決断の時       

takasugi

FROM 岡崎哲也

先日、浅草の赤ちょうちんで以前、ご縁を頂いて
いた方とゆっくり食事をご一緒させて頂きました。

その方は、50代の貫禄がある東京で
トップのタクシー会社の社長です。
(従業員数、タクシー車両数)

そこで私は、驚くべき事実を聞かされました。

実は、その社長、ほんの2年前までタクシーの
乗務員だったそうです。

「え~~~?
どうしてタクシーの乗務員が、その会社の
社長になったんですか?」

純粋な疑問をぶつけてみました。

すると、理由はいろいろとあったそうですが、
その中でも特に大きかったのが、
こういう事があったんですよ
とニッコリ笑って教えてくれました。

ある時、会社の対応に、
乗務員は全員辞めると言い始めた
そうです。

なぜなら、例えば64才以上の
タクシー乗務員はアルバイト扱い
だったのがクビ扱いになるなど、
乗務員にとって不利な条件の
発表があったからです。

当時、タクシー乗務員で
班長だったAさんは、全乗務員の
総意を持って本社に乗り込みます。

交渉はとても難航しました。

ですが、Aさんは経営側と
乗務員側の妥協点を粘り強く
探し、ようやく交渉を
終える事ができたそうです。

その後、Aさんは、
さらに会社と乗務員・社員の為に
あるアイデアを出して行動を起こしました。

それらが評価されて
異例の昇進をされたそうです。

そこであるイメージが浮かんできました。

それは、

功山寺挙兵

時は、元治元年(1984年)12月、長州、そして
日本の危機でした。

尊皇攘夷をリードし
「幕府を倒す」立場を貫き通してきた
長州とその若き指導者、高杉晋作。

幕府は長州をつぶす
「第一次長州征伐令」を諸大名に
発令します。

長州藩の上層部は、
すべての責任は高杉ら一部過激派の
暴走だとして彼らを排除していきました。

そこで高杉晋作は、
「今こそ兵を挙げて幕府と戦う時だ!」
と藩内クーデターを企てます。

その呼び掛けに応えたのは
わずか80人たらず。
それに対して長州藩の主力軍は約2000人。

勝ち目のない戦いを前にして高杉晋作は、

「これより長州男児の肝っ玉をお目にかけ申す」

功山寺でそう叫び、勇んで出陣します。

この決死の気迫により、決起軍は8000人まで
膨れ上がり、藩軍に勝利したのでした。

その後、長州藩は攘夷派で結束を固め、
一気に倒幕の道を走り出し、
日本の運命を切り開いていく事になるのです。

私は、この功山寺挙兵と
先ほどのタクシー会社の
社長の話しにある共通点を感じました。

タクシー乗務員だった
Aさんが本社に乗り込んだ時、
おそらくクビを覚悟していたのではないでしょうか。

それは、とても怖い事ですよね。

高杉晋作も仲間の命を巻き込んで
勝ち目のないクーデターを企てた時、
とても大きな恐怖を感じてたのではないかと思います。

ですが、それを決断した時、
『全ての責任は自分が負う』という覚悟を決めたのでしょう。

そこで私もある体験を思い出しました。

それは2008年、前職の半導体会社が、会社の存続を
かけて太陽電池事業部を作った時の事でした。

そのプロセス開発のグループリーダーに本社の常務と
役員から私が指名されたのです。

「頼んだぞ!」

「従業員約500人の生活が自分にかかっているんだ」

そういい聞かせて毎日午前様、土日も休みなく自分を
奮い立たせて働きました。

ですがその半年後、力及ばず倒産したのです。

上京後、必死に動きまわった原動力は、ここに
ありました。

「あんな事があったから今の自分があるんだよね」

そう笑いながらいつか皆んなで語り合えるように、
まずは自分が頑張ろうと覚悟を決めたのでした。

ところであなたがそんな覚悟を決めた時はありますか?

もしよかったら、あなたのストーリーを教えてくださいね。

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4 thoughts on “決断の時       

  1. 覚悟・・・40年生きてきて、いくつかの小さな覚悟と決断をしてきたなぁ、と振り返ることができました。中でも、一番のものは・・・。ちょっと、これから予定が入っているので、またあとできます。

  2. 「責任・決断」
    つい最近今までの人生で一番の「決断」をしました。
    行動してから
    「責任」があまり伴っていなかったことにも気が付きました。
    遅ればせながら、「責任を全うする」ということがどういうことか
    わかってきました。
    私の「決断」そして「行動」に間違いはなかった、
    行動してからわかったことがいっぱいありますが
    行動に勝るものはない、と実感しています。
    私の心は決まっていて、ただそれに猛進するのみ。
    そして、感謝するのみです。

  3. やっと来れました!『覚悟』それは、ある人にはこれぽっちのものかもしれませんが私にはとても大きなことでした。子育てに関してで、子供を一人の人として接し続けること。文字で書いてみると、なんとも当たり前のことに見えます。でも、これを日常で貫き通すには、さまざまな障害からの盾にならなければなりませんでした。自分の行動に対する全ては否定となり、面と向かっての言葉とは裏腹な考えをお持ちの人と接することは、私にとっては、大きな精神的負担となりました。でも、私の過去である子供時代の私がなりたかった母親になるためには、この精神的負担に打ち勝つ必要があったのです。今は、おかげさまで、100%とまではいきませんが、心のコントロールができるまでになりました。ずいぶん、楽ですね!これも、自分に対する自信が増したからだと思います。ですが、油断は大敵です。早くもっと大きくなって、次の攻めに耐えうる自分になっていなくてはなりません。この覚悟があるから、今の行動の継続があるとも言えるので、結果的には、こうした負の面も、プラスになるんですよね♪・・・と、なんとも楽観的に考えられるようになりました。

  4. 歴史から学ぶって、こういうことなんですね。
    歴史には、弱い私ですが、わかりやすい。

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