人を救う「言葉の力」

「戦争に関する一切の責任はこの私にあります。
私の命においてすべてが行なわれました限り、
日本にはただ一人の戦犯もおりません。

絞首刑はもちろんのこと、
いかなる極刑に処されても、
いつでも応ずるだけの覚悟はあります」

先の大戦後、マッカーサー元帥を前にして、
この勇気ある発言をした方がいました。
どなたの言葉か、おわかりになるでしょうか。

昭和天皇のお言葉です。

当時、米国側としては、天皇陛下を
どう処刑したものかと考えあぐねているところでした。

そこへ現れた陛下、てっきり命乞いに来たものだと
マッカーサー元帥は勘繰りました。
ところが、陛下のお言葉は、命乞いなどとは程遠いものでした。

陛下のお言葉は続きます。

「しかしながら、罪なき八〇〇〇万の国民が、
住むに家なく、着るに衣なく、
食べるに食なき姿において、
まさに深憂に耐えんものがあります。

温かき閣下のご配慮を持ちまして、
国民たちの衣食住の点のみにご高配を賜りますように」

パイプをくゆらせ、ソファーに座ったままのマッカーサー元帥でしたが、
そのお言葉を聞いた途端、スクッとソファから立ち上がりました。
感動したマッカーサー元帥は、次のように語ります。

「天皇とはこのようなものでありましたか!
天皇とはこのようなものでありましたか!
私も、日本人に生まれたかったです。

陛下、ご不自由でございましょう。
私に出来ますることがあれば、何なりとお申しつけ下さい」

お人柄と、結果

当時6600万人程度しか残らなかった日本人ですが、
8000万人分の食糧をもらうことができたそうです。

マッカーサー元帥が、昭和天皇のお人柄に触れ、
人数を多く見積もってくれたのでした。

これは後にばれ、マッカーサー元帥は解任されてしまいます。
その危険を知っていてなお、彼は日本の為に動いてくれました。

マッカーサー元帥は、後にこのような言葉を残します。

「陛下は磁石だ。私の心を吸いつけた」

陛下は後に、破壊しつくされた日本中を巡ります。
その間、一度も石をぶつけられることもなかったそうです。

敗れた国の王室は、その地位から引きずり降ろされ、処刑される。
それがヨーロッパではよくある現象でした。

大した護衛もつけずに国を巡る姿は、
諸外国の多くの人々を驚かせたといいます。

あなたの人柄が、誰かを救う。

言葉は大きな力となります。
あなたの言葉が、行動が、誰かを勇気づけ、
誰かの窮地を救いだす、大きな流れとなるかもしれません。

中藤里美

PS.
自分のセルフイメージを成長させることで、
この言葉の力を最大限に活用できるようになります。
是非お試しください。

http://www.0stresslife.com/zrl/

26 thoughts on “人を救う「言葉の力」

  1. 感動で涙が出ました。もちろん天皇陛下がおっしゃったお言葉のことや、マッカーサーがそれに感動して日本国民を救ってくれたということは存じていましたが、具体的にどう答えたかは、知りませんでした。お二人が並んだ写真のイメージからはとうてい想像つかないような、マッカーサー元帥の意外ともいえる素直さ、腰の低さに驚き、天皇のお言葉と同じくらい感動しました。また、天皇が一度も石をぶつけられなかったというのも少々驚きでした。やはり国民は、本当は天皇陛下が戦争を推し進めたわけではないという事実を知っていたのですね。それと、3月の地震の際にも現れましたが、日本人の素晴らしさ・・・人柄は人を救うとは本当ですね。

  2.  セルフイメージの変え方は、毎日の脳の暗示とでも言いましょうかによってそう思い込ませる事にあると思うのですが、どうもイマイチ解らないのです。毎日朝起きてからどのような事をすれば良いのでしょうか?小さい頃に言われたマイナス的な事を消していくと言う事だろうと思うのですが、その具体的な方法とでも言いましょうかが解らないのです。例えば腕の力を付けるには腕立て伏せをすると言うように何か具体的な方法を教えて下さい。

  3. 今まで、多くのコトバに救われてきました。人との出会いで、救われたこと度々です。今度は、私のコトバと存在が、どなたかの救いとなれば嬉しいです。

  4. こういう経緯があったことは祖母や父から聞いています。
    今の天皇陛下もヨーロッパを訪れられた時に、番記者の問いへのお言葉に「私はこの国に生まれてよかった」と心底感服する出来事があったと。これはその記者本人から伺いました。
    私もこの国が好きです。 それはどこへ行ってもハッキリ言えます。

