
from 杉本
1975年、キラン・マズームダール・シャーは、
バイオ・テクノロジーの学位を、
オーストラリアの大学から得て、
母国インドに、帰国しました。
しかし、当時のインドでは、
どの企業も女性の社会進出に、
積極的ではなく、
彼女を、雇ってくれる企業は、ありませんでした。
やむなく、彼女はバイオコン・インディアという
自分の会社を、設立することにしました。
彼女はたった1万ルピー(26,300円)の資本金で、
会社を立ち上げました。
誰も、女性に、オフィスを貸そうとはしなかったので、
結局、オフィス兼研究施設として、
彼女はガレージを安く買うことにしました。
また、女性の下で、働く人はいなかったため、
事務をしてくれる女性の友人を雇いました。
バイオテクノロジーという分野や、
女性の起業家に対する理解の低さから、
銀行からは、何度も融資を断られました。
しかし、彼女はあきらめず、
とうとう、友達の結婚式で出会った銀行家に詰め寄り、
1万ドルのローンの約束を取り付けました。
彼女は、パパイアから、
パパインという酵素を抽出する
技術を開発し、
2004年にバイオコンが上場したとき、
40%近くの株式を所有する彼女は、
「インドで最もリッチな女性」と称されたのです。
また、エコノミスト誌は彼女を
「インドのバイオテック女王」と呼び、
ニューヨーク・タイムス誌は、
「インドの発明の母」と呼びました。
彼女のことを知ったとき、
私が彼女だったら、最初でつまずいて、
そんなことを、始めなかっただろうと思いました。
彼女は、大きな障害に目を向けて、
「女性が起業するのを、
何故インドでは邪魔をするんだ、くそっ!」とか、
「女性だから、お金を貸してもらえないなんて、
バカヤロー!」とかは、
言いませんでした。
ちょっとぐらい、言ったかも知れませんが、
あきらめは、しませんでした。
彼女は、立ちはだかる「障害」にではなく、
自分の持っている「選択肢」に、
目を向けました。
「選択肢は、まだまだあるのだから、あきらめない」
という姿勢です。
彼女が成功した、最大の要因です。
アメリカ・カレッジ・バスケットボール界で、
驚異の勝率を、あげ続けたUCLAの伝説のコーチ、
ジョン・ウッデンは、このように言っています。
「自分でできることを、できないことに邪魔させるな」
もっと小さな障害にぶち当たっても、くよくよする私は、
この言葉と、彼女の経験を、
忘れないようにしようと思います。
育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS. 小さい障害にも
邪魔されない心を持つには、このプログラムがオススメです。
いいわけせず、くじけず、自分の信じた道を突き進めだけ
しかも世の中には一生懸命やろうとする人の足を引っ張るヤカラもいます。
「どうせダメだよ」「やるだけ無駄」などと。
そういう妨害や障害までも乗り越えたところに成功があるのだと思います。
「自分でできることを、できないことに邪魔させるな」
本当に素敵な言葉ですね。大好きになります。
現実的には、時として「しない選択、」「待つ選択」も必要なことはたくさんあります。
「違う方法でやること」は「やめない。。。」と 思う事にしています。
「確固たる信念で決断したことで進むと天が味方する!」とどこかで聞いたことがあります。そして、
「時が満たされているかの直感確認」
「最低限のお金があるかの現実確認」
「それを話せる友とうまくいっているかの人の和確認」
無謀暴走、我田引水、とは違うのですよね。
やろうとしていることが、結局は社会に貢献している事だから 彼女は成功を許され、彼女の真の幸福があるのだと思ったりしました(^^)
「人事を尽くして 天命を待つ」ことは世俗的、現実世界に通っている名言ですが、その逆も
真なり。つまり「天命を待って 人事を尽くす」。謙虚さを忘れず天からのcallingを待つ姿勢を彼女は心中秘かに持っていたのではないか!社会的評価は二の次で彼女自身の召命感が不動にさせている。「地の塩 世の光」的な崇高なidentityを彼女を突き動かしている。自己完璧主義ではないところ見習うべきところがあるのでは、と思うのですが。