B田さんを嫌いな理由

先日、私の友人A子からこんな話を聞きました。

嫌いなB田さん

「あたしはB田さんって人が嫌いなんだけれど。
この前、上司と面談したときに、
『B田さん嫌いなの?』って聞かれたんだよね。

もちろん、嫌いですなんて言わないけど。
みんな心配してるよ。B田さんも気にしてるよって
言われたんだよ」

A子の話を聞くと、次のような状況でした。

A子とB田さんは正面の机だが、
A子はなるべくB田さんを見ないように仕事する。
B田さんをうっかり見ると、気分が悪くなり、席を立つ。

嫌いな理由

第3者の私からしてみれば、
一方的にA子の我がままにしか映りません。

では、なぜB田さんが嫌いなのかと問いただすと、
こんな答えが返ってきました。

「前にスリッパに履き替えてた時、
B田さん、あたしの後ろに立って、
スカートの中覗いたような気がするんだ」

本当に覗いたかどうかは定かではないといいます。
しかし、腰をかがめて覗きこむ体勢を取っていたB田さん、
その姿を思い返す度に、気持ちが悪くなると言うのです。

B田さんがその後、どれだけ親切にしてくれても、
「もう、むり」
とA子は言うのです。

「でもね、こんなこと上司には言えないじゃん」

それはその通りです。
誤解を解くためにも、本人ときちんと話をすればいいのでは。
そう言うものの、やはりA子はむりだと言いました。

「あたしだって、仕事を円滑に進めたい。
だから、そのためにB田さんを見ないようにしてるんだよ。
見ちゃったら仕事できなくなるからさ」

彼女の理論は、一見正論に聞こえました。
そして、他の解決策は思いつけませんでした。

これは、ただの誤解だったのかもしれないし、
本当にB田さんに下心があったのかもしれません。
それはもう、第3者にはわかりません。

しかし、ここで本当に重要なのは、

一つの事柄で、人の関係があっさり崩れ去ってしまったことです。

謝れば許してくれるだろう。
誤解だと打ち明ければ関係は修復できるはずだ。

理論的な方ならそう思うでしょう。

A子も、正面から謝られたなら「もういいですよ」と言うでしょう。
しかし、心底「いい」と思えるのかどうか。
その後、気易い関係に戻れるのかどうかは、わかりません。

人の心は一筋縄ではいきません。

どんな冤罪であろうとも、
受けた側の心はその人のもので、誰にも関与はできないのです。

解決方法

A子の開発した解決方法はこれでした。
『B田さんとなるべく関わらないようにする』ことです。

こうした残念な失敗は、しないのが一番です。
精一杯予防線を張りましょう。

しかし、もしあなたが犯してしまったならば、
時間が解決するまで、そっと待つ。
これが一番の方法かもしれません。

中藤 里美

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16 thoughts on “B田さんを嫌いな理由

  1. コミュニケーションをとる努力をしない、できない人との交流は、不可能と言ってもいいです。
    もし、誤解を受けた側は、無理にわかってもらおうとしない方がいいと思います。どうしてもわかってほしい相手なら、諦めず分かりあえるまでひたすらコミュニケーションをとり続けます。
    会話もできない状態なら、その時はスパッと諦め、時が流れてその人が変わっていたらアクションしてみるのもよいかもしれません。
    反対に、誤解してしまった側になったら、気づいた時に誤り、過去のことにこだわらない。その後は、誤解が起きない工夫を、日常レベルでして、さらに訓練する。
    ~ですかね!
    ところで、余談ですが、我が家で犬を飼うことになりました。念願の柴犬です。
    昨日、突然決まり、子供達は大喜びですが、私は、嬉しい反面、不安もあります。いやはや、複雑な心境です。これに関して、エピソードがあり、やらなければならないことができ、時間を作り出すため、11月末まで書き込みはお休みします。
    それでは、10日間ほど(^_^)/~~

  2. 自分の場合は姉がいるし、ずっと共学の学校だったために女性でも異性としての意識ばかりではなく同じ仲間だという感じで接するので警戒心を持たれずにいてB田さんのような思いはしたことがありません。でも多くの男性はB田さんのような感覚は持っている人が多いし、子孫を残すためにはある程度は必要な感覚だとも思います。A子さんが不細工だったらB田さんは興味を示さなかったかもしれないから、A子さんは自分がある程度は魅力があることを幸福に感じてもいいかもしれない。男性でも「ごめんなさい。」って感じの女性に触られたりじろじろ見られるのは不快を感じる人もいます。実は自分自身がそういうタイプです。しかしそのような小さなことを意識して大きな目標に到達することに集中できないことは自分自身にとって大きなマイナスになってしまう。A子さんの気持ちは自分も凄くよくわかりますけど、B田さんを意識し過ぎても何も得るものがないからもっと楽しいことや意義のある方向へ行って欲しい。
    そのままではA子さんご自身にとっても残念な生き方になってしまう。

