恋を引き寄せるテレパシー実験

1980年代終わり頃。
マサチューセッツ州クラーク大学。

ジェームス・レアードは
風変わりな実験を行うという触れ込みで、
参加者を募りました。

内容は、テレパシー(超能力)の
存在を確かめるというもの。

知らないもの同士の男女が同じ時間に
研究室に集まったのです。

風変わりな実験内容

研究者は、その実験に先立ち、
任意に男女二人を組合わせて、
お互いの絆を作るために必要だから、
と説明し、数分感お互いの目を
見つめ合ってもらったのです。

そして、その後。

二人は別々の部屋に連れて行かれ、
一人は単純な絵を見せられました。

もう一人は、その絵を別室から
超能力で識別するように言われたのです。

結果

実験のあと、
レアードはそのデータを調べました。

しかし、超能力が働いたという
データは一切とれませんでした。

というわけでこの実験は全くの失敗だった。

と、いうわけではなく、
実はこの実験はその他に目的があったのです。

最初から超能力なんて、
一切関係なかったのです。

本当の目的

テレパシーの存在というのは、ただの見せかけで、
本当の目的は恋の心理を調べることだったのです。

この実験で一体何が解明されたのでしょうか?

レアードは、この神秘的で
美しい恋愛感情をもっと単純なもので、
さらに、こともあろうか、条件さえ整える事が
できれば、人工的に作り出す事ができる、
と考えたのです。

レアードの仮説は、シンプル。

恋人同士は、ごく普通に目を見つめ合う。

では、逆もまた真なりか?

男女が互いにしばらく目を見つめ合うと、
恋に落ちるのでは?

もちろん、見ず知らずの相手を
じっと見つめたりすれば、
怪しいし、襲われるのでは、
と警戒されてしまうでしょう。

そこで、レアードは
しばらく目を見つめ合うという口実を作る為に、
テレパシー実験の話を作り上げたのです。

そうとは知らずに参加者達は、
まるで恋人同士のように、
たがいに目を見つめ合ったのです。

レアードはそれだけで、充分に恋心を抱く
はずみがついたと考えたのです。

ウソの超能力実験が終わったところで、
参加者は自分と組んだ相手にどれくらい好意を
もったのか、というアンケートに答えたのです。

結果2

レアードの仮説通りになったのです。

参加者達はその場で初めて出会った相手に
本気で好意を持ち、魅力を感じていたのです。

この実験は、愛情に関する理解に
新しい道を開いたのです。

つまり、僕たちの思考や感情が
行動に影響を与えると同時に、
行動が思考や感情に影響することになるのです。

ー飯村 匡博

P.S.
ある調査によると、「声」というのは、
見た目と同じくらい人の印象に影響するそうです。
http://www.nextleader.jp/haru/voiceuplesson/

2 thoughts on “恋を引き寄せるテレパシー実験

  1. ひゃぁ・・・・これは凄いことだと思います。

    恋に悩んでいる人や、恋人がいない人には目からうろこ

    だと思います。

    だって、ほとんどの人は他と比べて自分は魅力がない

    もしくは出会えないのは自分が悪いんじゃないかと考えていると思うので

    凄いことだと思います。

    教えていただきありがとうございました。

  2. アイコンタクト=愛コンタクト。そんな簡単なことだったんだ。。。目からウロコです!

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