紀元前500年頃のこと。
イタリア半島の一角、ラティウム地方に
日本の琵琶湖くらいの広さの小さな国がありました。
当時としては特に珍しくもなかったのですが
その国も御多分に漏れず毎年のように
周りの国と戦争に明け暮れる毎日でした。
のちにローマ帝国と呼ばれるようになるこの国は
周りの国とはちょっと違っていました。
ローマ人は他国の技術・文化を吸収する力に優れ
戦争をすればするほどどんどん強くなります。
紀元前250年にはイタリア半島全域を支配し、
さらにその後の100年ほどで加速度的に急拡大し、
スペイン、南フランス、ギリシャにまで勢力圏を広げ
たくさんの民族を抱える多民族国家に成長します。
ところが多数の民族を統治することになると
民族間での言葉の問題が出てきます。
そこで、ローマ人たちは統治を円滑にするために
自分たちの言葉であるラテン語を公用語にします。
特に国の根幹を支える軍隊については
全ての兵士がラテン語を話せるほどに
言葉の統一を図ったのです。
■相乗効果
このラテン語は帝国が滅んだ後も
広くヨーロッパ各地で使われ続けます。
フランス語もスペイン語もイタリア語もポルトガル語も
元々はラテン語の方言が発展・進化した言語に過ぎません。
この時代、ローマが他国を圧倒するほどの強盛を誇ったのも
ラテン語という言葉の力で多種多様な民族の長所を引き出し
相乗効果を発揮できたのも理由の1つでした。
世界的ベストセラー「7つの習慣」では
「相乗効果的なコミュニケーションを行うことで
1+1は8、16、1600にもなる。」
と説明されています。
ローマ人たちがそうしたように
互いに全くコミュニケーションが取れない、
つまりはよく知らない相手とコミュニケーションを取るには
まず”言葉”を統一することが必要です。
■相手の力を活かす
言葉というのはコミュニケーションの原点です。
相手に何かを伝えるとき、
言葉を使わずして伝えることなどできません。
私は元々エンジニアなので
気がつくと専門用語を連発していて
独りよがりなコミュニケーションに陥ることがあります。
だから、相手に何かを伝えるときは
かなり気をつけて言葉を使うようにしています。
相手の知識に応じ、相手が理解できる言葉を使わないと
自分の説明が相手にちゃんと伝わらないからです。
言葉を使う目的は相手に自分の意思を伝えることです。
意思が相手に伝わらなければ意味がありません。
逆に相手にしっかりと伝えることができれば
相手の力を活かし、自分の力との相乗効果を発揮できます。
ちょっと丁寧に説明するだけで
相手の理解を大きく促して
相乗効果の力を利用することができます。
あなたは相手に何かを伝えるとき
どういうことを意識していますか?
ー森兼
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今回のテーマ「Attract Money Now」(お金を引き寄せる7つのステップ)を
特別価格で聴く事ができるのは、今日が最後です。
人の力を活用する
人類に必要なことですね
妄想しない限り、立ちゆかなくなると思います
森兼さんの文章に惹きこまれました。
私もこんな文章が書けるようになりたいです。
いい情報をありがとうございました。
村上 嘉美
自分のメルマガで、専門用語の連発でした。
読みたかったら、ついてこい、、、、
みたいな。
それじゃ、読み進める気が失せますね。
今日から気をつけます!
相手に何かを伝えるときに意識していることは、その人を知ることです。
でなければ、どのような文字配列にすればよいか分からないからです。
私の場合、たぶん、全ての人にそれぞれの言葉を使っていきます。
そして、いったん発した言葉には責任を持ちます。
相手が話のはずむ人なら、とにかく聴く。相づちをつくのは当然。
区切りがつけば、質問をする。テーマが決まっていれば、その人が答えやすい言葉にして質問する。
話下手の人には、まず、私の話をいろいろして、共通点を見つける。特にその人が得意とするものを見つけたら、それを話し込む。
文章だけなら、流れに緩急をつけ、一番伝えたいことがブレないようにする。
会って話すなら、全身のアンテナでキャッチし、そして、話す。
訓練により上達します。
私は、相手に何かを伝えるとき
何を話すか、よりもどんな気持ちで話すかを意識しています。
なるほど、ですね。
コミュニケーションは相手に理解してもらえて、相手を理解して成立するんですよね。
そういえば、逆の例で旧約聖書に出てくるバベルの塔を思い出しました。
あの時、神は言葉を混乱させた。
昔の人は今の人より基本的な事柄が良くわかっていたんですね。
コミュニケーションをとる上で、
言葉はやはり基本となりますよね
私も人と話すときは専門用語を使わず、
相手が理解しやすいように中学生レベルの
言葉で話すようにしています
ありがとうございます
目からうろこでした。今まで人間関係で悩んでいて、しゃべる度に人に嫌われていたので、
正直人とコミュニケーションとることに恐怖を感じていました。
でも今日森兼さんのブログと皆さんのコメントを拝読し、ハッと氣付きました。
私はコミュニケーションの本質と目的を理解していなかった。私は今まで自分の伝えたいことや言いたいことだけをしゃべっていました。相手の氣持ちなんか考えなかったし、相手をはなから見下して、興味も持たずに、質問もしませんでした。自己中心だったんですね。
最近ではもっぱら聴く側に立ち、初めて人の話を聴くことの大変さも理解しました。
森兼さん、そしてコメントを書かれた皆さま本当にありがとうございます。
相手に自分の意思を伝えるための道具を
使いこなすって 難しいです
私は よく空回りしたりどもったり
話し終えると 相当疲れます