「がんばる」と「聖書」について

吉永賢一です。

以前、聖書についてのエントリーを書きました。

今日は、シリーズ第２弾として、

「がんばる」と「聖書」

について書きたいと思います。

聖書の中で、「がんばる」に関する箇所と言えば、
ここです。（とても有名な文言です。）

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
主の祝福そのものが人を富ませ、
人の苦労は何もそれに加えない。（箴言10・22）
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

It is the LORD’s blessing that makes you wealthy.
Hard work can make you no richer.

ということで、聖書は（文字通りに読むならば）
明らかに「がんばる」ということを否定しています。

「何も」ということで言い切っているので、
かなり明らかです。

以前、無料相談に来てくださったある方には、
ぼくはこう言いました。

「もし、『がんばって』結果が出たとしても、
『俺の力だ』って思うでしょ。
だって、自分が『がんばった』んだから」

つまり、「がんばる」という態度には、
自己中心的な態度が含まれているということです。

しかも、目の前のものを忌避する
気持ちも入っていますから、
反感謝的でもあります。

たぶん、「感謝」という概念が、
一般の人に伝えるものとしてはギリギリに近い概念で、

「主の祝福」

とまで言ってしまうと、
キリスト教や聖書に関心のない人には、
ついてゆけなくなってくるかもしれません。

そもそも、「主って誰？」ってなると思います。

（聖書には、聖書的な定義が書いてあります。）

ここでは、「主」についてはおいておいて、
「祝福」について述べたいと思います。

「主」が人を富ませるのではなくて、
「主の祝福」が人を富ませると書いてあるわけです。

ですから、そこには、「祝福」が必要です。

では、どのような人が「祝福」されるのでしょうか？

聖書を読むときは、このように考えて、
今度は「祝福」が載っている語句を探してゆくわけです。

ここで、

「なんかそれって、数学に似ているな」

と思った人はいませんか？

ぼくは昔、思いました。

そして、ひょっとすると、
このような文化が、科学や数学の発達を
助けた可能性もあると思いました。

今は便利な時代ですから、
こんなサイトもあります（新改訳）。

一般社団法人 新日本聖書刊行会のウェブサイト
http://www.seisho.or.jp/biblesearch

さっそく「祝福」で検索してみましょう。

検索結果をつぎつぎと見てゆくと、
「祝福」を含む言葉を浴びてゆくことができます。

祝福を浴びるのも、良いことだと思います。

ー吉永賢一

P.S. 仏教にも、いろいろな宗派がありますが、
たとえば、無碍光という概念があって、
これによって、人との関係が出てきます。

こういう世界観は、
物理学の「場」という考え方にも
つながるものがあると思います。

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