最近見た映画

吉永賢一

吉永賢一です。

最近見た映画に
『アデル、ブルーは熱い色』
(カンヌ国際映画祭パルムドール受賞)
があるのですが、

いろいろすごい映画でした。

(ほぼネタバレはないですが、
情報を遮断している状態で
映画を見たい人は、
ここから先は読まない感じで。)

技法的には、心的距離と
アップとロングの対応だったり、

アドリブの編集だったり、

見られたくない日常を映すことだったり。

(もちろん、それを見れる立場の人は
距離が近いということだけれど、
それが必ずしも理解者であることを
意味しないという現実)

話題性ということでは、
「露骨に性的なシーン」が
あるという部分で、

確かにぼくも映画館にいて
awkwardな感じがしたので、
自分の中の性的タブーを
再確認したりしました。

性的マイノリティということでは、
homosexualityは、
結構映画化されてきて、
賞を取っている映画もたくさんあります。

同性結婚が合法化されている地域が
増えている流れとも関係があると思います。

Polygamyは、
あまり映画化されないですね。

こちらは、さらにタブー感が
強いということなのでしょう。

(近親相姦の方が作品数は
多いと思います。)

ぼくは自分にマイノリティ感があり、
まわりに溶け込めずに
本を読んだりしてきましたから、
そういう点でも響く部分があります。

それで、映画版を見て関心が高まったので、
原作コミックを読んで、
ぼくは英語版で読んだのですが、
映画版と結末が
異なっていることはともかく、

キャラクターの性格設定や
対話内容も、かなり変わっていて、
これがまた、
映画とGNのそれぞれの良さに
つながっていると思いました。

原作コミックだと、対話内容に
「相手への解釈を入れる」シーンが
いくつかあります。

映画版だと、これはなかったと思う。

それで、日本語だと
主語を明示することがやりにくいから、

日本語版では、
この「解釈を言うセリフ」は
どう訳されているのかと
興味がわきましたが、未確認です。

それで、登場人物のひとりが、
パートナーに向かって、

「どうせあなたはレズじゃないし、
良い男性を見つけて、
その男と結婚するんでしょ」

という感じの「別れの不安」を
ぶつけるシーンが
(少なくとも原作コミックでは、
わかりやすい描写で)
あるのですが、

これをレズ、つまり、
マイノリティ感による不安だという
批評を読んだけれど、

これは通常の異性間カップルでも、

「どうせ、あなたは
私のこと好きなんかじゃないでしょ」

ということで、
よく見るかたちだと思います。

で、ぼくはもちろんレズではない。

そして、この映画は多くの人が見ている。

「よく知らない世界をのぞき見たい」
気持ちから見ていることも
あるだろうけれど、

それだけでは、ここまでの評価は
得られないわけで。

ぼくたちひとりひとり、
それはすなわち「多くの現代人」が
抱えているものと
響くものがあるはずだし、

この意味で、観賞者であるぼくたちは、
映画の中に、自分の気持ちと重なるものを
見ることになります。

・どう思われるかを気にしてウソをつく

ということは、映画版では、
とても強調されていた。

どう思われるかを気にする部分と、
自分のままの気持ちで、
それを発揮して生きたいという部分。

「自分」という小さな部分の思いは、
「世界」という大きな部分に
受け入れられるのだろうか、
届くのだろうか、拒否されるだろうか?

などなど、他にも
思ったことはあるのですが、
これくらいにして、
他の映画の話題も書きたいと思います。

きちんとした文章にしようとすると
またメルマガ出せなくなるので、
メモ書きの公開という感じで。

まず、Frozen.

