
あなたが仕事でとても忙しいときに、
部下から超基本的な質問をされた。
「それくらい、自分の頭で考えろよ!」と、
つい怒鳴ってしまった・・・。
あなたが忙しいときに、子供から自分には分から
ないようなことを質問された。
「自分で調べなさい!」とつい怒ってしまった・・・。
こういう経験って、あなたにもありますよね?
でもなぜこのようなことを言ってしまうのでしょうか。
それは、忙しくて教えている時間がないからだと思います。
例えば、教えるのに30分かかるとします。
でも「自分の頭で考えろよ!」と怒鳴ればたったの2秒で済む。
たしかに、30分と2秒の差は大きいです。
つまり「今は忙しくて手が離せないから、教えている時間がない。
怒鳴ってさっと終わらせて、今やっている作業に戻りたい」ということです。
では、どうするか?
そんなときはやさしく教えてあげればいいんです。
やさしく教えるとは言っても、
30分かけて教えるということではありません。
「15分後に、また来てね」
「○時○分に、また来てね」
こう言ってあげればOKです。
このセリフをやさしく言うと、5秒くらいかかります。
確かに「自分で調べろよ!」と怒鳴るのに比べたら3秒ロスします。
でもその3秒を相手のためにかけてあげて欲しいのです。
なぜならこの3秒は、
あなたにとっても価値ある3秒になるからです。
事前に「○○までは、話しかけないでね」ということを
伝えておかなかった自分のミスだったと考えて、
そのミスをカバーするために3秒かけてあげて欲しいのです。
そして、もしあなたに5秒よりも時間があるのなら、
「○○で、調べてごらん」と、情報のある
場所まで教えてあげてください。
1:相手に「自分で調べてほしい」場合
その場合、知識そのものを教えるのではなくて、
「調べること」を実演してください。
「うん、そういう場合はね、こうやって調べるんだよ。まずね・・・」
本やインターネットや担当の人にアクセスして、
どのようにして調べればいいのかをあなたがガイドしてあげてください。
実演したら、次に本人に調べてもらってください。
他にも質問があるときには次の質問で、
他に質問がないときは同じ質問で、調べてもらってください。
このとき目の前で調べてもらってください。
まだひとりにはしないでくださいね。
そばで様子を見てあげるのです。
質問者が調べるのを見ていると、
まだひとりでは調べられなかったりします。
そうしたら調べ方を再度教えてあげてください。
そして次にまた別の質問か、
同じ質問について調べてもらってください。
あるいは、あなたが例題を提示してください。
こうやって、ひとりで調べられるように
なるまで調べ方を教えてあげるのです。
そうすることが、将来のあなたの時間を
節約することになっていきます。
2:あなたにもわからない場合
「じゃあ、これ調べておくね。いつまでに必要な情報なの?」と
締め切りを聞いて、その時間までに調べてあげてください。
この場合「将来、自分で調べられるようになってほしい」と
あなたが望むなら、1の方法に準じてください。
あるいは質問者が調べ方を知っている場合には、
「それは僕にもわからないから調べてみてね。
調べてわかったら、僕にも教えてね。
もし調べ方がわからなかったらもう1回聞きに来てね」
と伝えてください。
3:あなたに聞くしかない場合
そもそも、あなたでないと答えられない質問であるなら、
質問者があなたのところに来たのは適切な選択です。
ただ、質問に来る時刻が間違っていただけのこと。
ですから、この場合は時間を確保して
やさしく教えてあげてください。
=====
今日1日、誰かが「カンタンな質問」をあなたのところに
持って来たらこれらの方法をぜひお試しください。
この方法で相手はやる気になりますし、
あなたのやる気も下がらずにすみます。
またそれだけでなくこの方法は
あなたの将来の時間を節約することにもつながるのです。
ー吉永賢一
PS.
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わかりやすいご説明ありがとうございます。
わかっているけども、体が動かないと感じることがあります。
私の反復練習が足りないです。
そして、きちんと時間管理ができていれば余裕を持って対応できると思います。
心の平安と互いの信頼につながる、すばらしい内容ですね。さっそく手帳に書き留めて実践します。ありがとうございます。
ただ今、打ち出したやる気レポートを読み、気づいたことを書き込み中です。
早く読みきりたいです!
言うは易し、行うは難し。それはなぜか? そして、行うも易しに変えることについて実例を示して欲しいですね。
たしかに吉永さんのおっしゃる通りなのですが
或る程度の経験のある部下が基本的なことまで訊いて来るという場合には
そこに「甘え」があるケースが往々にしてあるのです。
時として厳しい接し方、突き放す問答が必要な場合もあると思っています。
もちろん子供が難しいことを訊いて来た場合には怒鳴ってはいけませんね。
「怒る人は、自分に甘い人」
レポートの中で、心に響いたコトバです。難しい場面もありますが、問題集と一緒ですね。簡単な問題を解いて自信をつけつつ、難しい課題にも挑戦する。日常に、チャレンジの機会はあふれています。
子供を持つ親、部下を持つ管理職に対して最高のメッセージです。これを実践するか否か、
相手の成長に対しても雲泥の差がつきますね。
吉永さんのようなきちんと生徒に向き合ってくれる先生に幼少期に出会えていたらなと思います。私の小学校6年間の担任は、とにかく面倒くさがりやというかひどかったです。担任も新米で若かったので、自分のことで精一杯だったんだと思います。あのころは体罰も当たり前の時代でした。蹴られたり、殴られたりしました。
宿題の質問をするとなぜか怒られて、私は勉強の分からない部分は分からないまま来てしまいました。勉強が嫌いになりましたね。でも、大人になってからまたこのようなメルマガや御社の教材を学び少しでも勉強をさせて頂いています。
そうではありますが、自分と相手のバックグラウンドも背景も感じ方も考え方も違うから難しいですね