「責める」ときには・・・

吉永賢一
吉永賢一

相手を「責める」ときには罪悪感を与えない様に、
気を遣うようにします。

たとえば、
「こんなに私はあなたのことを考えているのに、
どうしてあなたはわかってくれないの?」

と自身が傷ついていることを前面に出して、相手を責めたとします。

これは、「自分の都合で相手を責めている」ということです。
ですから、教育的ではありません。

教育というのは、真の意味において、
人間を解放するもの、人を自由にするものです。

そして、「自由」とは、感情に振り回されることでもありません。

「真の自由とは何か」これ自体が、大きなテーマでもあります。

責めるときに、相手に罪悪感を与えてしまうのは、
相手を奴隷化しようとする行為であると思います。

罪悪感によって自身を軌道修正させようとするのは、
副作用を伴うはずです。

「正しいことは、正しいからやる
(Do the right thing because it is right)」

のであって、そこに罪悪感は必要ありません。

「してはいけないこと」があるのであれば、
それがDon’tsであることを、理解してもらい
それが行動原則となるならば、ただそれだけで良いのです。

自身を責める(罪悪感を高める、自身を犠牲にする)のは、
「正しい」という観点から逃げ、「私は苦しんでいるからそれで良い」
という自己正当化を生むことにもつながります。

「苦しむ」なら、正当なのでしょうか?

罪悪感を持つよりも、行動を変え、
今後の実践を奨励すべきであると思います。

相手を大切だと思うから、責めているのです。

大切な相手に、自身を責めて、
追いつめるようなことは、してほしくありません。

自身の行動は結果を生むからこそ、
しあわせになってほしくて、
行動を変えることを推奨しているのです。

罪悪感を高めるよりも、実際に行動を変えること。

そして、罪悪感は、行動を変えないことの
言い訳になる可能性があること。

苦しむより、適切な行動を積み重ねることによって、
しあわせになってほしい。

そのための軌道修正としての「責め」であって、
あくまでも相手を解放するためのものです。

この記事では、「責める」が良い意味と、
良くない意味の双方で使用されています。

解放するために「責める」のと、
罪悪感を喚起するために「責める」のは
全く違うということなのです。

ー吉永賢一

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23 thoughts on “「責める」ときには・・・

  1. おっしゃることは分かるのですが、
    大学教授の話しを聞いているように、
    小難しいです。
    もっと先生の体験を通じた話しを
    聞きたいです。
    感情に伝わるような話です。
    理屈では動く気にならないですので、
    やはり感情を揺さぶって欲しいのです。

  2. すごく読みやすい文章でした。
    ありがとうございましたm(__)m
    ところどころ考えながら読む部分がありましたが、それは成長の証であります。
    それも、分かりそうで分からない…その絶妙さで学びの意欲が増します!
    これからの記事も楽しみにしています。
    もし、よろしければ、子供の頃の様子を聞かせてください。
    園児まで。園児。小学生。中学生。高校生。大学生。その後。…に分けていただけると助かります。

  3. 初めてコメントします
    話しの内容は良いのですが 実例を交えてないとおもしろみがなく おもしろみがないと頭に入ってきません なるほど と思いにくい
    文章を書く時は読み手のことを考えてわかりやすすぎるくらいでちょうどいいかもしれません
    それもまた勉強になりました
    きっと ふだん頭のいい人ばかりを相手にしてるから なんでしょうけど
    一般人レベル?に合わせた方がたくさんの人にご自分の思いを伝えられるんじゃないかな^^

  4. 何と言うか、分裂的な文章。責めることについて語っているのか、教育、自由についてか?人を責めるときには感情(罪悪感)に振り回されてはいけない。ということでしょうか。先生にはキャパシティがたくさんあって、それが完結されているのですね。私はこの世に「善悪」は無いと思ってます。善悪は無いので責める必要も無い。今の民主党は悪ではない。国民が政治に目覚めるための役を担っているのだと思う。責めてもしょうがない。改善、改革が必要だと思います。

  5. 具体的に、相手を責めずに罪悪感を与えない様に意思を伝えるにはどうすれば良いのか書いて頂けないでしょうか?

  6. 私は以前、脳科学の分野で権威的な方(著書も多数出していますのでこのブログの読者の方は皆様きっとご存知だと思います)のセミナーに参加しましたが、その方も頭が非常に良い方で、まさに抽象度が高い内容で前提知識の幅も広く、話している内容の5割もわかりませんでした。しかし、そのような頭の良い方のセミナーに参加することで、得るものは多数ありました。

    先生もきっと、頭が良い方と普段からお付き合いされているので、抽象度の高い思考が当たり前になっているのだと思います。ぜひ、私たち一般人にもわかるように噛み砕いてお話いただければ嬉しく思います。今回、内容としては非常にためになるものでした。今度も楽しみにしております!

    また、このような頭の良い方の記事を気軽に読める機会を与えてくださいました、ネクストリーダーの方々ありがとうございます。

  7. 毎回思いますが、何を言いたいのかな~としばらく考えてしまいます(笑)でも、それも大切なことと思い読んでおります。今日は他の方々のコメントを読んでホッとしました。ここまで噛み砕くの?!って思うほど噛み砕いて話して、それでもやっと理解してもらうことが多いもので・・・。今後も楽しみにしております。

  8. 「感動ではなく、理動を優先する」ということでしょうか?夏目漱石の「理に傾けば角が立つ、情に棹させば流される」の言葉が頭を過ぎりました。小生のように六道を輪廻し、生に苦しむ未熟な身としては、吉永さんのような四聖の境地に少しでも近づきたいものです。

