起業家の儚い夢

全てのスモールビジネスは夢と共にスタートします。
そのビジネスのオーナーの夢です。

彼らはそれを追いかけ、ビジネスは彼らの夢を叶えてくれるものにもなれば、
夢からは程遠い、危険なものにもなったりします。

彼らが持つ大半の夢は、ビジネスが進むにしたがって、変化します。
1つ目が達成されたり、達成されなかったりすると、2つ目の夢を持つようになります。
そしてさらに進めば3つ目、4つ目、5つ目の夢を持つようになります。

それぞれの夢は、達成されたり、達成されなかったりしますが、
残念なことに、どちらの場合でも、オーナーは満足することが出来ず、
次々と新しい夢を持つようになります。

では、起業しようとしている人の夢は、どのように変化するのでしょうか。

夢のループ

起業しようしている人が最初に持つ夢の大半は、

“会社に縛られる生活を止めて、自分のビジネスを作り、自由になる。”

というものです。

そして彼らは会社を辞め、自分のビジネスをスタートします。

次に彼らが持つ夢は、

“もっと収入が欲しい。”

というものです。

ビジネスを成長させ、より多くの収入を得るために、
彼らは一生懸命働きます。徐々に仕事が増え、
忙しくなってくると、人材を雇う必要性が出てきます。

そこで3つ目の夢、

“ビジネスを人に任せて、自由になりたい。”

が登場してきます。

人を雇うと、オーナーはこれまでとはまったく異なる働き方が
必要になってきます。自分で全てを行う職人的な働き方から、
仕事を管理するマネージャー的な働き方になります。

すると多くのオーナーは、雇った人材によって、
自分の自由が侵されていることに気が付きます。
彼らは、この状況に耐えられず、さらなる成長ではなく、
縮小という選択肢を選びます。

つまり、

“面倒なことは止めて、もう一度、自分ひとりで自由に働きたい。”

という4つ目の夢が生まれます。

一人になるとまた、“もっと収入が欲しい“という夢が生まれます。

そして、今度は違ったビジネスを選んで、
以上のプロセスを繰り返すことになります。

意義ある夢とは?

ここに登場したのは、マイケル・ガーバーが

“儚い(はかない)夢”

と呼んでいるものです。

儚い夢は、その名のとおり、
彼らが置かれている状況によって、刻々と変化します。
儚い夢は、今の好ましくない状況から、
より好ましいと思われる状況に行きたいという欲求から生まれています。

こういった現状脱出を目的とした儚い夢は、
達成されたとしても、決して満足を与えてくれることが無く、
むしろストレスとプレッシャーを与えるものになってしまっています。

一方、ガーバーが、

“意義ある夢”

と呼んでいるものもあります。

意義ある夢は、そこに向かって行動すること自体に、
意義を感じることが出来、満足感を感じることが出来、
幸せを感じることが出来るものです。

たとえば、ガーバーの夢、

“世界中の人々の内なる起業家精神を呼び起こす。”

というのがあります。

この夢は、周りの状況によって変化することがありません。
壮大すぎて、とても達成できないように思えるかも知れませんが、
彼が日々、人と会い、彼らの起業家精神を呼び起こすことによって、
一歩一歩、前に進むことが出来ます。

そして、その一歩一歩に意義を感じ、満足感を得ることが出来るものです。

このような意義ある夢こそ、
私たちの貴重な時間を使って追求するに値する夢だと思います。

さて、あなたの夢は、“儚い夢”、“意義ある夢”のどちらでしょうか。

-清水直樹

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9 thoughts on “起業家の儚い夢

  1. 儚い夢は自分本位で、
    意義ある夢は社会に貢献したいという思いから
    出てくるもんなんでしょうね。

    社会に貢献するというのはバカげたことだと
    言う人もいますが、だからこそ追いかける意義が
    あるんだと思います。

  2. 私の夢は理想社会の実現です
    資産家、何かしらの才能を持つ存在、研究開発に携わる存在、何かを生み出していける存在のみになり、仕事は生活のためではなく、自己実現、自己表現のものになってくる
    生活に縛られることもなく、人間は生まれながらに自由である
    支配階級も被支配階級もない世界…
    必要物資は自給自足する

