リーダーの要件

ちょっと考えてみてください。

あなたが考える人類の歴史に
最も大きなインパクトを与えた
リーダーといえば誰でしょうか?

答えは人によってまちまちでしょうが
私が考えるのは2人の人物です。

一人はローマのジュリアス・シーザー。

シーザーはローマに帝政に導き、
その後400年に及ぶローマ帝国繁栄の
確固とした礎を築きました。

残念ながら彼は志半ばで暗殺されてしまいますが。

そしてもう一人は秦の始皇帝。

当時の中国は何百年もの間10以上の国が
入り乱れて領土を取り合う戦国時代。

各国は550年もの間、
毎年のようにお互い戦争ばかりしていました。

そんな中、秦王・政は有能な人材を集め
強力なリーダーシップを発揮して、
中華を秦という一つの国で統一します。

かくして天下は統一され、秦王・政は
史上始めて皇帝という号を名乗りました。

そして秦の始皇帝の中華統一によって
中国の歴代王朝は人類史の中でも
常に大国の地位にありつづけたのです。

シーザーと始皇帝。

この二人がいなければローマも中国も
一つにまとまることはなく人類の歴史は
今とはまただいぶ違っていたことでしょう。

しかし、彼らはなぜこうも大きな事業を
成し遂げることができたのでしょうか?

人間一人の力などたかが知れています。

そんな中、カリスマ的な指導力を発揮し
多くの人を導いていくのは
容易なことではありません。

この理由の1つは誰もが共感できる
分り易いビジョンを持ったこと。

ローマのシーザーは地中海を中心とした
強力な帝国を築き、ローマ本国を戦争から遠ざけて
平和を実現するというビジョンを持ちました。

秦の始皇帝も同じように中国を統一し
戦乱に明け暮れる世の中から争いを無くし
平和な世の中にするというビジョンを持っていました。

シーザーも始皇帝もどちらも
戦争や征服事業で名を馳せた英雄ですが
本当に望むものは平和だったのです。

そして、この分り易いビジョンが
有能な人材を集めひいては天下統一
という前代未聞の大事業を成し遂げたのです。

分り易いビジョンを持つこと。

人を導く立場にあるリーダーならば
このビジョンを作るということが
重要な仕事の1つと言えます。

分り易いビジョンは行動に迷いをなくします。

分り易いビジョンは優秀な人材を惹きつけます。

分り易いビジョンはメンバーの自立を促します。

もしビジョンがないなら小さくてもいいから
共感できる分り易いビジョンを持つことが
大きな変化をもたらす鍵かもしれませんね。

ー森兼

PS.
ジェームスの言うでっかい会社も
大きなビジョンの一つです。
http://www.jamesskinner.jp/JMS.php

PPS.
あなたの考えるリーダーとは誰でしょうか?
よかったらコメントしてみてください。

12 thoughts on “リーダーの要件

  1. 「わかりやすいビジョンを持つこと」は一見簡単なようでいて実は当時としてはものすごく難しいことだったと思います。戦乱であればその日の食いぶちをどうするか、もう少し上なら、
    攻めて小国を納めるくらいになりたいというものがほとんどでローマ全体、全中国というスケールで見れる人はほとんどいなかったのではないでしょうか。後になって歴史の1ページになればみんな誰しも当たり前と思うでしょうが当時本当にこれだけのスケールで物事が見れた人はあまりいなかったでしょう。で、自分たちの日常にかえってみても実はスケールの小さい見方をしていることに気がつきます。営業なら何をやれば一番大きく稼げるかという視点で見て
    実際に行動してみると意外とできてしまったりします。みんな、もし行き詰ったても逆に何をしたらベストなのか考えてみて実現できるようにやるだけやってみたらどうだだろうか?とりあえずやるだけやっても損はないというかやらずにあきらめるよりはるかにましなんじゃない?

  2. 今の時代、大きなビジョンを掲げているのは
    ソフトバンクの孫さんではないでしょうか?
    情報革命と掲げ、光の道を実現しようと頑張っておられます。

    無謀だとか、現状の電波問題をどうにかしろ!!だとか
    批判は多いようですが、僕は批判している側の人間を
    冷ややかに見てしまいます。

    孫さんのビジョンが大きいだけに、
    みんな理解ができていないのかもしれません。

    僕自身、あまり理解は出来ていませんが、
    少なからず、男としてはあこがれます。

    大きなビジョンを持つと、必ず抵抗勢力が現われます。
    孫さんしかり、小泉元首相しかり。

    その批判を乗り越えた人たちが、真のリーダーなんでしょうね。

    僕も、批判を恐れずビジョンを持ちます。

    1. あ!忘れていました。
      私も孫さんには興味津々です。
      思い出させていただきありがとうございました。
      光の道のことは感覚的にしかわかりませんが、実現できれば私にとっては嬉しいことのような気がします。
      孫さんの魂って、きっと燃えているんだろうなぁ。
      有言実行を目指しておられますよね!

