「心の中に終わりを持つ」

taira

From 杉本

名著「7つの習慣」のうち、第二の習慣は、
「目的を持って始める」ですが、
元々の英語では、
“Begin with the end in mind”
と言います。

直訳すると、
「心の中に、終わりを持って始める」

つまり、「どこに行き着くのか、
どんな状態になりたいのかを、
明確に定めてから、
そこに向かってスタートする」
という意味になります。

「どんな状態になりたいのか」を、
明確にしてから、そこに向かった人の、
見本を紹介します。

アメリカ海軍に、
マイケル・アブラショフ
という人がいます。

彼は、米艦船
ベンフォールドの艦長に
任命されることになりました。

ところがベンフォールドは、
現艦長の下で、太平洋艦隊の中でも、
戦闘即応能力や、実践訓練の結果において、
最悪の状況でした。

そして、驚くべきことに、
駆逐艦ベンフォールドの、
指揮官交代の儀式で、
艦員たちはブーイングとヤジを、
艦長に浴びせました。

この光景を見たアブラショフは、
全く逆の光景を、頭の中で描きました。

それは自分が、
艦長を解任されるときの
儀式の光景で、拍手喝采を
浴びている光景でした。

彼は、その光景を、
ベンフォールドの艦長としての
目的地にしました。

つまり、
彼が解任されるときには、
拍手喝采で見送りを
受けるという目標です。

そうなるために、
彼はどのような貢献ができるのか、
明確に文章化し、そのための行動を、
すぐにとり始めました。

すると、訓練で結果が徐々に、
現れ始めました。

例えば、
▪砲撃訓練での最高得点を上げたこと。
(105点満点中、104.4点)

▪戦闘配置準備に要する期間を、
海軍平均52日から、
19日に短縮したこと。

▪艦員による再任希望率が、
海軍平均54%→100%になったこと。
(再任希望:一定期間後、船員は、
他の艦に行くか、留まるかの希望を出せた。)

その結果、18ヶ月後には、
アブラショフのリーダーシップのもとで、
この艦は、太平洋艦隊の中でも、
最高の艦に与えられる、
スポケーン・トロフィーを獲得しました。

彼は後に、解任される
交代の儀式のときに、
艦員たちから、拍手喝采を浴びて、
艦を降りました。

目的地を明確に描くと、
そこに行き着く可能性が、
飛躍的に高まります。

あなたは、今どんな、
大切な役割を持っていますか?

経営者ですか?
それとも、管理職ですか?
父親ですか?
それとも、母親ですか?
あなたは、その役割において、

1年後、2年後、どんな貢献を
しようと思いますか?

その役割を、
立派に果たそうと思うなら、
貢献したいことを文章にして、
明確にしましょう。

育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)

PS.
目的を、より明確に描くためには、
この方法が助けになるでしょう。
http://www.0stresslife.com/zrl/

One thought on “「心の中に終わりを持つ」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>