やりたいことができないとき

from 杉本

私は「キャリア・デザイン」(職業人生を計画する)
というテーマで、
企業で、研修をさせていただくことがあります。

キャリア(職業人生)は「ドラフト」と「デザイン」
だと言われます。

「ドラフト」とは、「流される」という意味です。

つまり、職業人生の中では、
第1志望の会社には、入社できず、
やりたかった人事ではなく、営業に回される、
希望の東京本社ではなく、大阪支店に配置される、
というようなことが、誰にでも起こっています。

それで、2〜3年もしないうちに、
転職したくなることがあるのです。

職業人生をデザインするには、
「自分は何をやりたいんだろう」
と考えることも大切ですが、

「自分は社会に対して、何ができるのか?」
を考え続けることのほうが、
より大事だと、私は信じています。

企業も、「社会は何を求めているんだろう?」
に答えられたところが、
生き残っているのです。

繁栄している会社は、
「社会が望んでいることを、提供してあげている」
ことが分かったら、
働くということは、
単にお金を稼ぐだけでもなければ、
自分のやりたいことを、
やるだけでもないと思えます。

仕事で、「やりたいことが、やれない」
といった状況になっても、

「まずは頑張って、
会社や、お客様に、
喜ばれることをやってみよう」
と考えることができます。

どんな仕事も、
前向きにやってみると、
「最初は興味がなかったけど、実は面白いかも!」
と気づきます。

この気づきを得た時を、節目と呼びます。
この節目が、キャリアを「デザイン」する時です。

「デザイン」しようと思った時が、
7つの習慣でいう、
第一の習慣:「主体性を発揮する」時なのです。

つまり、「面白いかも!」と思い始めたことを、
もっと専門性を高めてみようと
決心する時です。

自分の選択に、責任を持とうと考える時です。

「やりたいことが、やれない」
と悩んでいる方に、
主体性を発揮し始めることができるよう、
次の言葉をプレゼントします。

「状況を変えることができない時は、
自分を変えるチャレンジに
直面しているときだ」
 ビクター・フランクル
(ナチスの強制収容所で、生きる希望を失わず、人々を励まし続けた精神科医)

育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−

杉本恵洋(すぎもと しげひろ)

PS. 第一の習慣:「主体性を発揮する」ことができるようになるには、
4つのことを学ぶと良いのです。それを学ぶにはココから・・・

http://www.nextleader.jp/the7habits/NL/

3 thoughts on “やりたいことができないとき

  1. こんにちは。いつもためになる記事をありがとうございます!
    ところで今日の記事、気になったのでコメントさしあげます。
    「ドラフト」というのは、デザインや設計などで例えると、それらが完成される前のアイデアをラフに描きだして状態です。ラフにスケッチするみたいな。
    ちなみに「流される」は「ドリフト(drift)」だと思うのですが。

    1. naomiさん、おっしゃる通りです。ミスタイプでした。お恥ずかしいしだいです。
      ご指摘ありがとうございました。杉本

  2. 「釣りバカ日誌」の浜ちゃんのように変化を一旦受け入れてポジティブのその土地を楽しんでしまうと流されているようで逆に新しい発見や世界が広がることもありますね。何も変化がないようだと頭もぼけてしまう。転籍や移動がなくても現状に不満ならそのままでいたら何も起こらないので新しいものに挑戦してみるかやり方を変えてみることですね。格闘家時代にはみんな筋力トレーニングばかりしている中、ストレッチをしたり、サンドバックも近距離や遠距離で打ち、適応可能な距離を広げるなど、考えればいくらでもやることはあります。

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