可能性を信じる力

吉永賢一
吉永賢一

人は変わるのがイヤなんです。

例え変わりたいと思っていても・・・。

相手が変わるのを手伝っていくには
コツがあります。

それは、小手先のコツではありません。
生き方であり、考え方です。

あなたはこんなことを思ったことがありませんか?

「俺にはできない」
「私にはムリだよ」

そして投げ出したくなって、時には泣いたりする。

それは、とても辛いことですね。

でも、僕はすべての人の可能性を信じています。

だから、僕はあなたを信じるし、僕自身のことも信じます。

こんなとき僕はいつも桃太郎を思い出します。

桃太郎は、きびだんごで、最高のチームを作りました。

桃太郎のことを信じてくれたおばあさんは、
命をかけて村を守ろうとした桃太郎に出資をしました。

きっと全財産をかけたようなニュアンスだったと思います。

お金をかけずに、気持ちをかけた。

単なるきびだんごではありません。

桃太郎は、鬼と戦って死ぬかもしれないんです。

僕はきびだんごを握っていたおばあさんの気持ちを思うと
いつも泣けてくるんです。

きっと、桃太郎を引き止めたかったに違いありません。

でも、僕の読んだ絵本で
おばあさんは笑っていました。

あれは、きっと作り笑顔だったはずです。

孫に心配させないための笑顔です。

村人のために戦う桃太郎についてくる人は
誰もいませんでした。

でも、桃太郎はやめません。
ひとりでも行くんです。

桃太郎に出会った犬、さる、キジは、
桃太郎の話を聞いて共に命をかけて戦おうと思う。

ここでも僕は感動します。

きびだんごで、命をかけるわけがないんです。

小さなからだで、命をかけて村を救おうとする
桃太郎のその男気に心がふるえたからこそ、
犬、さる、キジはひと肌脱ぐ気になったのです。

大事な自分の食料を差し出す桃太郎に感動したんです。

「俺にあげられるものは何もないけれど、
ばぁちゃんが心を込めて握ってくれた、このきびだんご。
俺にはこれしかあげられないけど、どうか受け取ってほしい」

桃太郎は、こんなことを言ったのだと思います。

そして、犬、さる、キジも、
桃太郎とチームを組んだから英雄になれた。

犬は吠え、かみつき、さるは木にのぼり、キジは空を飛ぶ。

みんな得意分野があるんです。

「俺は、犬だから・・・ 飛べないし・・・」
「私は、さるだから、匂いとか、よくわかんないし・・・」

これでは、村は救えません。

僕が読んだ絵本では、桃太郎がどうやって、
犬とさるとキジを口説いたか書いてありませんでした。

だから僕は桃太郎になった気分になって、
自分の使命について、犬、さる、キジにあれこれ語っていました。

「そもそも人間ではない自分に、みんな親切にしてくれた・・・」

「じいちゃん、ばぁちゃんは、実の孫以上に、本当は拾ったのに、
自分のおなかを痛めた子供以上のさずかりものとして必死で育ててくれた」

「その村の危機を救えないくらいなら、
俺は桃から出てくるべきじゃなかったんだ・・・」

桃太郎のお話は僕にいつも元気と勇気を与えてくれます。

鬼が謝れば殺しはしない。
鬼も改心して、盗んだ財を返します。

夢を追う人を応援し罪を為した人を赦す。

桃太郎にはいろいろなバージョンがあると思いますが、
僕が感動した桃太郎は、だいたいこんなストーリーでした。

僕はあなたを信じます。

だからあなたも自分自身や大切な人を信じてください。

おじいさん、おばあさんが、桃太郎を信じたように。
桃太郎が、犬・さる・キジを信じたように。
犬・さる・キジが、桃太郎を信じたように。

吉永賢一

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12 thoughts on “可能性を信じる力

  1. 桃太郎をここまで深く読んだことありませんでした。
    掘り下げるとなんと人間味のあるおはなしでしょう。
    一寸法師や浦島太郎も掘り下げて読んでみたくなりました。
    ただの御伽草子じゃなく 信頼とは?を考える話だったのですね。

