Date with Fear

未開の地に近代文明が発達していない島があった。
島には村があり、人々が暮らしている。

その島では10 年に一度、大きなサメが
島の浅瀬まで来て、人々を襲うという
言い伝えがあった。

しかし、人々は、サメは10 年に一回しかやってこないので、
普段は海に入ることを気にせず、漁をして生活していた。

そんなとき、都会から人がやってきて、
島にテレビを持ち込んだ。

島民たちは喜んだ。

テレビで様々なニュースを見られるようになったのだ。

あるとき、番組でサメに襲われた人々の特集をやっていた。
サメに襲われるシーン、サメに襲われた人のコメント。

このような映像をテレビで見た島の人々は恐怖におののいた。

そして以後、普段から海に近づけなくなり、
漁が出来なくなってしまったのだ。

10 年に一回しかサメはやってこないのにも関わらず、
ネガティブなニュースを見てしまったことによって、
日常的にサメを恐れるようになってしまった。

————————

これは

”恐怖心を感じることによる恐怖”

をたとえた話です。

もし、あなたがこれから独立してビジネスを始めたいと
思っているのであれば、常に付きまとうのが
恐怖や不安という感情でしょう。

お金が無くなるかも知れない恐怖、
この先どうなるのだろうかという不安、
まったく売り上げが立たない恐怖。

人は恐怖を感じると思考回路がストップします。

木に上って、初めて下を見たとき、恐怖を感じます。
すると身体が硬直してしまい、上に登ることも出来ないし、
かといって降りることも出来なります。

ビジネスにおいても、お金が無くなる恐怖や
将来に対する不安が過剰に膨らむと、
心がそこに集中していまい、ビジネスを前に
進めるエネルギーがなくなってしまいます。

そこでDate with Fear(恐怖とお付き合いする)
が必要になるわけです。

Date with Fearの最も基本的な原則は、

恐怖とは外部の情報によってもたらされる
一時的な感情に過ぎない

ということです。

まず、外部の情報によってもたらされるので、
それらを排除する、つまり情報ダイエットをすることです。

次に一時的な感情に過ぎないので、
別のプラスの感情を入れることです。

もっとも簡単なのは、過去の状況と現在の状況を
比較することでしょう。

何かしらの行動を起していれば、過去よりも現在の方が
良くなっているもの。

もし、収入が落ちているとしても、
お客さんのリストが増えていたり、
ビジネスパートナーが増えていたりと、
何かしら前進していることがあるはずです。

過去と現在を比べたとき、どれだけいまのあなたが
恵まれた状況にいるかを認識することによって
恐怖が別の感情に変わっていくものです。

10 thoughts on “Date with Fear

  1. これは一般的によくいいますね
    恐れは自分の心が作りだしたものに過ぎないと
    私は、逆にわくわくしますね

  2. 昔、自分が失敗して失った経験から恐怖を感じる場合は
    どうすればいいのでしょうか?

  3. 単なる恐怖ではなく、それに対する準備が必要です。
    リスクマネージメントと言う観念がないのでは?

    しかし、リスクに備えるためにはそれなりの投資が必要です。
    コストベネフィットを考えながら対応せざるを得ません。

    昨今の地震や放射線騒ぎを見ていると
    完全なる安全もありえないし
    想定外ということは常にありえると言うことを理解しない日本人が多すぎるのに
    ばかばかしくなります。

  4. >過去と現在を比べたとき、どれだけいまのあなたが
    恵まれた状況にいるかを認識することによって
    恐怖が別の感情に変わっていくものです。

    この言葉、勉強になります。
    これで大抵の恐れは超えれそうです。

  5. 原発に対する恐怖心も、一時的ブームだろうか?
    過去と現在を比べたとき、いまの我々が
    恵まれた状況にいるかを認識することはできるだろうか?

  6. 在るものを在るものとして、正しく知るということですよね。
    それによって解決する恐怖心もある。

    逆に、より深く知ることによって新たに生まれる恐怖もあるかと思います。

    知ったほうが動きやすい人は知ることに努めれば良いし、知らないほうが動ける人はあまりインプットしなければ良いのかなと。

    動きやすい格好で働けること大事。

  7. 勇気と蛮勇は違う。勇敢と無謀はもちろん違います。
    命に及ぶ危険。生活を失うという恐怖。
    これも大病や失業や災害で、経験したことのある人はたくさんいると思います。
    私も、勇気や度胸はどうやって出るのか本気で考えました。
    恐怖を克服するというのは、並大抵のことではないです。

    ただ、恐怖や不安を抱いているときは良い智慧が湧かないので、やはり恐怖に打ち勝つしかない。
    私は創造的想像力を駆使して恐怖を乗り越えようとしました。

    張飛や呂布のごとき猛将なら、きっと恐れないだろう。リーサルウエポンやキャプテン・ジャックスパロウなら、危機一髪の場面でギャグを飛ばすだろう。

    勇敢に振る舞っているうちに、本当に勇敢になる。人には、そういう不思議な力があります。

  8. まさに日々、とめどなくあふれる恐怖を
    どう処理するかがテーマです。

    日々のニュースはシャットダウンできます。
    過去の体験や、人から言われたことを
    思い出し恐怖心を感じる。

    そんな記憶との戦いの日々です。

    それでも日々、ポジティブな考えと恐怖の比率が
    変わってきている。
    ポジティブな思考の方が少しずつ
    増加している。

    過去よりも恵まれた状況になっている。

  9. 何にフォーカスするかが
    大切になってきますよね

    生き物としての防衛本能として
    どうしても身の安全を
    優先させてしまうがために
    恐怖ばかりに目をむけてしまう

    それでは、何も出来なくなってしまう

    その恐怖心を取り払うためにも
    良いことにフォーカスをして
    現状を打破していきます

    ありがとうございます

  10. 『恐怖とは外部の情報によってもたらされる
    一時的な感情に過ぎない…』 –> そうです~ネ!

    確かに、思いもしない外部要因から受けた『恐怖心…』
    今回私事ですが…その事柄を『脳…』から、除去(ダイエット)するのに
    その対処法を…理解しているつもりでも…?いざ…行動となると?
    それを、プラスに転ずるのも?マイナスにするのも?私自身!!

    要約…『イメージトレーニング』トライ…!
    ポジティブな感情を…もつ事(常に!)
    それは『感謝!!』と云う感情移入により…
    比較したとしても…プラス面を把握できる自分自身がそこに?

    過去より…現在…そして未来へと…つながり?
    恐怖心から来る外部要因?外部要因から来る恐怖心?
    乗り越えている…自分自身が!! ^^

    ありがとうございます…。  (SAKURA…)

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