誕生日

吉永賢一吉永賢一です。

先日、沖縄に行っていました。

ジープ島に行く前に行った三宅島の講習では取りかけだった
オープンウォーターライセンスも、
今回で取れたと思います。
(スキューバダイビングのライセンスです。)

No Rule. No License.

というマインドセットがあるのですが、
ぼくは、こうしてライセンスを取っていますので

「依存性を強く残しているなあ」

と思います。

教える仕事をしている人で、
やたらずらずらライセンスを取っている人がいますが、
なんか頼りなかったり、うさんくさいのは
このマインドセットに反しているからですね。

「そんなすごいんだったら、
なんでそんなにお墨付きが必要なんだよ」

みたいな。

「No License」という考え方に従うならば、
自分一人で勉強し、自分一人で練習して、
大丈夫だと思って潜り、
事故に遭っても自分の責任、ということになります。

そんな責任を取れる自信がないから
頼るわけです。

上に「一人で」と書きましたが、
もちろん、誰かに教わってもOKです。

しかし、「No License」の考え方においては、
団体が与える免許とか、その先生が与える許可も
すべては参考に過ぎず、
「大丈夫かどうか」は自分で判断するのです。

このマインドセットにおいては、
相手から責任を免除するのが大切です。

そして、自分で責任を取ります。

もちろん、相手の責任は相手のものです。

自分の責任を、相手から免除するということです。

ですから、何がどちらの責任かということに
見識を持つことも大切になります。

相手に責任を押しつけるためではなく、
自分の責任を引き受けて、全うするために
やるということです。

ルールにも免許にも頼らずに、
自分で判断しようとすることで
自立性が高まります。

「自立しろ!」

と言いながら、

「言われたことをやれ!」

と言うような教育は、めちゃめちゃであり、
単に頭が悪いだけだと思っています。

そして、そういう教育を受けたときに

「この人は頭が悪い。
この人からの影響を減らそう」

と「自分で」判断し、行動するということです。

ただ、それを直接言明したら
対立的になりますよね。

対立するのも、あまり頭が良いとは思えませんので、
実践する人は、うまくやってくださいね。

「好かれながら距離を取る」

ということを考えれば良いのです。

好かれすぎたら相手から距離をつめてきますから、
適度に好かれて、適度な距離感を作りましょう。

もちろん、「透明になる」ことができれば、
より良いです。

溶け込み、ふつうであることで、
単なるバックグラウンドの景色になり、
相手の注意を引きません。

そうすれば、余計な干渉を受けません。

見えなければ、自由です。

だから、
保護色を身にまとい、
透明になります。

「適度に好かれよう」というのも
自分のニーズの反映である可能性が
とても高いです。

このように書いたのは、
敵対したり、対立してしまう人は、
「好かれたい」ニーズを持っていることが多いからです。

だからこそ、
いきなり透明になろうとすると実践しにくいでしょうから、
このような書き方にしました。

「この人からの影響を減らそう」としたときに、
もちろん、実は相手が合っているのかも
しれません。

でも、自分の人生の責任は
自分で取るのですから、これで良いのです。

間違いに気づいたら、その時点で修正すれば
良いだけです。

それよりも、相手のせいにしてしまうことの方が
問題です。

また、沖縄では
移住候補地も見てきました。

便利でありながら、
水も綺麗で、空気も綺麗で、
景色も綺麗で、土地も肥沃なので、
とても良いと思います。

(ぼくは、数年前から、
国内や海外に移住候補地を探しています。

その際に、

「生活費をぐっと減らしながら、
ぐっとより幸せになる」

ことを指向しています。)

そして、先日は誕生日でした。

たくさんの人から、
メールやFacebookでお祝いの
メッセージをいただいています。

心から、感謝です。

誕生日と言えば、
お誕生日ケーキがありますよね。

あれ、なんで、
お誕生日ケーキなんでしょうか。

お誕生日ニンニク

とか、

お誕生日タバスコ

とかじゃないのは、
どうしてだと思いますか。

今はインターネットの発達のおかげで、
歴史について調べることも、
(特に、「浅いリサーチ」であれば)
カンタンになりました。

ですので、それはそちらに任せておくとして、
ぼくは、どのように感じているか。

(これは「感じている」だけですので
決して結論ではなく、
ぼくの認識の変化により、
将来変わる可能性も結構高いかなと
思っています。)

お誕生日ケーキというのは、
「お誕生日の神様」にアクセスするための
鳥居のようなものだと
ぼくは思っています。

キャンドルを灯して、
お誕生日の歌を歌い、
お誕生日の神様を勧請します。

(「ケーキが運ばれてくる」という動作に
象徴を感じます。)

