津波から:奇跡の生還

IMG_11832012年3月某日
僕は、宮城県南三陸町にいました。

右の写真は、
南三陸町からみた朝日の写真です。

びっくりするくらい、
穏やかな海と美しい朝日。

この海が約1年前に、
大津波で南三陸町を襲ったことが、
とても想像できませんでした。

不安な夜

何のリサーチだったか忘れましたが、
90%の不安や心配事は
実際に起きない
のだそうです。

しかし、僕が南三陸町に、
出発する前日の夜には、

「もし、滞在中に地震が起こったら、、」
「まだ余震があるみたいやしな〜、、」
「津波が来たらどこに避難したらええんやろ、、」

などと、不安な気持ちが、
出てきたのです。

そして、そのうち不安は
さらに増大していき

・子どもも、まだ小さいから、、
・仕事も忙しいし、、、
・まだまだやりたい事もいっぱいあるから、、

などとどんどん肥大化していき、
もう宮城行きを止めて、
これまで通りの毎日を過ごそうかな、
なんて考えになりそうになってしまったのです。

出発、そして、、

実際に、南三陸町に行ってみると、
たくさんの宿泊客の方が来られていて
他にも復興のボランティアの方が、
頑張っておられました。

そして、僕も何の問題に遭うこともなく、
滞在することができたのです。、

戸倉小学校

翌朝、ホテルのバスに乗って、
南三陸町の被害や状況について、
説明してくれる語り部ツアーというものに、
参加しました。

そこには、
これまでテレビでしかみたことのなかった、
被害の状況が目の前に現実の事として
拡がっていたのです。

そして、僕にとって、
特に印象に残ったのが、
戸倉小学校の建物だったのです。

その小学校は、
海岸線からわずかの場所に建っていました。

金曜日の午後

1年前の3月11日、
その日は、金曜でしたので、
当然、生徒さん達は、
学校にいたのです。

そして、午後2時46分に大地震、
さらには、大津波が襲ったのです。

しかし、海の目の前にあるこの小学校では、
ただ1人の犠牲者もおられなかったということ、、

なぜでしょうか?

当然、海の前にあるということで、
地震に対する防災対策は万全でした。

地震が起こった際には、
津波に備えて、”屋上に避難する”
という事が、小学校では徹底されていたのです。

想定外

ところが、今回の津波は、
小学校の校舎よりも遥かに高いもの
だったそうです。

当時、先生方は、
相当大きな地震だったために、
従来のマニュアル通りに
屋上へ非難するのではなく、

念のために、小学校から離れ、
さらに高台へと、
児童たちを避難させたそうです。

その判断が、
被害者0という結果につながったそうなのです。

問題があれば、、

今回の津波のような大きなトラブルは、
滅多に無いかもしれませんが、
人は生きていく上で、必ず
多くの問題に出くわしてしまいます。

それは、どんな考え方で、
どんな行動をして、
どんな環境にいたとしても、
避けられるものではありません。

しかし、問題があれば、
必ず解決策が存在するのです。

例えば、僕に対して、
日本の雇用問題や、
景気対策の解決を
求めてくる人はいません。

それは、今の時点の僕にとっては、
解決できる問題ではないからです。

僕達がであう問題は、
必ず僕達自身が
解決できる問題なのです。

戸倉小学校の例のように
想像もできないような
大地震、大津波というトラブルにも、
解決策が存在していたわけです

ほとんどの人が成功できないのは、
失敗するからではなく、
挑戦していないから、、、

挑戦する前には、恐怖心が出てきたり、
できない理由を理論的に考えてしまい、
なかなか行動に移すことが出来ない、
なんてことがよくあります。

だけど、不安や心配事の90%以上は、
実際に起こらないそうですので、
絶対に挑戦してしまったほうがいいですよね。

しかも、万が一、失敗や問題が起こったとしても、
どこかに必ず解決策があるんですから、、、

あなたも、根拠のない恐怖や不安で、
自分の成功を止めてしまっていませんか?