  3. わたくしも嫌いな方います。想像するに悪気はないんでしょうけど、いつもイライラ、舌打ち、あいさつなし。しても、顔は見ない。すごーく気を使ってしまう自分がいます。だんだん一緒に仕事をするのが嫌になり、会話はしなくなりました。しかし、仕事はチームプレーだと思います。空気も良くありません。彼女の成長を待つしかないように思っています。

  4. 人の想像力って怖いですね。何を言われているのか心配になる事が有ります。何処にでも、想像を本当の様に語る人もいるし、片方の話だけ聞いて、面白がって話す人はいますね。仮に、A子さんが誤解しているとして、B田さんの普段の言動が助長しているのかも知れませんね。と、読んでいて感じました。

  5.  これまで自分は嫌いな人は作らないという意識できました。仕事上で嫌いな人を作っても、メリットがありませんから。
    嫌いというと、自分の中では、人間性というどうにも他人には変えられないところに目がいってしまっているような気がしてます。
     なので、自分は嫌いという言葉で終わらず、苦手という言葉に置き換えるようにしています。人間性の問題というよりも、その人についてあまり理解していなかったり、あるいは人付き合いや物事の進め方が自分とは事なる為に起きる問題、つまり情報不足や仕入れた情報の間違いや行動スタイルの違いとして捉えるようにしています。
     そんなことを書いている今も、久々に嫌ーな気持ちになった相手がいます。自分の場合、これまで表面化していなかっただけかもしれません。試行錯誤しながら、違いを吟味しているところで、その人に対する見方、つまり自分自身を振り返っているところです。

  6. 人間関係のエネルギー状態。
    B田さんとA子さんに、非言語の分野でどんな動きがあったら
    変化が起こるのかなぁ…。
    周りの”心配”というエネルギーも、やっぱり作用しているんだろうなぁ…
    などなど思いました。

  7. 仕事の関係だから好き嫌いではなく、尊敬できるかどうかで関係を築くようにと考えていました。嫌いでも尊敬できるという公式が存在すると思い込ませていました。しかし、言葉が持つ負のエネルギーはその公式をも破壊しました。単独では仕事が出来る人材であっても、コミュニケーションが取れないような人材はチームとして機能することが非常に困難なのです。少人数の会社の場合、「関わらないようにする」「時間が解決するのを待つ」というのもまた難しい選択です。極論としては、「辞めてもらう」ということが解決策なのだとは思いますが、その選択も難しい判断だと思います。
    やはり、成長を待つ、成長してもらう仕組みを取り入れるなど時間の掛かる対策しかないのでしょうか・・・と感じました。

  8. このような話しはロイスさんのコミュニケーションDVDで言われていましたよね?中藤さんは、それを学んでないんでしょうか?A子さんにロイスさんのコミュニケーションDVDを見せてあげたらスグ解決するのではないでしょうか?

    1. たけさん。
      ご指摘ありがとうございました。
      その通りですね。ロイス氏のDVDを見てもらえば、解決できる問題でしたね。
      今回のお話は、受けなくていいストレスを未然に防げるようにと思い、「ふとしたきっかけ」のひとつとして書いてみました。全ての人がロイス氏のような崇高な考えの元に生きていられたらよいのですが。「全ての人」が「いつでも、どんな状況でも」穏やかに理性的でいられる、そうした理想的世界ならば、このような問題はあり得ないでしょう。しかし、現実にはたまに起こる。なぜなら、色々な人がいて、さまざまな考え方があり、人それぞれ抱える現実が違うからです。また、頭では理解できても、感情がついてこない場合もあります。すべてが許される世界ならば人は悩まずに済みますが、現実に人は悩みを抱える。なぜなら、許せる限度が、人によって、状況によって、それぞれレベルが違うからです。たけさんは、このような悩みを持ったことがないのかもしれませんし、あってもすぐに解決できた方かもしれません。ロイス氏で学んだ方でも、やっぱり許せない女性もこの世にはいるかもしれないのです。そういう人もいる、ということだけわかってもらえればとても嬉しく思います。鋭いコメント、ありがとうございました。 中藤里美

  9. …「変化を受け入れる為に行動する人」は人類全体の2%未満と云う話を、確か「賢者の言葉」動画配信で視ました∧∧

     私自身「誤解は解けない!」を信条にしています!
    意見は言うしコミュニケーションしますし説明も釈明もします∧∧

     しかし「誤解は解けない!」
    わざわざ「心を変化させる行動」を取る人間は「2%未満」ですから∧∧
    (*98%以上の確率で誤解は解けない! 放っとく! 関わらない! 見捨てる!
    楽ですね\^0^/ そうしてます∧∧)