  9. いろいろ考えさせられました。

    >「こんなに私はあなたのことを考えているのに、どうしてあなたはわかってくれないの?」

    「こんなに私はあなたのことを考えている」というか、「私はこう思う」「私はあなたが心配だ」という私メッセージはよく使います。

    「どうしてあなたはわかってくれないの?」というメッセージは使いませんね。罪悪感ということは全然考えてなかったのですが、特に自己肯定感の低い子は責めることが出来ません。

    ただ、極論ですが、殺人などを犯した人に対しても罪悪感を与えずに話をすることが出来るか?は私は自信がありませんが。

    >苦しむより、適切な行動を積み重ねることによって、しあわせになってほしい。

    そうですよね。失敗をしながら成長していくんですよね。自分の失敗に対して他人が何を言おうとも、そう思って日々まい進したいです。

    解放するために「責める」というか、罪悪感を持たせるよりは、反省はさせるが、行動を変容させるように働きかけた方が前向きですよということですかね。

  10. 「噛み砕いて」「分かりやすく」「実体験を踏まえて」

    或る学者さんが飲み屋で云いましたが
    「酔っぱらった若いネーチャンにも理解出来る話」で
    ないなら、「その話は無いも同じ」です。

    (*内容は全て理解出来ますが、伝わりにくい><)

  11. 罪悪感を与えるコメントが多いですね。
    「こんなに(私は)楽しみにしているのに、どうして(あなたは)もっと解りやすく書いてくれないの?」って言っているのですよね?

    いや、それとも、相手を大切だと思うから責めているのかな?

    前者の方こそ、行動を変えないことの言い訳にせず、
    適切な行動を積み重ねることによって、しあわせになってほしい。

  12. とても心に響きました。最近、喧嘩して別れが有った私には、、、、、、、、、、

  13. 学びには、レベルがあると思います。
    私がいつも自分で考えていることは、自分が成長したいなら、自分の憧れる人を分かるために、自分が勉強して実力をつける!です。
    他人に何かを頼むより、自分が変わった方が早いです。
    特に、結果を出されている人は、たとえ今の自分が分からないことを言われていても、必ず、成長した未来の自分なら分かることを言っておられるからです。
    分からないことの中にヒントが必ずある!だからそれを見つけるために学ぶ!
    この決意が強ければ強いほど、成長スピードも上がります。
    まっ!人それぞれ、やり方があって当然なんですが。
    学びたい人から学べばいいんですよね。
    このネクストリーダーでは、普段お話をすることができないような人のお話を聞くことができるので、本当にありがたいです。
    今後も期待します。レベルの高いお話大好きです♪
    ・・・・・って、またコメントしてしまいましたm(__)m

  14. 子育て真っ最中の私にはとてもためになるお話しでした。
    以前の私は、スーパーで子どもが「お菓子が欲しい~。これが欲しい~。」とグズッた時、「大きな声出さないでよ!!他の人の迷惑になるじゃないの!!。」とこれまた私自身が大きな声で怒っていました(汗)これが、子どもを責めて威圧して罪悪感を感じさせている行為だったのですよね。。。
    イライラしているお母さんを卒業したいと思い、様々な本を読みこのネクストリーダーでも学ばせていただいております。
    最近は、以前と同じようにスーパーで子どもが騒いでも、
    「うちに他のお菓子があるから今日は買わないよ。」と伝えることで子どもたちも
    「「じゃぁ、お菓子が無くなったら買ってねー。」と私の言葉を聞き入れてくれるようになりました。
    子どもたちがお菓子を我慢できるくらいに成長しただけかもしれませんが、私自身も子どもたちが騒ぐことに対して責めることをしなくなってきた気がしています。
    「今日は買わないよ。」と違う行動をとるように導いてあげることが、吉永さんのおっしゃる軌道修正の‘責め’という理解でよろしいでしょうか?違っていたらすみません。

    「正しいのは正しいからやる」
    それで十分なのですね。
    深いお話しをありがとうございます。

  15. 皆さんのコメントに違わず、私も「読みやすいけど少々難解」という感想です。

    ただ、相手に対して自身の不満or辛さを前面に出して精神的重圧をかける「責め」でなく
    「こうしてほしいんだ」というストレートな言葉で伝えてほしい
    という論旨なのではないか、と捉えました。

    もしこの捉え方でいいのであれば、まさに至言!と思いました。
    重くて暗いマイナスの感情を相手に残しても、それじたいは消して人間関係の改善・向上に繋がらないですから。

  16. 殆どができてないですね
    学校なんて、罪悪感を植え付けることしかしません
    私の通った学校は最悪でした
    学校は刑務所に匹敵します
    高校など、巨大棺桶と表現していましたから
    余程の人格者でないと子育てはできないなと感じる
    人を潰すなら罪悪感を植え付ければいいけど…
    今の社会はその世界でしょ
    企業もそうだし
    まあ、政治家と役人の悪行の数々には目を覆いたくなるほどの惨状だが…
    こういうのは徹底的に攻撃しないといけない
    滅ぼさないと国民に未来がなくなるから

  17. 罪悪感を植え付けない子育てをしている親はどのくらいいるだろうか?
    うちの親は徹底攻撃していたから

  18. とても貴重な文章に出会えた気分です。

    普段あやふやになっていることを、言語化して頂き、改めて考えるきっかけになりました。

    ありがとうございました。

  19. 私のような学のないものには、理解するのがなかなか大変でしたが、大きな気づきが得られる記事でした。確かに、私は相手を責めるとき自分のために責めている。そして相手を苦しめると同時に、自分自身も苦しくなっている。その言い表せない言動をいつもなんだかなぁと思っていたのですが、今回の記事を見てハッとさせられました。

  20. 内容、抽象的ですね。そういう内容は色々なところで読みますので、もっと具体的な例をあげて、どのように対処したなどの話が聞きたいです。

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