サイゼリヤ 7割引で大繁盛

イタリア料理のチェーン店
「サイゼリヤ」
おそらく誰もが名前を聞いた事があるのでは
ないでしょうか。

イタリアンとしては、破格の値段で、
美味しいものを提供する「サイゼリヤ」は、
いつもお客様でいっぱいです。

しかし、このサイゼリヤを始めた当初は、
一件のレストラン。
当初は立地も良くなかったために、
なかなか繁盛することが出来ずに苦しい経営を迫られていました。

繁盛店への転機

それは、ズバリ値引き

提供する商品価格を実験的に5割引にしたところ、
お客様が増えていったのです。

さらに7割引にしたところ、一気にお客様の数は増加。
いつも行列ができる店になったのです。

「サイゼリヤ」の創業者であり、現会長である、
正垣さんは、こう言います。

「実は会社として利益を追求していこうという考えがあまりないんです。
なぜなら値打ちがある商品さえ出していれば、
宣伝も何もしなくてもお客さんは来てくれるはずですから。
今後も常に“儲ける努力”ではなく“儲かる努力”、
つまり売れるものを作る努力をしていきたいと考えています。」

「ビジネスは価格で生き、価格で死ぬ」

これは、ダン・ケネディの言葉です。
その通り、価格設定はビジネスの生死を決めるほどの
インパクトがあります。

一般的に、値下げはとてもリスクがあります。

例えば、超簡単に言ってしまうと、

利益50%の商品があったとしても、
10%の割引をすると、利益が20%減ります。

利益が20%しかない商品の場合、
10%の割引で、利益が50%減ります。

つまり、「成功するためには、値引きをすればいい!」
という単純なものではない、ということなのです。

僕が、今回心に残ったのは、ココ。

「“儲ける努力”ではなく“儲かる努力”」

つまり売れるものを作る努力をしていきたいと考えています。」

前回のカローラのスローガン「変わろう。変わらないために。」
のように微妙な違いなのですが、
これが非常に重要です。

儲ける努力は、自分目線。
儲かる努力は、顧客目線。

結局のところ、買うか買わないかを決めるのは相手です。
ピストルを持って「買え!」と脅さない限り、
こちらからモノを買わせる事はできません。
購入の決定権はお客様にあるのです。

効率や利益率なども大切ですが、
どうすれば、お客様に選ばれる価値を提供することが
できるのか?ここに努力していく必要があるのです。

そうすれば、きっとサイゼリヤのように、
お客様に選ばれるようになっていくのではないでしょうか?

あなたは今、儲ける努力をしていますか?
それとも、儲かる努力をしていますか?

ー飯村匡博

PS.
本当に価値のあるモノ。
勝手に売れていく商品。
それは、コレです。


http://www.jamesskinner.jp/JMS.php

7 thoughts on “サイゼリヤ 7割引で大繁盛

  1. ありがとうござます。今回のは参考になりました。顧客目線は大切ですが、老舗や大手企業ほど実際に「儲かる努力」はしてなくて「儲ける努力」に走ってます。そして年配の方からは
    「なんだか怪しいことをしている」と言われるネット系やIT系の企業の方がよほど「儲かる努力」をしてます。「わかってねーな!」年配の方からはしっかりしてるいい会社だと勘違いされている会社に勤めてる自分はそう思います。「儲かる努力」を意識して頑張ろう!そして
    「儲ける努力」に走る会社からはおさらばしよう。

  2. 「儲ける」と「儲かる」一字の違いでずいぶん違うんですね。
    自分ばかりでなく相手に何ができるか、意識することの大切さを教わりました。

  3. 良く最近、企業が「お客様主義」「顧客主義」と謳っていますが、
    それを考えると良く分かりますね。

    でも、それは以前より当たり前のことですよね。

    ということは、今まではお客さんのことを考えていないのかという
    ことですよね。

    この辺りが微妙なんですが、未だにほとんどの企業は顧客目線では
    ないと思います。

    家から1歩出ただけでそれは分かりますよね。

    「儲ける」より「儲かる」

    商売の鉄則です。

  4. こんにちは。儲ける、儲かる。この違いは、自分目線か相手目線ですか。むずかしいですね。クレーム対応などの業務をこなしていると、つい、そんなことどうにもならんわと思うことも多々あります。その私がいつも部下に言っていることが、会社の社訓であるお客様第一主義とはどいうことかを考えて仕事をしなさいです。駄目ですね。私がこんなことだから会社がよくならないのかな。今後は常にこのことを肝に銘じて職務に励んでいきたいです。ほんとうはそんなことは以前から分かっていますが、いつのまにか日常の業務におわれて忘れてしまいがちです。もっと潜在意識に落とし込まなければ駄目ですね。

  5. なるほど、儲ける努力と儲かる努力ですか・・・。

    儲ける努力は自身の利益を追求する行為。
    儲かる努力はお客さんの幸せを創造する行為。

    といったところでしょうか。

    お客さんに喜ばれ、かつ自分も嬉しいのは
    やはり儲かる努力ですね。

    ファミレスはたくさんありますが、代表メニューが
    パッと思いつくお店はどれくらいあるでしょうか?

    サイゼリヤなら激安の“ミラノ風ドリア”がパッと頭に浮かびます。

    日本人が好きなイタリア料理に特化して、ミラノ風ドリアを
    激安で提供しているのもUSPでもあり、これが儲かる
    努力なのでしょうね。

  6. 値引き合戦が消耗戦になっている牛丼をはじめとするファストフード産業
    そもそも、外食するなんていうことは理に適わないということから、出先でという程度のなると考えればいいのではないか?
    そうすれば、出掛けている人に満足のいく事をすればいい
    これからは、品質の時代
    廉価なものでは、日本は価格競争で、東南アジアや中南米、アフリカには歯が立つはずもありません
    ならば、日本にしかできないものを作るべきですね
    売れるものを作る
    如何に儲かるものを作る
    これが重要だということです

  7. 儲ける努力ではなく、
    儲かる努力

    今回の記事を読んで納得です

    私も自分の利益追求に走るのではなく、
    純粋にお客様の利益・喜びのために
    商売をしていこうと思います

    ありがとうございます

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