読んではいけないビジネス書

私は、1776年以降アメリカで出版された
「成功」に関する文献をすべて読むことにした。

自己改善や一般向けの心理学などに関する分野で、
何百冊という本・記事・論文に目を通した。

その結果、驚くべき傾向に気がついたのである。

それは、、

アメリカ合衆国の最初の
150年の繁栄を支えた文献のほとんどは

「成功の土台は人格である」

としていることであった。

この人格主義ともいえる文献の数々は、
アメリカ人に誠実・謙遜・忠実・節制・
勇気・正義・忍耐・勤勉などの
黄金律を教えていた。

当初の成功文献と比較して
次の50年間の執筆内容は
薄っぺらなものといえる。

それは社会的イメージづくり・テクニック・
応急処置的な手法に集中しているのである。

ースティーブン・R・コヴィー(「7つの習慣」より引用)

確かに、売れる本の定義というものがあって、

・薄い本
・1ページあたりの文字数を減らす
・キャッチーなタイトル

そして、

インスタントな問題解決

を匂わせているということ。

最近のビジネス書は、いかに、
上記の条件を満たすことができるのか、
ということに主眼をおいているようです。
『「ビジネス書」のトリセツ』という本の
著者である水野俊哉さんも
次のように言っています。

==

「ビジネス本を取り巻く状況は、
今やブームを超えてバブルです。
バブルという現象は人々が正しい判断がつかなくなり、
粗製乱造がまかり通っていて、質の低下が著しくなっているのに、
誰もが気がつかなくなるんです。
今出ているビジネス本の9割は怪しいものです」

==

なんと9割も
内容が怪しいそうです。

そんな中で、全世界2000万部も売れ、
そして、今もなお、売れ続けている
「7つの習慣」は
本質的に優れているからだと思います。

とはいえ、分厚くて内容がぎっしり詰まった本を
読み切り、そしてその内容を
しっかりと自分のものにするために
何度も繰り返し読むことは、
簡単なことではありませんよね。

僕自身も、
これは何度も読み返さないといけないな~、
と思いながらも
2回しか読んでいません^^;

読書は必要ですが、
役に立たない本を読むのも、
ムダの極地ですよねー。

なので、僕は最近、
ビジネス書を読みません。

ってか、最後まで読みません。
使えそうな情報があれば、即実践。

つまり、行動の手引書
的な”使い”方をしています。

もちろん、小説や7つの習慣のような本は
速読する必要はありませんが、
ビジネス書は、突き詰めると、
ビジネスとして結果を出すためのものなので、
読むことが目的になってしまっては、
本末転倒になるわけですよね。

●僕の速読法(ビジネス書に限る)

使えそうな部分だけを
ピックアップして読む

そして、実践。

これだと、「読まなきゃ」って
義務感もないので、楽ですよ♪

しかも、結果も出る(ことが多い)

オススメです。

ー飯村匡博

P.S.
ちなみに、この速読法もいいらしいです。
「プチ速読」

気楽な感じが良いですよね。

http://www.nextleader.jp/ikee/sokudoku/

4 thoughts on “読んではいけないビジネス書

  1. なるほど!
    読むことに意識するのでは無く、テキストとして使用する事は、かなり新しい考え方ですね!

    実践していきます。

    貴重な学びをありがとうございます!

  2. 例えば英語が出来るという人たちの中にも、英語のNEWSなどを聴いて、すべて理解できてるような顔をしているが、実は大まかな事しか分かっていない、とか、部分的な箇所のみ聴きとって、それらをくっつけて全体の内容を「おそらくこういう事だろう」と想像して解釈している為に、その人に細かい部分をチェックしてみると、結局、内容を間違って、あるいは誤解して捉えている人も少なくないのが現状です。自分が学んだプロテスタント系の大学では、聖書の勉強があって、その授業の時に、ある牧師さんが、「音符よりメロディーを。」と語られた事があって、以来、私はこの捉え方を重視しています。この場合、「キリスト教というものを理解するうえにおいては、例えば、聖書の中のある節だけを部分的に取り上げて”キリスト教の教えはこうだ”という風に短絡的に解釈してはいけない。これをやると、幾つかの非常に偏った宗教が生まれてくる。」という意味です。分厚い本には、分厚い本なりに、それだけ書かなければ正しい理解をしてもらえないだろうという著者の意図もあるのではないかという気がしないでもありません。ただ売るために書いたものではないと思います。それを掻い摘んで読んだりするのは、果たして本当にその著者の理論を真剣に学び研究したいのだろうか?とか、薄い本にしてしまうのは、本当にその理論に感動し、それで是非それらを他の人々にも伝えたいと真剣におもっているのだろうか?という点を考えると、明らかに目的は別のところにあるように思えます。極論をいえば、実際は自分がそれを商売の道具にして儲けたいだけなのではないかと。。。 私も読むスピードが早くないほうなので、速読を学びたい気持ちにかられる事は多々ありますが、そのたびに、、あの「音符よりメロディーを。」が頭に浮かんできます。真剣に学ぶには、やはり熟読することも必要だということにはならないでしょうか?

  3. 7つの習慣2回目精読中。
    いいものは噛めば噛むほど
    味わいが増すを実感中。
    これからも行間を読むを
    心がけていく所存。

  4. 人間確かに読書、所謂先人から学ぶ部分は大きいですね。色々な文献を読み、現状と照らし合わせ、自分なりの考え方を打ち出して実践してみる。結果から更に進化させていく道を創りだす、を繰り返し人生はなんと素晴らしいものかと感動しています。

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