  2. これも、やる気レポートに書かれていましたね♪
    私は、ビジネスのヒントを「わらしべ長者」から得ました。
    子供向けの絵本でも、良質なものは本質を突いています。
    以下は、レポートを読んだときに書いたこの部分の感想です。
    ~すごい!!桃太郎でここまで感動できるなんて!!私でも、自分からこの感情を手に入れられなかった。
    確かに、この感情を作り出せればモチベーションを一気に高められる。
    「信頼関係が全て」という言葉が頭をよぎる。なんだか、とても、…なんとも言えない気持ちになる。本当に「信じていいんだな」と思えた。

    ~です。

  3. 新しい視点からのお話で、大変勉強になりました。
    自分の生きる使命、親への恩返し、社会のためのできること。桃太郎のように実現したい思いが強くなりました。

    自分らしい桃太郎で鬼と対話してきます。

  4. 自分にあげられるものは、何もないけれど…なけなしの何かを与える。そこにジーンときました。私にとってのなけなしの何かとは何なんだろ。。。心を込めて、渡したいと思いました。
    自分と相手を信頼する。毎日、毎日試されてます。なんのためらいも迷いもなく、信頼できるようになりたいです。

  5. 桃太郎は、人間ではなかったのですか・・・
    では宇宙人?
    それとも進化した別の哺乳類かな。
    となると、鬼もその類になりますね。

    鬼は、人間の財宝を奪っていたんですね。
    桃太郎が鬼の宝を奪ったきたのだと思ってました。

    桃太郎って奥が深いですね。いろんなことが思い浮かんできました。
    夢が広がることを教えてくれてありがとうございます。

    ほんとにあった話かもしれませんね。

  6. かぐや姫、一寸法師、猿かに合戦、カチカチ山、金太郎、シンデレラ、白雪姫、風の谷のナウシカ、もののけ姫など。さまざまな物語が思い出されます!

  7. なんか、深いですね。おとぎ話一つをここまで深く読んだ事はなかったですけど、こうしてみるといろいろと面白いですね。良い気づきを頂きました。今度子供に桃太郎を読み聞かせる時は、吉永さんのように掘り下げて伝えていきたいですね。

  8. なけなしのものを与える難しさを考えていたところです。自分の欲やエゴに辟易する事もあって・・・、参考になりました「桃太郎」!

  9. 桃太郎の登場人物は、素直に謝って財物を返す鬼も含めて
    みんなできた人(動物)ばかりですね。
    とくに桃太郎を苦労して育てた挙句に鬼退治という危険な旅にきび団子を持たせて
    温かく送り出したお爺さんお婆さんの真似は、安全第一を考える自分にはとてもできることではありません。
    「バカなこと言うな、そんなのは自衛隊か機動隊の仕事だ」と半狂乱になって引き留めるのが関の山だと思います。
    自分が桃太郎だったら、危ないことはしないが吉だ、と考えたでしょう。
    猿・犬・雉だったら、キビ団子ひとつで命も危うい鬼が島には行かないでしょう。
    鬼だったら、桃太郎や動物たちにボコボコにされても
    懇願して財物の半分だけしか返さないでしょう。

    信じること、大切だとしみじみ思います。

  10. そんな解釈もあるんですね
    というより、昔の日本には自己犠牲を美徳とする精神がありますね
    ヒーローものはこういう感じですね
    そういう存在が求められる
    如何に自分の欲やエゴが渦巻く世界であるかですね
    昔も今も、ヒーローものの歌は、奮い立たせたり、自分を信じるように述べていますね

  11. 小さい頃は昔話について深く考える事はありませんでしたが、昔から受け継がれてきた話には、やはり深い意味があるのだと考えさせれました。自分の使命を果たすということに多くの人たちが惹き付けられるのかもしれませんね。

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