  5. 「日本人」の素晴らしさを教えてくださり、ありがとうございました。
    ただのニュースではなく、その伝えられる言葉の威力が、受け取り側に、言葉の並び方次第でこんなにも変わるとは…。
    感動しました。天皇のお心の広さに、「これが、上に立つべきお人だ!」ということが分かりました。
    311の時も、穏やかな心の平安に、安心をいただいたものです。
    日本の昔から伝わる「よさ」が、受け継がれているのですね!
    現代は、昔とは違うけれど、だからこそ変わってはいけないものがあるような気がします。
    激動の現代の中でも生き残れる強さ、きっと、忘れている日本のよさがあるのでしょうね。
    P.S.
    おまけです!
    セルフイメージの変え方…私も、みなさんの経験談をお聞きしたいです。
    私の場合は、書き換え期間が、実質5年かかりました。こうして書いてみると、「5年も取り組んできたのか…」と感傷にひたってしまうほどです(笑)
    きっかけは家造りでした。何千万という人生をかけるほどの金額を背負い、家族のための私の仕事としました。
    1年10ヵ月、寝食を忘れて没頭しました。もともとケチでしたから、もとをとろうと凄まじく行動したのです(笑)
    一つ一つの打合せを?いえ、メールでのやり取りもしていたので、一日に数度変化(発展)したときもありました。それが、一般的ではないことを知らなかったことと、それに付き合ってくださった方々がいてくれたおかげで、ありえないほど成長できたのだと思います。
    あの時、まだ、「酒林ゆき」は産まれていなかったので(酒林ゆきは私の潜在意識の名前です)すが、今から思えば、かすかに声が聞こえていたのです。(笑)
    今では、これが当たり前になり、違和感さえなくなりつつあります。
    私自身の心のパートナー、とでも言いましょうか…。24時間365日いつでも相談できる頼りにできる奴♪です。まっ、かなり気違いですが。。。

  6. いい話です。でも今の日本はこういう気持ちがどんどん失われて行ってる気がする。救いを求めている人は多く、大手の会社でも鬱になる人の比率が5%いるとか心のケアが必要な人が多い。人間関係、コミュニケーションの鍵となるのは「言葉」です。悪く使えば武器や暴力より勝り人の心に突き刺さる。どんな言葉を相手に投げかけるかで相手の態度や行動もがらりと
    変わります。自分は相手がかなり嫌いでも感じよく数少ない相手のよさを褒めたり、適度に
    質問したり相槌を打って接せるので嫌いな相手でも自分の要望は応えてくれます。人は簡単には変わらないけど自分の接し方で少しずつなら変わって行きます。自分の周りから相手がよい
    ようになっていくようなコミュニケーションを心がけたいですね。

  7. 今の政治家や公務員に読んで欲しい!
    そして最後改めて欲しい!
    公務員は、パブリック、サーバントと英語で云います。民衆に仕える者ですが、果たして、その責務を果たしているのでしょうか?
    甚だ疑問に思います!

  8. 良いお話ありがとうございました。今後の自分の人生で迷った時にはこの言葉を思い出して前を向いて歩いていきたいと思います。

  9. 人格の勝利ですね。正直、私は天皇陛下のことをどうとも思ってはいませんが、彼が人格者だということは、この言葉から分かります。

  10. 日本に皇室があるということが世界に誇れる1つと今日また改めて思わせていただきました。昭和天皇のお言葉にウルッときました。平成の天皇ご自身のお体も大変ながら公務に復帰されるとか。人様のためにできることをもっと頑張らねば!

  11. 当たりでした。天皇だってなりたくてなったのではないし、又、ころころ総理大臣がかわる日本、天皇陛下がいなかったら、今の日本はなかったと思います。
    又、民家から嫁いだ美智子皇后等 私たちにはない大変な苦労をしていると思います。
    本当に頭が下がる思いです。     尊敬の念をこめて
         
                          hotokeko

  12. 言葉の力というのは人間の力でもあるということですね。
    この言葉を台詞として喋るだけならそこらの役者でもこなすでしょうが、
    昭和天皇という人格に裏打ちされた言葉だからこそマッカーサーの心に響いたのでしょう。
    翻って、言葉を単なる道具にしていないか?自分が使っている言葉に「自分」の裏打ちはあるか?考えさせられます。

