人に合わせる

from 杉本

「今日何食べんの?」
「カツ丼食べよ、と思てます」
「ほな、ぼくもカツ丼にしょうかな」

「合わせる」というのは、
相手の行動様式や発言に、自分のそれを合わせることです。

これが相手の、
自分に対する心の扉を開いていくために、
とても有効なスキルなのです。

「合わせる」というと、
単に、人に迎合することのように思われがちですが、
「合わせる」は昔から、
お互いの間に、良い関係を創る手段として、
幅広く使われてきています。

高級ホテルに入るときには、
きちんとした服装をしますし、
外国に行けば、その国の習慣に合わせます。

周囲の人が、礼儀正しく振る舞っているときには、
言葉遣いに注意を払い、
皆の足並みが、ゆっくりとしているときには、
その歩調に合わせたりもします。

いずれの場合も、
なるべく周囲の人間に、強い防衛意識を持たせず、
受け入れてもらいたいという、気持ちの表れです。

お互いの協力を前提として、
この自然界に生息する人間にとっては、
なるべく同じである方が、
相手が何を思っているか、
詮索する労力が軽減される分、
互いに協力を要請しやすいのです。

ですから、簡単に言ってしまえば、
互いに良い関係を創るためには、
まず「同じである」必要があります。

でも、阪神ファンなのに、
「僕、巨人が好きなんですよ」
と言われたら、どうしたらいいのでしょうか?

相手の言葉を、おうむがえしにしていくというのも、
「合わせる」と言えますね。

「僕、巨人が好きなんですよ」に対して、
「巨人が好きなんやね」と言うと、
もっと相手が、気持ちよく話を続けて、
互いの気持ちが、またちょっと近づくのです。

通りがかりに、
部下にポジティブな、フィードバックを、
投げかけるのもいいでしょう。

「ネクタイの趣味、ええやんか」とか、
「あの報告書、簡潔で、ようわかるわ!」とかです。

次に仕事の話をするときは、
お互いにずっと話しやすくなるでしょう。

こんなふうに、日常的に「合わせる」ことをして、
相手と良い関係を築いておくことによって、
チームでやる仕事が、よりスムーズにできたり、
相乗効果が高い成果を、出せたりするわけです。

「合わせる」を、自然にできるようになると、
人間関係の達人になれますよ。

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−自分を育てるお手伝い−

杉本恵洋(すぎもと しげひろ)

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12 thoughts on “人に合わせる

  1. これは重要なことですね。前にイラクへ行ったヤンチャなやられてしまった人を軽蔑するポイントがありました。それは現地のことを全く勉強せずに危険地域へ行ったことです。例えば
    サウジアラビアで先輩が朝 短パンでジョギングをしてたら宗教警察に逮捕されたことがあり、イスラム教では厳しいところでは女性はベールで顔を完全に包み、目も見せません。
    男性でも肌の露出が多いのはあまり望ましくないので半そでを着る人はほとんどいません。
    だから行くにしても最低限、彼らの宗教や生活習慣で不快感を持たせない服装をするのは当たり前のことなのにやられた日本人の若者はラフな短パン姿。もっとも現地で本当に現地の役に
    たってたような人でもやられた人もいるからやられた人すべてが悪いわけではないですけど。
    現地人に役に立った人がなくなった時は亡くなった時には多くの方々が悲しみそして
    今までのその人の功績に感謝した半面、短パン姿の若者には同情するものは現地にいただろうか。海外では人に勝手に入れられてしまった麻薬が自分の荷物から出てきてしまったらそれで
    死刑になる国もあります。相手(相手の国)を知ること、ある程度合わせることは大切なことです。杉本さん、素晴らしいコメントをありがとう!

  2. はじめまして、桃太郎です。とても良い話、ありがとうございます。今の自分に一番必要で大事な事でした。実は最近、人間関係の事で悩んでいました、でもつながりました。今は、とてもモチベーションが良い感じです。本当に助かりました!感謝しています。今から意識し行動したいと思います。杉本さんにも幸せがありますよ-に。

  3. ・合わせる
    ・空気を読む
    ・沈黙は金

    こういう国民性のおかげで
    日本はこれまで分裂もせずに永らえてきました。

    海外からも国内からも批判は出ていますが
    こういう国民性というのは
    気に入らなければとっとと隣の国へ逃げ出せた諸外国と違い
    島国である日本では自然と培われて来たものなのでしょう。

    言いたいことをストレートに言ってしまうことも多い自分には
    今回のメッセージは少々耳の痛いものでした。

  4. 「人にあわせる」ってストレスを感じない限り、とても重要なことと思いますね。
    リラックスして楽しい気持ちで人と協調していきたいですね。
    どうしても波長が合わなければ、結果的に逆効果を生み出してしまうのでムリに合わせなくても良いでしょうけど・・

    言葉選びっていうのも大切なんでしょうね。

  5. 「あぁ、そうなんだね。」という万能の相槌を使い始めて
    人との受け答えがとても楽になりました。

    自分の好み、価値観、信念と
    相当離れていることを聞いても

    (あなたは、そう思うんだね。。。)

    と、心の中で相槌を打つと
    自分と相手を分けて
    穏やかに聞くことができます。

    以前は、イチイチ突っかかったり
    反論したり、諭したり、
    瞬間的に反応してしまって、忙しかったです。(笑

    反応でなく対応。

    どう対応するかは、選べるんですよね~。

    自分で選ぶと、楽だ♪

  6. 本日もブログ読ませていただきました。
    ありがとうございます。

    この
    「合わせる」は、セールスでも活用できますね☆

    共通の認識があれば親近感が沸くし(^^)

  7. 合わせる術は難しくはないのでしょうが、自分をなくすようで抵抗があります。
    しかし、人間関係には重要なことなのですね。
    自分をもった合わせ方があるでしょうね。

  8. 合わせるというと、
    迎合しているイメージがありますが

    共感することでしょうか?
    話をあわせてあげると
    人って

    癒されるみたいですね。

    それがうなずくくらいであっても。
    話してくれるって嬉しいですよね。
    聞くしかできなくても。

  9. とてもお世話になっているクライアントの方が…
    「トップセールスはカメレオンだ!」と良く言われます。
    その意味として、全ての相手に適用できることからきているそうです。
    相手に合わせて、より早く共通点を探すことで信頼関係を築きやすくなりますね。
    少しずつ変化の色を増やしていきたい今日この頃です。。。

  10. 相手や雰囲気をリラックスさせるために「相手の動作を真似する」という手法がありますね。
    「合わせる」ことによって雰囲気を和やかにすることにかけては、日本人が一番秀でていると思います。
    イギリス在住ですが、学校では人と違う意見(自分の意見を持て)と教育されます。ですから、イギリス人は全く自分と違う考えや主張を持っている人とでも感情的にならずに付き合うことができます。それもまたとても居心地がいいものです。ただ、これだと「交わり」がない。
    イギリスで離婚率が多いひとつの原因ではないかと思います。
    「合わせすぎる」ことも問題。こういう風潮が強くなりすぎるといじめ問題をを誘発したり、改革・改善が遅れたりすることもあります。
    何事も「中庸」がいいですね。日本の政治家にはもっと主張を持って欲しいです。
    今回もとても為になるコメント、ありがとうございます。

  11. その必要はないですね
    相手を認めるということが重要なのではないでしょうか?

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