成し遂げる力

nasitogeru

「諸君にはこれから3倍働いてもらう。
役員は10倍働け。
俺はそれ以上に働く」

元東芝社長
土光敏夫氏の言葉です。

この言葉を知った時、鳥肌が立ちました。

東芝といえば、

日本で初の扇風機を開発した会社であり、
日本初のラジオ送信管、ラジオ受信機を開発し、
日本初の洗濯機、冷蔵庫を完成させ、
日本初のテレビを完成させた会社です。

3種の神器と呼ばれた、文明人としての憧れの
全てを提供してきた会社です。

そしてその時間軸の間には、
2回の世界大戦が入りこんでいます。

どれだけの努力や苦労があったのか、
言葉の端からその辛苦が滲みでるような気がします。

その一方、

私の生まれた年は昭和の終わり。
育った世界は、バブル絶頂期で、
必要なすべてのものが揃っていました。

世の中はどんどん良くなっていくと信じる一方で、

日本人は働き過ぎだと批判を受けます。

週休2日制が始まり、
労働基準法が改正され、
フレックスタイム制が導入され、
過労死が労災認定されるようになります。

そして、私が大人となり、社会に飛びだした時

もはや会社の為に身を粉にして働くことは、
正義ではなくなっていたのです。

女性には産前産後休暇が認められ、
男女平等に育児休暇が認められています。

リフレッシュ休暇や、
ボランティア休暇というものもあります。

休むのは当然の権利です。

世界は再び変わろうとしています。

国と国の境が薄まり、世界が近づく
グローバル化。

人々が自由自在に空を行き来し、
文化や思想や常識が混ざり合い、
密接になった世界がどのような姿をしているのかは、
まだ誰にもわかりません。

必死に働くことは、正義となるのか

はたまた時代遅れとなるのか。

しかし、人が誇りや喜びをもって
活き活き仕事をするならば、
そこに不幸があるはずがないと思うのです。

土光氏は次のような言葉も残しています。

「会社で働くなら知恵を出せ。
知恵のない者は汗をかけ。
汗も出ない者は静かに去って行け」

日本にも厳しい時代がありました。
幸せな時代もありました。
これからは……?

もし、あなたがこの先悩んだ時、
偉大な業績を残した偉人の言葉を
思い出していただけたら、
そこに答えがあるかもしれません。

中藤 里美

PS:ビジネスに英語が必須になる日も
遠くないかもしれませんね。
今ならEQ英会話の本を手に入れることも出来ます。

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11 thoughts on “成し遂げる力

  1. 社会が成熟してある程度の裕福さを手に入れると、
    価値観が多様化するから、とりあえず頑張って働くだけで幸せになれることはないですもんね。

  2. 不動産会社を経営しています::土光さんの言葉20年前にこの業界に入った時に会社に掲げられていました:6~7年前まで当社にも掲げていました:
    ご多分に漏れず私たちの業界もまさに沙汰の時に入ったと確信しています。今年は勝敗のつく年です:: 今こそ土光さんの言葉を再確認しています。私は頭がよくありませんので今年は全力で汗を流します:全力で働きます。汗を流して会社を守ります、汗を流して社員を守ります、汗を流して家族を守ります。

  3. 様々な価値ある情報が飛び交っていますが、その情報を手に入れても結果に結びつけられていない人がたくさんいると思います。これからの知的産業では、いかに価値ある情報を人々の結果に結びつけるかという所が大事になってくると思います。

  4. 新年早々、とても気合の入るお話をありがとうございます。
    私は「一生懸命の力」を再び尊重する時代が来たと思います。
    TVでは相変わらず芸人がばか騒ぎをし、人生の目的、自分自身の意義、社会の在り方から目をそらそうと必死です。
    資源のない日本国がこの競争時代に生き残っていくには、汗をかく人をほめたたえる風土を再建しないと、先がありません。
    「一生懸命の力」を信じて頑張ります。

    ※ただし、「無理すること」とは違います。無理は心身に悪影響です。目的は幸せです。

  5. 新年から、熱いメッセージありがとうございます。
    私は自動車関連の製造業に身をおくものですが、昨年以上の今年はかなりの危機感を感じています。グローバルな時代に突入し、海外の人件費の安い労働力が入ってきて、単純作業者はこれからどんどん淘汰されるのではないでしょうか?役にたつ情報を持った者、知的企業に勤める者、マーケティングの出来る者等々、、、会社に依存する人ではなく、個人リテラシーの高い人が生き残っていく時代じゃないかと思います。。。今年は、、、ザ・レスポンスコピーライター養成講座でコピーライティングスキルを学び、勤め人+企業家デビューしたいと決心しています。知恵を出し、汗をかいて頑張っていきたいです。

  6. 中藤様、あけましておめでとうございます。プロフィールを読ませて頂きましたが今年は尼さんになるのですか!?実は私は尼でして、このメルマガを勉強のために読ませて頂いております。今後ともよろしくお願いいたします。

  7. 温故知新・・・世の中の表面にだまされてはならない。とボクは思います。

  8. 私の祖母も尼でした。口癖は、人は恐ろし、明日は雨でした。でも、祖母ほど人に慕われ、信者さんからも信頼の厚い人はいませんでした。夫に先立たれ、神戸は火の海になり焼け出され、どれほどの苦労をしたかわかりません。でも、最後は尼として成功を収めました。価値観の多様化で、休むのは権利であるという時代ですが、やはり、頑張っている人が成功する。やる気のある人が成功する社会であってほしいと思います。

  9. あけましておめでとうございます。
    偉人になりたい人には素晴らしい言葉ですね。自分が何になりたいか、どうありたいかで捉え方は違ってきますね。確かに世界は変わりそうですので、今年は作ったことはないけど、野菜を作って、実がなる木を植えようと思います。お金の価値がなくなる可能性がありそうなので、家族が生きる最善を尽くしていたいと思います。なにごともなかったらラッキーです。文明の最先端にまだいれますからね。

  10. 個人的な話になりますが、私が人生の師と仰いでいた方が土光さんのことを何度か教えて下さったことがありました。何度も横浜市鶴見区のご自宅にお邪魔されたこと、経団連の会長まで務めた方なのにご自宅が質素というよりボロボロだったこと、元は技術屋だったものの販売でも苦労されたこと、非常に気性の激しい方だったこと、東芝を改革するのに抜き打ちで全国の工場を回られたことなどです。特に工場の視察の際には朝6時に一人で入館して入念にチェックし、朝工場長たちが出勤してきたらいろいろ確認されたそうです。各工場の幹部方は先に全部チェックされていたので、嘘がつけません。そういうことを繰り返して東芝の財務体質を一気に変えていかれたんですね。もちろんここで紹介されているとおり、率先垂範を地で行かれていました。その私の師匠も下手な大学教授が30人束になっても叶わないような方でしたが、このお二人については、今なお心から尊敬し、ロールモデルであり続けています。

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