  10. いますよね、こういう「仕事の現場」に「好き嫌い」を持ち込む人。しかも、(覗かれた?)「かもしれない・・・」というような、自分本位の(ごめんなさい!)あやふやな「感覚」を理由として・・・。 私は、こういう人は本当に「仕事をしている」のだろうか? と疑問に思います。 厳しい言い方かもしれないけど、世の中のお客様に「選んで」「お買上げいただいて」やっとビジネスは成立します。どこもみな大変な競争下にある中で、そんな「感覚論」で「好き嫌い」を云々する人が「見ちゃったら仕事ができなくなるからさ」と言ってる段階で、私には「本当に」仕事をしているとは思えないんですよね。

  11. これはあるでしょうね
    仕事をするならできるだけこういう人間関係に関わらないこと
    基本的に、少数精鋭性がいいです
    しかも、仕方なくではなく、自発的に仕事できるようにする
    それには、生活のたm家に仕事をする存在をなくすことです
    そういうのは子孫を残さない
    それに尽きます

  12. 利害関係のない私には、A子さんにも落ち度はあるとおもいました。

    -仕事の場であるにもかかわらず、スリッパを履こうとしただけで中が見えるスカートをはいていた事
    -そういうスカートをはいているなりの動作ができなかった事(膝をついてからかがむとか、何かしらやりようはあったのでは..)

    このA子さんの落ち度2点を無視してB田さんの落ち度「覗く姿勢をとってしまった」1点のみに着目していては、事態は平行線のままなのではないでしょうか。A子さんが少し自分の落ち度もあったかもしれないと自覚することで、少し緊迫感のない職場が戻ってくるのではないかと思いました。正直、A子さんは自分の「できなかったこと」を全て「B田さんが変態行為をしたせい」にしていて、「責任のすりかえ」が行われていると思いました。

  13. 自分でも分かっているのですが、今のところどうにもできなくて、ストレスのあまり胃が痛い毎日です。部署を替わって一年半、毎日が楽しかったのですが、今までのパートナーが所属換えになって新人が入ってきました。すごく優秀で感じのいい人なのです。明るくてだれにでも話しかけて、職場でもあっという間に皆と仲良しになりました。私はというと、あまり他人のことを根掘り葉掘り聞くことは控える、女同士の井戸端会議などが苦手なタイプです。彼女と仲良くしなくてはいけないと思うし、向こうも仕事上のことで私にきいてくることがあり、何とか私と仲良くしようとしているのが分かります。でも、ちょっとしたミスを指摘したとき、ものすごくムキになって、自分は絶対間違っていない、と言われたり、全てのことに自信にあふれているので圧倒されます。部署の会議でも、私が発言しようと口を開きかけた瞬間に、先に何か言われてしまい、口をつぐむことも何度もあります。あの自信と気の強さと、上司に対する絶対服従こびへつらいの態度が、私には気が重いです。相手は全く悪くないので、そういうことを受け入れられない自分のこともわかっているので、ますます自己嫌悪です。
    こういう場合は、どうしたらよいのでしょうね…。

    1. 自己嫌悪様。コメントありがとうございます。同僚の女性の方でお悩みなのですね。その方と仲良くしたいという気持ちがありながら、一方で苦手意識が抜けきらない。悪い人ではないとわかっていながら、その方のことを考えれば気が重くなってしまう。その方をただ拒絶するのではなく、長所を認めているところに、自己嫌悪様の温かい人柄が感じられます。その方の良いところがたくさん見える、理解はできているのに、感情がついていかないのには、もちろん、理由があるのです。その女性もまた、完璧な女性ではないからです。彼女の欠点を知ってしまいながら、彼女を受け入れようと努力されるあなたは、レベルの高い精神の持ち主です。どうぞ自己嫌悪にならずに、温かいご自身のお人柄に自信を持ってくださいね。自己嫌悪さまのご活躍をお祈りしております。コメント、ありがとうございました。中藤里美

  14. 仕事関係のコミュニケーションは難しいですね。特に相手が異性の場合はやはりコツが必要ではないかと思います。A子さんの場合、多分男性の事を意識しすぎているのか、男性をあまり知らないのか、誤解かどうかは別にしてどちらにしても基本男はそういう生き物だと思ってB田さんだけではないと思えば少しは許せるかもしれませんね。日本の男性はプライドが高く女性を下に見る癖がありますので、理由を話しても難しいと思います。私は日本の男性と仕事をするのはあまり得意ではありません。欧米などは女性を尊重する考えが浸透していますので逆に相手が気を使ってくれます。自己主張出来ない人は評価されませんから。が日本でなかなか難しいです。年齢に関係なく男性のプライドを尊重しながら話をしなくてはならなくて大変です。スパッと言いたいが、それを言ってしまうとあとあと面倒な事になりそうなので、すごく言葉を選びます。相手が女性の場合ももちろん言葉は選びますが、日本女性は現実主義で忍耐強いので、スパッと言っても現実に添っていれば納得してくれる場合が多いです。あとあと面倒な事もありません。日本男性はそういう風に育てられてしまったのだと思うしかありませんね。もちろん全ての男性がそうとは言えませんが、基本母親の様な広い気持ちで対応しなくては日本男性とのコミュニケーションはうまくいかないと思います。

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