勧請時にろうそくやお香、
供え物や呪文、歌、
特別な姿勢などをもちいるのは、
世界のあちこちで、
さまざまな時代で見られることです。

そして、願い事を言い、
灯を消して、アクセスを閉じます。

願い事を言う前に
皆で拍手をするのは、
魔を払っているのだと思います。

アクセスを閉じるのは、
人はいろいろなことを思うからで、

「これが願い事ですよ」

というのを、きちんとお伝えするためです。

そして、みんなでケーキを食べて、
秘密の儀式の参加者であるということを
肉体に入れます。

「飲み物」や「食べ物」も、
いろいろな儀式に出てくるアイテムですよね。

「日本(人)」がすごいのは、
このように、
私たちが心の中に「なんとなく」持っている「かたち」を、

こうして、目に見えるかたちに
少しずつしてゆくことです。

このプロセスが自然と起こるので、
外国から入ってきたものが
日本的になり、その時点での日本に沿ったものになるという
「同化する力」を強く持っていると思います。

見た目は変わるけれど、
その中に流れているものには
「変わらない」ものがある。

いろいろなものに
神道の影響を感じます。

だから、日本を知るために、
日本人を知るために、
神社について学ぶことは
意味があります。

そして、子供は、
ある年代から、
お誕生日ケーキを求めなくなりますよね。

それは、担当する神様が変わったのだと
思います。

学校の先生も、
小学校と中学校で変わるように、
担当の神様も変わってゆくと
ぼくは思っています。

そして、そもそもお誕生日ケーキに興味を示さない子供は、
別の系統の神様がついているのだと思います。

東京に帰る飛行機の中で、
前の席の子供が
席から乗り出して窓の外を見てました。

「うわーっ!」

って驚いているような顔をして、
すごく興味深く、
下の地形を見てました。

そして、思ったんです。

「どうして、地理嫌いの子が
こんなにいるんだろう」

きっと、自然的には、
人間は地形に興味がある。

これは、理性的なものというより、
生来的に近いと思います。

どこに川があって、
どこに山があって、

どの山のどこに
どんな果物があって、

どこにいけば、綺麗な石が落ちているのか。

(人間は、綺麗なものを集めます。
壁にポスターを貼ったりするのも、
この仕組みの継続だと思います。
これはおそらく「巣を作る」ことに
関連していると考えています。)

