新兵器

新兵器

1914年9月。

その年、フランス北東部では
フランス軍とドイツ軍による睨み合いが
何日も終わることなく続いていました。

兵士達はお互い”塹壕”と呼ばれる穴の道を掘り
そこに身を潜め、泥にまみれながらも
ずっと相手の出方を伺っていたのです。

この戦いは第一次世界大戦。
人類史上初めて世界規模で行われた戦争です。

しかし、第一次世界大戦での戦いは
それまで行われていた戦争とは
全く様子が違っていました。

■一体、何が違っていたのでしょうか?

その違いを見るためにちょっと
100年ほど時代を遡ってみましょう。

第一次世界大戦を遡ること100年、
ヨーロッパの国々はある一人の男によって
いいように引っ掻き回されていました。

その男の名はナポレオン・ボナパルト。

ナポレオンは騎兵と呼ばれる
馬に乗った兵士からなる部隊を
巧みに駆使して戦争を勝利に導きます。

騎兵部隊はその突撃力を利用して
敵陣の弱点を突き敵裏側に回り込みます。

そして敵陣の裏に回った騎兵部隊は
敵の正面にいる味方本軍と裏から
挟み撃ちにして敵を打ち破るのです。

これが古来、ローマの時代より
2000年以上も変わらず用いられてきた
常勝の戦術・包囲殲滅戦でした。

これまでの戦争は騎兵部隊が
戦争の勝敗を決していたのです。

■今までの方法が通じなくなる。

ところが、第一次世界大戦では
騎兵の姿などどこにもなく
兵士が穴にこもって戦う塹壕戦。

たったの100年で戦争が
こうも様変わりしたその理由。

それは、ライフル銃の出現です。

ライフル銃の出現により
古来より戦争の主力であった
騎兵の突撃力は完全に無力化されてしまいました。

騎兵がライフルの銃弾の前に
ばったばったと倒されてしまうのです。

こうなってはもう、騎兵の存在そのものが
あまり意味をなさなくなります。

代わって銃歩兵が塹壕で陣地を築き、
戦車や航空機がそれを突破するという
近代戦が幕を開けました。

■新時代

ライフルという新しい技術の前に
戦争での戦術は新たな時代を迎えました。

同じように現代でも
新しい技術は日夜生み出され、
時代はどんどん進化しています。

銃は戦争の在り方を変えてしまいました。

新しい技術はそれまでの常識を
大きく簡単に覆します。

このパラダイムに取り残されないように
新しい技術にしっかりと着目し
新たな戦略を構築していくことも
リーダーの重要な仕事かもしれませんね。

ー森兼

PS.
パラダイムに取り残されないようにするには?
これで学んでみてください。
http://www.jamesskinner.jp/JMS.php

9 thoughts on “新兵器

  1. ネット内での成長スピードの速度を知っていると、ある意味、恐ろしいです。
    知識吸収速度が、オンラインとオフラインでは違いすぎます。
    これでは、今の私の実力でさえ、知識量の格差が激しくなることが分かります。
    ということは、行動の選択肢にも格差が生じます。
    さらに突き詰めるなら、さまざまなことに影響が及びます。
    !そうか!だから…。
    ちょっと閃いたことがあるのですが、まぁ…。

    新たな戦略を打ち出したなら、誰が、どのように、いつ、実行するか。
    なのですかね?

  2. 戦い方も、更に変わって、無人爆撃機が攻撃を仕掛けるようになってきたし、ミサイルで攻撃という感じになってきました
    ビジネス手法もネットを使うのが当たり前の時代になってきたのですが、これから始めるのではもう遅いでしょう
    新たなるものを考えつかないと…

  3. じゃあ今度はマシンガンを無力化する兵器ですね。
    バリアー的なものはちょっとまだ早いかな。
    防弾防刃スーツなんかありえますね。目の部分は防弾ガラスですか。
    そうなると戦い方が変わってきますね。
    どうやって倒そうかな。
    想像がひろがって楽しいですね。そのうちロボット部隊もできちゃったりして。
    でもあまり先を見すぎると変人なんで半歩先までにしときます。
    楽しいひとときをすごせました。ありがとうございます。

  4. う~ん…,話の主旨は“OK”ですが…。
    挙げられた例が致命的に“間違っている”ので,更に“誤解”を産むかも知れませんが,補足しておきます。

    第一次世界大戦初期が塹壕戦になった最大の理由は,“機関銃の大量配備”です。

    そのいい例(=無残な例)が,日露戦争での乃木将軍の無策のロシア軍陣地への突撃で屍山血河を築いたものです。突撃をくり返す日本軍に対し,ロシア軍陣地に据え付けられた重機関銃が,文字通り日本兵を薙ぎ倒していく様子を,各国の観戦武官が目の当たりにしました。
    で,各国は機関銃の大量配備に走るわけですが…。

    その大量に配備された機関銃のために,“歩兵が進軍できなくなってしまった”のが,第一次世界大戦での塹壕戦の事実です。

    それを打ち破るための新兵器が,“戦車”でした。
    敵陣地からの機関銃弾を防ぎ,搭載した機関銃を撃ちまくりながら,敵陣地へ前進する歩兵の“盾”となったのが,初期の戦車です。

    ライフル(=重心に弾頭を回転させる溝=ライフルを刻んだ銃)の登場だけなら,前装銃(=銃口から弾丸を押し込む類の銃;火縄銃やその後のマッチ・ロック,フリント・ロックの時代)からありましたからね。

    …まぁ,“細かい”と言えば“細かい”ことかもしれませんね(苦笑)。

    ついでと言っては何ですか…。
    日露戦争では,もう一つ,“エポック・メーキング”な出来事を,日本軍が演じて(=発見して)います。
    もちろん,機関銃に関して,ですよ。
    できたら,探してみて下さい。

    1. 手砲さん

      詳細なご説明ありがとうございます。
      大変勉強になりました。

      森兼

  5. 昔は銃が画期的だったのですね。
    私は第二次大戦のDVDしか見たことがなかったので、
    新兵器は銃でなく飛行機のことかと思っていました。
    しかし、今後は飛行機も銃も古くなるといいますか、
    直接血を流して戦うこと自体ばかばかしいので、
    情報とか為替操作で相手を混乱させるとか、
    そんなことになるのでしょうか?

  6. 戦争は表舞台はそれこそ多人数での殺し合いになってしまいますが裏側では「いかに自軍を有利に進めるか」試行錯誤の繰り返しかと思われます。
    新兵器の開発もそうだし、今までにない兵器が登場すればまた新たな戦術も生まれます。
    第一次世界大戦とは話がずれますが、確か今のアメリカ海軍が運用する航空母艦(空母)と艦載機(戦闘機)も元々は日本軍が始めた運用だったとどこかで聞いたような気がします。
    有名なゼロ戦も空母による運用を想定して作られた戦闘機です。正式には零式艦上戦闘機と呼ぶそうです。
    軍艦と戦闘機という独立した存在を組み合わせる運用方法のおかげで日本軍は活動範囲を広げる事に成功したようです。

    そういえばインターネットも元々はアメリカ軍の通信技術として開発されたのが前身だったらしいです。

    あまり素直に肯定できませんが、戦争という強烈な材料があるときの人の必死の行動はある意味成功のメカニズムの分かりやすい例なのかもしれませんね・・

  7. 農業時代、産業・工業時代
    そして今の情報時代

    どんどん時代の進化するスピードが
    早くなってきてますね

    これからの時代のパラダイムに
    乗っていけるように
    しかっりと時代の先を
    見据えようと思います

    ありがとうございます

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