  13. 現天皇も同じような人柄ですね
    明治天皇も人格者だっていいますし
    それを利用する輩は許せませんね

  14. 私も海外在住で、日本のよさがとてもよく分かります。
    海外のリーダーは謝りませんからね。
    今回のネックストリーダーは最高でした。

  15. 天皇陛下のお言葉とは比較にもなりませんが・・先日、E-BAYであるバイヤーに手違いで入金前に商品を送ってしまいました。「商品発想済みなので入金お願いします」とメールしたところ、「キャンセルする予定だったので支払うつもりはない」とのこと。着払いで返送してもらうのも手間がかかるので、「分かりました。商品はクリスマスのギフトにします」と返事をしたら、その後入金がありました。こういうことは度々あります。要するに、<欲しかったら譲る、相手の要求をのんで引く>ことのほうが、自分を守ることよりうまくいくことがあります。とくに外国人はアグレッシブですから、日本人の謙虚な姿勢により感動するのではないかと思いました。

  16. やりとりがあったのは知っていましたが、そうですか。
    このような内容でしたか。はじめて知りました。

    天皇の日本国民を想うお心、ご愛情の深さに、ただただ頭が下がる思いです。
    ご自分の身はどうなってもいい、国民の命を守ってほしい。とのお心。
    海より深く、空より高いご愛を国民にお示しになってくださいました。

    毎日、国民の平和を祈り、全世界の平安を祈りつづけていらっしゃる天皇陛下。
    全世界の皇族、国王の中でこのような祈りを捧げていらっしゃるのは日本の天皇のみだそうです。

    「天皇とはこのようなものでしたか!

    私は日本人に生まれてこの上なき幸せです」

    さあ、今度は私の番です。
    どれだけ、自分の愛を他者に、世間の人たちに発信し伝えていけるか!
    そのような人間になりたいです!

  17. 公務員や政治家に読んでほしい、というコメントがありますが、上のものにこうあってほしいと要求するような国民や社員の集団のトップは、こうはならないのではないでしょうか?
    昭和天皇がすばらしいように、日本人もみんな天皇と同じような気持ちを持っていて、自分はいいから天皇陛下を救ってほしい、と思うような国民であったからこそ、陛下も国民のために何かしたい、と思ってくださっていた、だからこそ、日本人はすばらしかったんではないでしょうか。
    社長や、政治家や、公務員や、すべての責任を負ってくれている人に、こうなれ、と言うのではなく、こうなりたいと思ってもらえるような、日本人に私たちがなれるといいですね。

  18. 感動しました。すばらしいお言葉。
    真実の心無くてはこのような態度にはでれません。

  19. 戦争ネタに非常にお詳しいようですが、私は昭和天皇が退位されなかったのを非常に残念に感じています。
    それだけ国民のことをお考えになれるのであれば、なぜ退位されなかったのでしょうか。
    もし退位されていれば、戦後70年経っても戦争責任について外国にとやかく言われることもなく、今の国民はもっと世界から評価され、豊かに毎日を送れることができたのではないのでしょうか。
    日本の皇室には「退位」という概念がないそうですが、私はこれこそが日本国の致命的な欠陥だと思っています。

  20. 深い感銘を受けました。
    素晴らしいお話を教えていただき、ありがとうございます。

  21. お世話になります

    言葉大事ですね
    何気ない一言が相手を傷つけることがあります
    日々私たちは、どのような心で暮らし、どのような心で人と接するか
    言葉を発するまえに普段の心のあり方を考える必要があると思います
    ただ昭和天皇に関しては沖縄の人間としては少し複雑です
    沖縄に米軍を駐留をお願いしたと聞いてます
    今、その米軍基地があるためにずーとふりまわされ続けています
    政治家も沖縄については知らなさ過ぎます
    また、普天間移設問題が起きた直接の原因も知らない人はおおいでしょう

  22. 言葉の力と人柄、昭和天皇の人柄に触れたいい話ですね。ありがとうございました。

  23. 目から鱗とはこのことでしょうか。大変深く感銘を受けました。 過去に聞いていたかも知れませんが(そんな気がします)、今まで気づきませんでした。素晴らしいお話です。ありがとうございます。・・・だのに、今なぜ?今から考えてみたいと思います。私に何ができるのか。今の感銘を胸に納めながら・・・ありがとうございます。

  24. このお言葉は祖父母からも両親からも伝えてもらっています。
    こういう国に生まれたことを幸せと感謝しています。

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