霧のなか、、、

swim

1952年7月4日
太平洋に浮かぶカタリナ島

カリフォルニア州に近いこの島から、
サンディエゴまで泳いで渡る
世界で最初の女性になるために、
34才のフローレンス・チャドウィックは
泳ぎ始めました。

その日、海は冷たく
伴走するボートすら見えないほどの
濃い霧がかかっていました。

しかし、フローレンスは凍えそうなほど
冷たい海でも必死に何時間も泳ぎ続けたのです。

当時の様子は全国でテレビ中継され、
何百万人もの人々が見守っていました。

母親とトレーナーは伴走するボートに乗り込んで、
声の限りフローレンスを励まし続けたのです。

「がんばって、フローレンス。
あなたならできる!ゴールまであと少しよ!」

しかし、ゴールが近づくにつれ、霧はますます濃くなり、
彼女は一寸先も見えない状態になったのです。

「もう少し!」「あきらめないで!」

周囲の声援は続きましたが、
とてつもなく疲れきった様子で、
そして、悔しさいっぱいの表情で、
フローレンスはボートに引き上げてもらうように
頼んだのです。

ゴールまであと数百メートルとは知らずに…

数時間後、記者会見に応じたフローレンスは、
こう答えました。
「言い訳するつもりはありませんが、

対岸が見えてさえいたら、
泳ぎきることができたかもしれません。」

達成できなかった理由は、
長距離を泳いだことによる疲労でも、
凍てつくような海の冷たさでもなかったのです。

対岸というゴールが見えなかったことが、
達成できなかった原因だったのです。

2ヶ月後、、、

フローレンスは再び挑戦しました。
その日は、前回の挑戦と同じように、
濃い霧が出ていました。

しかし、今度は以前と違ったことが
一つありました。

それは、フローレンスは心の中に
はっきりとゴールを描いていたのです。

霧の向こうには必ず陸があることを、
しっかりと見ながら泳いだのです。

そして、彼女は見事に、
最後まで泳ぎ切ったのです。

違い

僕達が何かを達成しようとするとき、
そこには、必ず障害が現れます。

肉体的な問題、
金銭的な問題、、
時間的な問題、、、
人間関係的な問題、、、
などなど。、、

ありとあらゆる障害が待ち受けています。、
中には、
「マジで!!」
とおよそ考えられないような方面からの
信じられないような障害が
降ってくることもあります。

しかし、

ゴールが明確に見えてさえいれば、
人はその障害に耐え、
乗り超えることができるのです。

才能がない!
ヤル気がでない!
努力が足りない!

と感じていることも、
実は問題はやる気や才能の問題ではなく、
「何を達成したいのか?」
という質問に明確に答えられないことが、
いつまで経っても、
夢や願いを達成できない理由ということはないでしょうか?…

現状の人生に満足していない人は、、、

まず、自分が「どんな人生を生きたいのか?」
“明確”にしているのかどうかを確認してみてください。

だって、自分自身がどこに向かっているのかが、
わかっていなければ、、、

ゴールはできないですよね。。。

ー飯村匡博

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8 thoughts on “霧のなか、、、

  1. 目標を設定することの大切さは認識していたつもりでしたが、実際に明確なゴールを設定するようになったのはごく最近のことです。実行してみるとやっぱり目標を設定するのは大事だと気がつきました。単なる知識が信念となり、今年5月に91センチだったウエストが82センチまで減少しました。最終目標は80センチです。年内達成にむけてダイエット継続中。

  2. 飯村さんの今回の内容凄くいい!逆立ちとか鉄棒のぶら下がり、潜水など何分続けられるか何メートルできるかって時にストップウォッチやタイマーなどがあるかないかで苦しさが全く違う。潜水の場合はプールでやる場合は何メートル泳いだかがわかるので海や川より長くできます。これが具体的な数値目標を設定するか否かで如何に人の達成度が違ってくるかということ。もうひとつにはまず、行動して一度経験しているからその経験が生きていることもありますね。具体的な目標設定と行動力の大切さを教えてくれるいい話です。ありがとう!

  3. ゴールが大切!
    まずは、これですね。
    わかりやすく、説明してもらえてよかったです。

  4. 明確なゴールが見えているか、いないか。。。
    ゴールを明確にして、自分を励ましてもう一歩進みます。

  5. ゴール設定の大切さがよくわかります。
    始めるときにも大切ですし、途中でも、
    終盤でも大切だってことですね。
    どこへ行きたいのか、決めないと、
    どこにも行けないし、たどり着けない。

  6. 物理的に霧があるとゴールは見えません。私も今苦しいです。でも心にゴールを描く事はできます。それがイメージの力というものでしょうね。。

  7. 目指す者が見えないほど辛いことはありませんね
    私は、自転車ツーリングを行うのでよくわかりますが、あとどのぐらいかということを、コンビニに入って地図で確かめるのです
    延々と登っていくのは気が遠くなるし、トレッキングコースなんかだと、余計に厳しい
    でも、信じて突き進めば、いずれは辿り着ける
    それも、ツーリングから感じることであります
    私は琵琶湖一回りを日帰りで行いましたが、これは大抵できることです
    224kmですが
    オアフ島も236kmの行程は平気でした
    シンガポールは185kmで、これも一回りできます
    去年12月は、大隅半島で道が岩でふさがれたところも難なく進むことができました
    私にはそれだけの自信があるから
    あとは、方向を常に確認することです
    幾ら目標がわかっていても、進む方向が違えばたどり着けないからです
    そのためにも、現在地を確認することは重要です
    中高年の山歩きがはやっていますが、そういうところで、実践してみては如何でしょうか?

    私の経験上、自信のないことは、発表でもおぼつきません
    自信のあることなら、幾らでも演説できますが
    それと、強い願望を持って突き進むことです
    私は、28年10カ月かかって念願を成就しました
    それも、糸口を見つけてからは、一心にそこへ突き進みました
    移住計画は、妥協して、浪費しただけに終わりましたが、妥協はいけないということも学びました
    目標を持って、あとはそれとはぶれないようにする
    途中で妥協しても、それは目標ではない
    今は不可能でも、将来的には不可能ではなくなるということです
    私も28年かけた念願は、最初は夢物語、おとぎ話の世界でした
    それが、1997年に道が開かれるようになりましたが、移住計画に入って、手一杯になっていました
    2006年の終わりになって、着手したものの、最初の試みは失敗、更に1年半の時間を費やしましたが、それでも、その方向性にはぶれはありませんでした
    後続の人には、このことを声を大にして言いたい
    そして、最近、同じ方向を持った人が4年かけて成就しました
    人は、生きたいように生きるべきです

    私の最終目標は、国外のリゾート地に移住し、生活の心配をせずに、自給自足ができるようにする
    これまであちこちに出かけていたのを自らの敷地内ですべて賄うというもの
    まだ、道のりは果てしないですが、これも叶えるでしょう

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