from 杉本
昔、始めて関西以北に住んだとき、
その辺りのタンポポは、
みな真っ白でした。
生まれて始めて、白いタンポポを見た私は、
そのときからタンポポに、注目するようになりました。
タンポポは強い花です。
生命力の強い植物で、
アスファルトの裂け目から、
生えていることもありますよね。
５０センチ以上もの長い根を持ち、
最大で、１メートル程度まで伸びる個体も、
珍しくないそうです。
また、背の低いタンポポは、
他の草たちが、葉を広げ、タンポポを覆い、
光りが当たらなくなるのを避けるために、
どの草花よりも早く成長し、
実をつけようと、早く咲くのです。
他の植物が、生きていけないような厳しい環境下で、
生えていることが多いとも聞きます。
そんな、タンポポを歌った、
私の好きな句があります。
「ふまれてたんぽぽひらいてたんぽぽ」
孤独と漂泊の俳人、種田山頭火の句です。
種田山頭火は、波乱万丈の人生を歩んだ人でした。
両親、兄弟が相次いで自殺してしまい、
自身も人生に絶望し、自殺を試みたほど。
しかし死に切れず、出家の道を選びます。
そして雲水姿で、
西日本を中心に旅をしながら、
句作を行なったのです。
きっと旅をしながら、道端で踏まれたタンポポをみて、
種田山頭火は、この句を読んだのかもしれません。
タンポポは、踏まれる宿命にある、
しかし必ず、太陽のような花を咲かせるのもタンポポ。
私は、タンポポを見るたびに、
つらいことや、苦しいことがあっても、
私たちもいつか、必ずタンポポのように、
花を咲かせることができるのだと、
勇気づけられるのです。
育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋（すぎもと しげひろ）
PS：英語を学習することで、
国際人としての花もきっと開きますよ。
勉強になります。なにか、タンポポの話、勇気づけられますね。
感動しました。私もたんぽぽのように踏まれても強くありたい。
白いタンポポの花言葉 【 私を探して、そして見つめて・・・】
みんな心のどこかでそんな風に思っているのかもしれませんね。
いつも素敵なお話をありがとうございます。
とても癒されています。
両親、兄弟が相次いで自殺・・相当因縁が深い家に生まれたのでしょう。そこで目にしたタンポポに勇気を与えられたのかもしれませんね。好きな花をイメージすることも効果的なアファメーションになると思います。
新潟にいた頃、目に入ってくる緑の多さが、今この地にいると実感します。
その中に、春になるとタンポポ畑がありました。
娘は、その黄色いジュータンへ座って、タンポポを摘むことが大好きでした。
幼稚園へ行く時に、花束にして持っていくと、先生やお友達が喜んでくれました。
そんな娘を見て、「タンポポ姫」と名付けて、確かそのこと書いていたブログで記事にしたと思います。
でも、タンポポは、すぐにしおれ始めてしまいます。
お水に付けていても一日たつとなんだか・・・。
でも、自然の豊かなその地は、次の日も溢れるばかりの黄色い花を咲かせたタンポポ畑が出現していました。
これは、私たち家族が、自然からの恩恵を受け、それに気づき、そこから生活全般にこれらのことを応用する基礎を作ってくれた経験です。
今、あの頃より知識の増えた私は、あの経験が何と貴重だったかが分かります。
踏んだらへしゃげてしまうタンポポも、枯れてはいまいません。
その強さを肌で感じることができたことは、一生の財産になりました。
これらの気づきを、子供達に伝えていこうと思っています。
「たんぽぽみたいな人、踏まれても、踏まれても起き上がる・・・。」と私もいわれたことがあります。今日のお話は、その頃の自分を思い出したり、たんぽぽの強さも改めて知ることができました。ありがとうございました。
なぜタンポポは強く生きられるのでしょうか。
答は分かりませんが、もしかしたらタンポポはメッセージを送るために存在しているのかもしれませんね。どんなに辛くてもどんなにけなされても再び立ち上がり花を咲かせることができる。とても勇気づけられます。
たんぽぽは春には勿論、10月にも12月にも咲いています。年中咲いているのでしょうか。たんぽぽは強いと思いました。
杉本さんのお話はもちろんですけど、コメントされている皆さんも素敵な人ばかりで、杉本さんのコーナーはとても癒されます。皆さんいつもありがとう。
いい話です。辛けりゃ笑えって言葉もユダヤ人で迫害されても成功した人が言っていたそうですが、似ているニュアンスかも知れません。壁を乗り越えて行けば成功が待っている。
谷深ければ山高し。頑張りましょう。