ー飯村 匡博

PS.
南三陸町では、
こんなチョコレートが販売されてました。
食べるボランティア。
美味しかったですよ。
⇓ ⇓ ⇓
食べるボランティア!チョコボ

8 thoughts on “津波から:奇跡の生還

  1. 不安や恐怖は中々、取れません。不安な事はだいたいその通りな事が多いです。

  2. 『チョコボ』!このような活動もされている方がいらっしゃるのですね。とてもいい取り組みですね。私も何かでお役に立ちたいです。しばらく、考えます。~さて、今朝の記事の写真、美しいですね!でも、その過去に荒れ狂う姿があった…。なんとも言葉にできない思いでいっぱいになります。…これから分かることは、いつも見ている何気くない光景が一時を境に豹変することもある、ということ。それを予想していたから、この小学校の方々は助かることができた。この事実は、『失敗』などという甘いものではなく、命の危機と背中合わせの瞬間だった。この瞬間の思考は尋常ではないほど「生きるため」の対策を考えられたはずです。では、もし、この状態を日常で発揮できたら?…もちろん、凄いですよね!それに、10%だけ想像した悪い部分が起こるなら、その10%で予想した問題の解決策を考えておけば、あとの90%に集中できますよね!は~、これも言うのは簡単。結局のところ行動して何らかの結果を出さなければ意味がないんですよね。頑張らなくちゃなぁ。最近、成長スピードが停滞ぎみで、少々焦り気味!しっかり、自分を見つめようと思います。

  3. 「津波から:奇跡の生還」
    言ってることは良く分かりますが、人目を引くこのタイトルに「カチン」ときました。
    被災地をほんの少し垣間見ただけで軽々に語ってほしくないと1年前から感じてました。
    まだいるんですね、こんな人達が・・・。
    なんか分かりませんが「癪にさわり」ます。ごめんなさい。

    1. なおみさん
      ご意見ありがとうございます。
      そして、ご不快な思いをされたこと、
      誠に申し訳なく思います。
      当初は、このような記事を書くつもりで、
      南三陸町を訪れたわけではありませんでしたが、
      実際に被災地に足を運んで参加したツアーの趣旨が
      「震災の惨劇を風化させないための語り部」ということで、
      少しでも多くの方に伝えるべきなのかと思い、
      今回のように記事にさせていただきました。
      http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/archive/news/2011/11/16/20111116k0000e040063000c.html

  4. なおみさんの感情はその通りだと思いました。
    ですが、私はこのタイトルだったのでクリックしました。

    なぜなら、タイトルのインパクトが強いし、どういうことかな~と本当に被害にあわれた方には申し訳ないのですが興味を抱き、読ませていただいたからです。

    内容は不安、恐怖は否定しないがその感情だけではそこに留まるだけ
    だからさあ~という飯村さんの呼びかけが私には伝わってきました。

    実は私もある発信をしたことから、地元の方から
    あなたに、何がわかるのというコメントを頂いたことがあります。

    謝罪のコメント返しをしましたが、
    でも、その発信した内容は私の其の時の感情でした旨で
    そのことから受け取られた内容で気を害されたことへの謝罪のものでした。

    文章のむずかしさと受け取る方々の感情とは
    を学ばせてもらったことを思い出しました。

  5. 導かれるかのように、たまたま読まさせていただきました。

    飯村さんの、行動力に感心し、そこで感じたものを伝えてることに感動しました。
    そして、今日の私は助けられました。

    3.11の被害にあった方々の思いは、
    想像することも、言葉で表現することも、到底無理なことなのかもしれません。

    でも、なんにも行動しないよりは、できることを一つでもしたほうがいい。
    感じたものを、伝えないよりは、伝えたほうがいい。
    そのことによって、誰かが、日々を振り返る一瞬になったり、
    今日の私のように、ある一言で心が助けられたりしたりするはずなので。

    ありがとうございます。

    PS、病んでませんからね

  6. 導かれるかのように、たまたま読まさせていただきました。

    飯村さんの行動力に関心し、そこで感じたことを伝えていることに感動しました。

    3.11の被害に遭われた方々の思いは、
    到底、想像することも、言葉で表現することも 無理なことかもしれません。

    でも、
    なんにも行動しないよりは、できることを1つでもしたほうがいい。
    感じたことを、伝えないよりは、伝えたほうがいい、と感じます。

    それによって、きっと誰かが、日々を振り返る一瞬になったかもしれません。
    今日の私のように、心を助けられる人が他にもいるかもしれません。

    ありがとうございました。

    PS、病んでませんからね・・・

  7. 非常に良い文献でした。
    本当におっしゃるとおりと思います。
    できない大きな問題は、わかっていてもできない理由付け。言い訳。なのだと。
    その一歩を踏み出す勇気はどうしたらいいのか?恵まれているからなのか?追い込まれないとしない自分がいたりするのか?
    是非、次回はそのあたりも、掘り下げて伝えて欲しいですね!
    ありがとうございました。 明日につなげます。

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