芝生とダイヤ

FROM：　麻生秀男

先日、一緒に仕事をしている
２０代の方と話していた時の事

『麻生さんは、論理的に物事を
考えられて羨ましいです。』

といった感じの事を言われました。

その時、私は、
その言葉に、大きな違和感を感じました。

というのも、その方の言い方が、
自分と他人とを単純に比較して
自分が持っていないものを持ってる人を

『いいな～』

と羨ましがっているだけに
聞こえたからです。
あなたも

自分が持っていない能力をもっていたり、
生まれつき裕福な家庭に生まれてたり、
土地やお金などの親の財産があったり、
見た目良く生まれている人を見て

純粋に

『いいな～』

と思ったことがあるかもしれません。
私も、同じように、他人を見ては
羨ましがっていた時期がありました。
でも、実は

『いいな～』

と、うらやましがるのは、
非常に危険なのです。
なぜなら、

『いいな～』

と、うらやましがるには、
二つの前提が必要だからです。
その二つの前提とは、

『自分は持っていない』

という前提と

『それは手に入らない』

もしくは

『とても遠い存在』

という前提です。
人間の潜在意識には、
あなたが考えている事を
現実化する力があります。

だから、

『持っていない』
『手に入らない』
『手に入れるのが難しい』

と思っていると、手に入らないのです。
ではどうしたらいいか？

『いいな～』

と、うらやましがるだけではなく、

ほんとに良いと思うのであれば、

『それ、いい！』
『それやろう！』

と手に入れようとすることです。
そして、

『どうすれば手に入るか？』

と質問する事です。
このニュアンスとエネルギーの違いが
わかりますか？

『いいな～』

と、うらやましがっている時は、
良い物を発見したのに、

『どうせ手に入らない』

という、あきらめのエネルギーが
ただよっています。
一方で、

『それいい！』

というと、新しい発見と
同時に前に進んでいく
エネルギーがあるのです。
なので、もし、あなたが、

『いいな～』

と心から思うものがあるとしたら、
単にうらやましがるだけで
止めるのではなく、

『どうしたらそれを
手に入れる事ができるか？』

と、手に入れる事を
目標にしてみてはどうでしょうか？
でも、実は、持っていない物を
手に入れるよりも、
もっと大事なことがあります。

それは、

他人の事をうらやんでいる
あなたの足元には
ダイヤの原石が
転がっているかもしれない
ということです。

最初にお話しした方も、
私から見たら、
私には無い才能や良さを
たくさん持っています。

もちろん、そこには
磨きをかける余地が
あるかもしれません。

でも、自分の足元を良く見ずに、
他人のことをうらやんでばかりいるのは

『自分の庭は石ころが
ゴロゴロしてるばかりで芝が育たない。

隣の芝生はきれいでいいな～。』

と言っているようなもの。
せっかくの自分の足元にある
ダイヤの原石を
見逃す事になりかねません。

人間というのは、
とかく自分が
持っていないものが欲しくなるもの。

しかも、
学校でも家庭でも、
長所を伸ばすよりは、
短所や欠点を修正したり、
無くすよう言われます。

でも、
まずは、あなたが
持って生まれた才能や長所に目を向け、
その長所を短所が
気にならなくなるくらい
伸ばすことをおススメします。

なぜなら、それが、
成功への近道だからです。
そして、ジェームスもそうして
成功を手に入れたからです。

ジェームスのように
成功している人を見ると、
なんでもできて、
なんでも知っているように
見えるかもしれません。

でも、実は、そうではないのです。
もちろん、
成功する過程でたくさん経験し、
たくさん学んでいるので、
普通の人よりも
いろんな知識を持っています。

ですが、なんでもできるかというと、
そんなことはないのです。

人間ですから、
もちろん、短所もあるのです。
でも、そう見えないのは、
ジェームスは、自分が好きで、
得意である

“教える”

というスキルを、
短所が見えなくなるほどに
大きく伸ばしたからです。
そして、自分の長所や強みに集中し、
それ以外の部分は、
それが得意な人に任せたのです。

自分の得意な事、
好きな事を伸ばすのは、簡単です。
でも、苦手な事を一生懸命やっても、
なかなか結果は出ません。

もし、ジェームスが、
自分の苦手な事や弱点を
自分一人で克服しようとしていたら、
今ほどは成功していなかった
かもしれません。

少なくとも、
今よりずっと時間がかかった事は
間違いないでしょう。

だから、もし、あなたが、
短期間で成功したいと思うなら、
自分の強みや長所を発見して、
そこに磨きをかける事です。

そして、
自分に無い能力は、
周りの人の力を借り、
お互いに補完し合い、
相乗効果を発揮するような形で
チームを作りましょう。

そうすることで、
まず、個人として成功し、

そこからさらに組織やチームとして、
大きな成功を手に入れるでしょう。
あなたの人生が
さらに素晴らしいものになる事を
願っています。

ー麻生秀男

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