薬になる草が生えているのか。

きれいな水が湧いているのか。

住みやすいのか。

関心があると思うし、
生き抜いてくるうえで、
重要な知識だったと思います。

それなのに。

学校で地理を教わると、
ワクワクしない

という「事実」があるわけです。

なんでなんでしょう。

もちろん、中には良い先生もいます。

何が違うんでしょう。

もちろん、ぼくはぼくで、
いくつか結論や仮説を持っています。

でも、ただそれを聞いて鵜呑みにするよりも、
せっかくのこの機会に、
あなたも、ぜひ考えてみてください。

そして、考えたら、
それをあなたの言動に反映させて
ほしいんです。

「イマイチに感じる他者」というのは、
あくまでも、自己の進化のための参考です。

私たちは、すべてを自分に帰着させることで、
進化してゆくことができると思います。

人のせいにしても、進化しません。

もちろん、その場合も、

「誰に対して○○さんのせいにした言い方を、
どのような言葉遣いで、どんな声色で、
どんなジェスチャーで言えば、○○のために効果的か」

ということまで考えて行動するなら、
外側に出てくる行為は一見似ていても、
自分に帰着させていることになります。

「何も考えないでうまく行く方がいい!」

と望んでいる人たちもたくさんいますが、
それはおそらく、赤ちゃん時代へのあこがれが
残っているということだと思います。

「あこがれが残る」のはなぜかと言えば、

「自分で考えて、自分で行動して、
素晴らしい人生をエンジョイしている」

実感に満ちていないからだと思うのです。

「考えたって、どうせうまくいかない」

という予測があるから、
イヤになっているのだと思います。

だからぼくは、

「どのように頭を使えば、
人生うまくゆくのか」

ということをお伝えしています。

なんでもやってもらえるのと、
生きたい人生を満喫するのと、
あなたは、どっちがいいですか。

ぼくは、後者がいいです。

そして、ほとんどの人は、
実は後者だと思います。

ただ、意気消沈していたり、
失望していたり、怒っていたりするだけです。

そのために、前者を望んでいると
錯覚しているのだと思っています。

誕生日、生まれてきて、
ぼくは無力でした。

今は、こうして、キーボードを叩き、
メルマガを出すこともできます。

大きく進化しました。

あれほど、無力だった自分。

それが、ここまで成長するのです。

なんてすごいことなんだろう。

誕生日には、
ぜひ、生まれてきて無力だったこと。

泣くことくらいしか
できなかったこと。

この世界のことは
ほとんど知らなかったこと。

そういうことを、
思い出したり、想像してみてください。

生まれてきたときにあるのは、
切り離された悲しみで、
希望はあまりありません。

たぶん、生まれた瞬間は

「捨てられた」

と感じているのではないかと
思います。

でも、

「そうじゃないよ、私たちがいるよ」

というコミュニケーションをそれから受けて、
どこかでちょっと伝わって笑います。

無力なので、見捨てられる不安が
とても強いです。

切り離されて生まれ、
それからもう一度、
今度は、肉体ではなく、
心をつなげてゆくのが人間です。

もちろん、その象徴として、
手をつないだり、
ハグしたり、
キスしたりとかは
あります。

でも、それらは、

「心がつながっていること」

の表れです。

会話も、心がつながっていることの
表れです。

他にも、たくさんあります。

今日も、メッセージをいただいて、
つながっていることを感じました。

ありがとうございます。

感謝をこめ

吉永賢一

P.S. あと、沖縄で印象に残ったこと。

いろいろあるのですが、特に印象に残ったのが
トヨタレンタカーです。

返却を那覇空港店で行ったのですが、
オペレーションの流れがスムーズで

「さすがトヨタ」

と感銘しました。

P.P.S. 今回の記事を書くにあたり、
「Scubaのカナ表記は、どうしよう?」と
やはり考えてしまったのですが、
そういうのって、何か面倒くさいとも感じます。

もちろん、「おもしろい、興味深い」とも
感じるのだけど。

こんなところにも、
ぼくの不自由が残っています。

漢字を開く閉じるとかもね。

今回のメールだと「ゆく、行く」など。

以前は、今よりも、
「一文字残らず」こだわる気持ちが強く、
より不自由で、より縛られていました。

その代わり、誤字も最近よりは
少なかったと思います。

文章って「伝えるためのツール」。

ぼくは、文章で稼いでいる面があるから、
ふつうの人より
はるかにこだわるのは当然なんだけど、

こだわれば価値が高まるっていうものでもないし。

「演奏はうまいけど心に響かないミュージシャン」

的なものを目指そうとは思わないし。

むしろ、ぼくが目指している方向性は、
ヘタうまというか、
ルソー(画家)っていうか、

「ヘタな気もするけど、なんか響くよね」

っていう感じだと思います。

ルソー(哲学者)もそうかもしれない。
特に晩年期の作品とか。

P.P.P.S. ちなみに、ぼくのメルマガって、
日本の小説の伝統(?)「私小説」を
ちょこっと意識してまーす。

ただね、ひとりひとりが昔ほど切り離されていないので、
そういうところも意識したりして。

小説家が、新聞連載小説と読者の投稿の
相互影響を実験していた時期もありました。

今は、こうしてインターネットがあります。

テクノロジーの変化があると、
新しい表現がある。

バッハも、ビートルズも、
この方面からの説明もできると思ってます。

P.P.P.P.S. 日本の古典で「No License」に触れていると
ぼくが思うもの。

『たとい、法然聖人にすかされまいらせて、
念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからずそうろう』(歎異抄)

相手から責任を免除する・・・

言われたからではなく、
もちろん、それは大事なきっかけであり、
感謝するわけですが、
そのきっかけをもとに選び取ったのは
自分であるということです。

感謝するし、仮に結果がマイナスでも、
後悔なんかしないし、するわけがない。

ただひとり、ぼくは自らの道を往くだけ。

そして、達成したら戻ってくる。
教えるために。伝えるために。

That’s the spirit of NO LICENSE.

歎異抄や般若心経については、
詳細な解説書を書いてみたいなあと思ってから、
何年経つのだろうか・・・

でも、出そうと思えば電子出版で
すぐにできちゃうのが今の時代のすごいところ。

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4 thoughts on “誕生日

  1. 吉永賢一さま

    こんにちは。
    お世話になっています、坂井と申します。

    「誕生日」、拝読しました。

    【①】
    >それよりも、相手のせいにしてしまうことの方が
    >問題です。

    まさにそのとおりだと思います。
    現在の状況に対して、どのようにアプローチしていくのか
    が重要であると考えます。
    「相手のせいにしてしまう」と、
    そこから先が止まってしまう事にもつながると思います。

    【②】
    >「ヘタな気もするけど、なんか響くよね」

    「響くモノ」を創っていきたいし、生み出していきたいと思います。

       平成26年 5月 1日(木)
          坂井 真

  2. 文章が長いので、最後までは読んでいませんが沖縄にきたんですね。
    暇でしたらいつでもお付き合いしますよ♪

         陽気なヒサエさんより!!

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