大前研一氏の言葉である。
これを聞いて耳が痛い読者は
たくさんいるのでは?
モノゴトを抽象化して考える事ができる
というのは頭のいい証拠。
目の前の事しか考えられない人よりも
モノゴトを抽象化して、大きなビジョンや全体像を
考える事ができる人の方が優秀だし、頭がいい。
しかし、それを他人に求めるのはどうか?
本当に頭がいいのは、
モノゴトを抽象化して考えるだけでなく、
具体化もできる人だと僕は思う。
つまり、抽象的な考えと具体的な考え、
大きな考えと小さな考え
両方を自在に出来る人が本当に頭がいい。
ビジネス上の問題や改善点、
向かうべき方向性などを考えるときは、
抽象的に考えて、、、
それを現実のプランに落とすときは
具体的に落とすことができる。
これが有能な人材ではないだろうか。
例えば部下に何かを指示するときも、
相手のレベルによって、、、
・具体的に指示して教えないといけないのか?
・目的をざっくり言うだけでいいのか?
が全く違う。
抽象的な計画はただの「夢」である。
それを具体的な行動プラン、
具体的なステップに落として、
それが、はじめて「目標・計画」になる
ザクっとしか言えないのはバカ。
ザクっとも言えないのもまだまだ。
両方できて、はじめて有能。
あなたはどうだろうか?
ー小川忠洋
PS.
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計画もそうですが、人に物事を頼む時や仕事を任せるときにも同じことが言えますね。よくある場面では、上司から緊急にやってほしい仕事を頼まれた場合、かつその仕事内容が部下や頼まれた人にとってほとんどやり方の分からない仕事内容であったとき、「これ、やっといて」の一言で部下に丸投げする上司も少なくない世間一般の企業の内情。いざ、やり方を質問しても、「自分で考えろ」や、自分で試行錯誤して作業が遅れると「なんで聞かないんだ!?」とよくある矛盾叱責で行き場を失う部下や頼まれ人…。ここでも、上手く自分のやってほしいことを伝えられる賢い人、「そういうのが仕事」「俺もそうされてきたんだ」と言い張り自分の行動や発言の善し悪しを判断しない人。企業でのやり取りでも、自分のイメージの抽象化とその道筋の具体的な形をあたかもジグソーパズルやレゴブロックの組み立てのように具体化できるか否か…ここからが仕事をこなして、自分の望む結果の明確なシミュレーションやプロセスづくりの原点だと私は思います。
会社の場合は上司自身がさらに上の上司から指示されたことを実行するために自分でもできないことやわからないことを部下に達成したい目標だけを指示することも多くあるように思います。営業であれば同業他社の動向などを参照し対策を取るほか、今まで手つかずだった市場を開拓してみる、自分でやり方を考えたり、分析したり、頼りにならない上司以外に相談したり、ライバル企業ばかりではなく、畑違いの市場からヒントを得るなど
やってみると数字は伸びます。小川さんの貴重なアドバイスは自分自身の考え方の指標としたいものです。そして自分が上司になった時にはもっとうまく部下を使える本物になろう。