2D版で1回観て,3D版を2回観ました。
どちらも字幕版。

(ぼくは今のところ、
原則として吹き替え版は観ません。)

Pixarを買収して
Disney復活という感じ。

ごたごたあって一緒になって、
良い作品が生み出されたという
プロセス自体が興味深い。

メモ書きをもとにして、
少し加筆修正しています。

Frozenについては、
結構ネタバレがあります。

もうそろそろ、
観た人も多いかなと思うので。

ネタバレを避ける人は、
ここから先は読まないでね。

————(ここから)————
細かいところまで
本当によくできている。

2D版を見てから、
3D版を2回観たところ。

3D版は、真ん中あたりから観て、
次は最前列で。

姉が解放される曲
(Let it go)において
気持ちの解放の後に、
力が変わり、
肉体が変わる。

表情も、肌の色も、
歩き方も、スタイルも変わる。

このような演出は、
生身の俳優だとむずかしいと思うので、
さすがだと思った。

(もちろん、演技がうまい人なら
やるだろうと思うが、
アニメの方がやりやすそうに思える。)

服装も、より肉感的なもの、
自分のうまれつきの姿が
強調されたものに変わった。

この1曲の中にも
複数のマインドセットが
詰め込まれており、no rulesもあった。

とても興味深いのが
オラフというキャラクターで、
エルサが、自らの力を解放したときに、
無意識的に創り出され、
はじめて命を与えた存在。

おそらくは、
妹との楽しい過去の象徴であり、
心の中で育っていたもの。

だけれども、思い出すとつらくなるので、
心の中にしまっておいたものが、
自然と出たのだと思われる。

したがって、
オラフは、生まれから、
妹と姉を結びつける存在で、

「ご都合主義的」という
批判も見たけれど、
姉が創り出した氷の世界において、
オラフが妹と姉を引き合わせる
階段の場所を見つけるのは
自然なことだと思われる。

お笑いキャラなのだけれども、
それも、子供時代の楽しい思い出と
つなげるとより納得が行く。

未経験に好奇心を持ち、
新しい経験を肯定する。

妹がオラフに与えるニンジンは、
通貨の比喩としても感じられた。

はじめは、運搬費として。
このときのニンジンは、
生き生きとしていない。

オラフに与えられるニンジンは
生き生きとしており、

このニンジンが、妹を救うことになる。

ディズニー的とも言える
キャラクターであるオラフに
このような位置づけを与えた
(とぼくには思われた)ことが
特に興味深かった。

オラフは再生する存在として
描かれており、
再生後にこそ命を持っており、
再生後は、死なない。

第1の生においては、
姉が外部と見ていた雪によって作られ、

第2の生においては、
姉の内部で力が
自分自身と同一視されたときに、
命を与えられる雪によって
自然と作られた。

この第1の生と第2の生の間は、
姉の心の中で、命を補給されて
生きていたと思われる。

—-

ぼくが中学生の頃、
洋楽の歌詞をノートに手で書いて、
英語の勉強をしていました。

それが! 今は、YouTubeで
歌詞付きの動画が見れます。

なんというすごい時代。

そして、インターネット革命で
英語学習がやりやすくなった
のと並行して、
日本語吹き替えが急速に拡大して、
英語を学びやすい道が隠されています。

うーん、さすが。

もはや国内にいても、
英語をやるのは全然むずかしくないし、
海外渡航のハードルも、
めちゃめちゃ低いです。

「移動する」力を高めるために。

—-

Lego The Movie

ばかうけレゴムービー。
(アメリカでばかうけな感じと
ぼくが感じたということ)

字幕版が全然ない。新宿で観る。
3Dの方式になれてなくて、
見終わって疲労感がある。

チーム、父子関係。
no rule 溶け込むこと。
やりたいことをやる。
トレンドテーマてんこもり。
さすがハリウッド。

神話の法則的な
ストーリー構成は
日本のマーケッター間でも有名だけど
マインドセットを詰め込む構成法は
なぜかあまり指摘されない。

結局孫引きの人ばかりだからか。

朝の儀式。
ステップバイステップ。
各種コミュニケーション技術。
箱庭的な心の中の投影。
各種セミナーのパロディ。
鰯の頭も信心から。

マニュアル。
アーティスト系の
キャラクターは勝手に動く。

音楽で気持ちを高めて
みんなで一緒に動く。

形式的な挨拶は
心の中の思いと一致していない。

————(ここまで)————

ー吉永賢一

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