  3. 私の持つビジョンはわかりやすいと思うけど
    人を引きつける魅力があるかな
    今のところ、そういう動きは微塵にも感じられない

  4. おはようございます。森兼さん。
    私は、森兼さんの歴史の話がとっても好きです。
    森兼さんは、歴史が好きですか?
    その人が好きで、さらに得意だったりすると、その内容はとても分かりやすく、興味の持てるものになります。
    まあ、この話は置いておいて、リーダー…。
    私が憧れるリーダーは…ん〜心底思える人は思い浮かばないなぁ?…
    !そうだ!
    「ウィリアム・モリス」という人です。
    事業面や時間管理、リーダーとしても、潜在意識で見習っていました。
    生活面では、?のところもありますが、そこが魅力だったりもします。
    『ビジョン』ですか。
    昨日、やっとはっきり書き出しました。
    潜在意識から引っ張り出してきたものなので、今は意識上に定着するよう読み込んでいます。
    事業タイトルは「箱舟プロジェクト〜専業主婦、夢実現のお手伝い〜」です。
    詳細はブログ「凜の箱舟、世界へ」に記入するつもりです。
    ではでは、皆さんも頑張ってくださいね♪

  5. 始皇帝がいなければ、今の中国の民族問題もなかったのだろうと思うと残念ですが、秦の時代からの進化がないのでしょうね。何百年も戦争して、その次は何百年も独裁政権してる。
    リーダーシップも未熟な人がとれば危ういということですか。
    まず自分のレベルを上げて生きたいと思います。

  6. 私も今プロジェクトを立ち上げて
    チームで活動しています

    掲げているビジョンがシンプルですから、
    協力してくれてるスタッフも
    意図を共感してどう行動してよいのか
    各自各々が同じ方向のベクトルで
    活動し、結果を出してくれてます

    やはりシンプルだと共感を得やすく、
    賛同も得やすいですね

    ありがとうございます

  7. 先日テレビで始皇帝のテレビドラマを見ました。
    息子への教えとか、部下への委任の仕方など、ほー! と感心できました。
    でっかい人はやはり違いがありますね。

  8. 歴史に例えたお話は、とても分かりやすいです。

    僕も歴史が好きですので、思わず引き込まれてしまいます。

    これからも、森兼さんの記事を楽しみにしています!

  9. J.F.ケネディーです。

    「祖国が貴方に何をしてくれるか尋ねてはいけません。国民が祖国に何をできるか考えなければならない」

    まさに、今の日本のリーダーが言うべき言葉です。

    私は21世紀の日本に問われる問題であると感じています。

    この言葉に当てはめて考えると

    「会社が、社員に何をしてくれるかを尋ねるより、自身が会社にどんなかたちで貢献できるかを考え、行

    動するかである」と読み替えています。

    国に寄りかからない生き方を考え、人生設計を立てなければならない。

    何ができるかではなく、何をやるかではないかと思っています。

    大統領就任演説を思い出しました。

  10. う~ん?  リーダーとは、強い人?弱い人?

    リーダーとは、生き方や言動を強力に持っている人? 

    恥ずかしいのですが、上記11人の方のように、私には「リーダー」と呼べる特定人物は

    いません。 というか、知らないのです。(何せ歴史とかビリでしたので。)

    でも、これまで自分が生きてきた人生の中で、その時々に出会えた「人々」、

    あるいは、その時々に出会えた「ヒーロー」「音楽」「映画」「小説」「新聞等等」、

    反面教師も含めたすべての「出会い」が私の「リーダー的存在」なのかな、と

    思います。もし、森兼さんのいう「歴史的なリーダー」と意味合いが違っていたら、ごめんなさい。

    51歳になる3人の子供と44歳の妻を持っている「休職中」のサラリーマンでした。

    ※今は、私にとって、「森兼さんが」、リーダー的存在です。

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