    そのためには、特権階級、既得権益を徹底排除しなければなりません
    それから、愚民も消え去る必要が出ます
    なので、先の震災なのではないかと感じています
    こういう事が、世界中で多発し、更に、暴動も世界各地で勃発する
    そこでは、9割以上がふるいに掛けられるでしょう
    でも、そこを突破すれば、人類の幸福を享受できるようになります

  3. はかない夢も、意義ある夢に向かうためのプロセスなのかもしれませんね。

    一気に全て飛び越えて、愛へ到達する必要はないのかも・・・

    まずは、はかない夢でも叶えて、ひとつひとつ階段を上っていきましょう。

    何もしないことが一番もったいないです。

  4. 儚い夢!

    ヴィジョンの立て方が本来誤っていたということになる!

    ナポレオン・ヒルの著書では、

    本当に叶えたい夢なのかを検証させられることになる!

    なのできちんとしたヴィジョンなら儚いものなどあり得ない!

  5. 意義ある夢

    本当にそのとおりだと思います。

    それぞれがみずからの使命に気づき

    実践し続ける起業家精神を見につけられたら

    世の中はもっとよくなると感じました。

    ご紹介ありがとうございます。

  6. 「何のために大金を稼ぎたいのか?」
    この確固たる人生観。目的観。あるいは哲学や使命感があれば、道に迷うことも少なくなります。
    目的が曖昧で、テレビで有名になった起業家などに憧れている薄弱な気持ちでは、逆境に立たされたらたちまち脆さを見せる気がします。
    「自由になりたい」というのは抽象的過ぎて、「どうぞご自由に」としか言えません。

    お金がなくても、だれもが心豊かに暮らせる社会。
    だれもが自分の夢を思いきり追いかけられる世の中。
    そういう日本を築けたら、日本は精神大国として世界の貧困根絶に向けて動き出す。
    いろいろな脚本を描いています。

  7. あなたの夢は、“儚い夢”、“意義ある夢”のどちらでしょうか…?

    勿論…“意義ある夢”^^
    >>世界中の人々の内なる起業家精神を呼び起こす。
    >>普遍性…^^
    >>壮大すぎて、とても達成できないように思える『夢』かも…

    日々、人と出会い、彼らの起業家精神を呼び起こすことによって、
    一歩一歩、前に進むことが出来ます…。

    そうです~ネ!!
    そして、その一歩一歩に意義を感じ、満足感を得る…

    >>年齢に関係なく…ウフフ^^ 強い『決意』!!
    >>再認識をいたしました…。
    >>結果を出す…。その為の『行動』
    >>『検索エンジン…』今!! スタート

    ありがとうございます…。『気づき』  (SAKURA…)

  8. 不動産投資についての持論。 日系3世が書いた“金持ち父さん・貧乏父さん”はニューヨーク・タイムズでいうベストセラーを何年も続けて取りました。人生観にもたいへん参考になる本だと思います。  
    これは不動産業に限らず応用が効くものと信じます。続編に限らず彼の奥さんが書いたRich Womanもたいへん参考になると思います。何はともあれ自立自尊の精神を養う上では必読本です。   日本編では“みんなで大家さん”と言う本が参考になります。共生共栄を謳う解りやすい本でインターネット上で偶然にさがして日本から取り寄せてみました。これはただ投資に関わる本ですからオーナー精神・自立自尊の精神までゆきません。本来願うのは私たちが世界に広がる基盤つくりに貢献して行けるかどうかと言うチャレンジ精神につなげるためです。 参考までに!

  9. 人に貢献する喜びを手にすることで
    意義ある夢となるのだと私も思います

    自分本位に進めるのではなく、
    「誰かのために」という気持ちを持って
    活動していこうと思います

    ありがとうございます

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