怒りについて

吉永賢一
吉永賢一

「怒り」の処理というのは
幼少時からのぼくのテーマです。

これからさらに考えが変わるかもしれませんが
怒りについて、今思っていることを書きたいと思います。

ぼくは、怒りが生じるというのは
隠された怒りがあるからだと思っています。

つまり、隠された怒りがあるからこそ
それが内在化されたり(心の中に自覚できる怒りが現れる)
外在化されたり(外部に怒りを表現する)
するような感じがしています。

ですからおそらく、
隠された怒りがすべて処理されてしまえば、
もはや何の刺激を与えても、怒りは出ないのではないかと
想像したりしますが、真偽はわかりません。

ある程度処理されてくれば、
別の現象が起こって反応が変わってくるかもしれません。

(物理学も、長さのオーダーがミクロになってくると
従来の説明では足りなくなったことなどを類推しています。)

今のぼくにわかる範囲としては、
隠された怒りを取り除いてゆくには
それが内在化がされたときがチャンスであって
それを外在化せずに、つまり怒りを感じても
外には表現せずに、ただ心の中の怒りを「見ている」、
そうすると、消えてゆく感じがします。

抑えることもなく、
表出することもなく、
ただ見る感じです。

この「抑えることもなく」を理解するには
呼吸を観察する訓練が良い基礎になると思います

なぜなら私たちは、ものすごく支配的であるために
観察するときにコントロールしようとしてしまうからです。

たとえば、呼吸を「ただ観察」しようとしていても
はじめのうちはそれが単なる「観察」にならずに
呼吸を制御してしまうと思います。

そういうことも含めて、観察してゆき
「制御せずに、ただ観察する」ということを理解します。

それには、無意識的にも意識的にも
動作する呼吸の観察はとてもよい基礎を与えてくれます。

このようにして基礎を築き
内在化した怒りを観察すれば、
原因となった隠された怒りは
結果となって消え去るのだと思います。

「ただ見る」には、強さが必要です。

怒りにしても、その他のマイナス感情にしても
それに直面するときには、強さが必要になります。

ぼくに強さがありますように。

ー吉永賢一

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11 thoughts on “怒りについて

  1. 色々なことを認めれば、感情をコントロール(=極小化)できることに通じる。

  2. 正しい怒りは必要!でも怒りの後は悲しく虚しい。怒りは自分にではなく他人に対して向けられるから。自分が何者だろうか?自分はどうなのだろうかと思うとただ下を向いてしまう。
    そして怒っている人に対して同様に悲しくも思える。

    呼吸を「ただ観察」しようとしていても, はじめのうちはそれが単なる「観察」にならずに, 呼吸を制御してしまうと思います。 そういうことも含めて、観察してゆき,「制御せずに、ただ観察する」ということを理解します。それには、無意識的にも意識的にも,動作する呼吸の観察はとてもよい基礎を与えてくれます。 ・・・・  このようにおっしゃっています。
    「制御せずにただ観察する」これって自律訓練法に通ずるものがあるように思います。 そして今日の内容の実施することでの一番のポイントでむつかしいところでしょうね。

    怒りを相手に直接にぶつけないような人になりたいです。
    何度もこのようなことで反省を重ねてばかりいますので。

    有益なお話ありがとうございました。

  3. 初めて投稿させて頂きます
    何かの本で読んで共感できたのですが
    怒りとはその人に内在する恐れているものから出てくるものだと書かれてました
    そういう意味でも自分に強さが必要なのかもしれませんね
    あと自分に対する許しかな?

  4.  初めての投稿です。
     今扱ってる分野ですから、すごく関心持ちました。

     今は、池袋で整体をさせていただいてます。
     感情を超重要視しており、結果生い立ちを解放し、習慣や考え方を根こそぎ変え得る内容です。

     将来起こるであろう問題を、”今”前倒しに引き出し、施術時間内に治めます。
     吉永さんの推論は、ものすごく的を得てます。
     ポイントは「絶対に克服する!」という、当人の心持ちなようです。
     
     

  5. ここ数日、調子を崩し、自分の内面に様々な感情が出ては消えていくのを繰り返しています。今まで忘れていた怒りや押し込めていた怒りが時折、顔を出します。みかねた友人から、”モーニングページ”を勧められました。
    吉永さんのメッセージに、”ただ、心の中の怒りを見ている。そうすると消えていく感じ”とあったので、今自分の頭の中をめぐる考えをただ書き出していくモーニングページは、こういう仕組みだったのか…。と、ふとつながりました。観察してみます。

  6. なるほど!と思いました。
    人間は自分の理想像を作り出していて、そこからズレていたりしても怒りが起こってしまうこともありますよね?「直面する時には強さが必要だ」という言葉は心に響きました。

    呼吸法は本当に効果があると思います。
    特に日本古来からある 丹田呼吸法 をすると、自分の感情や気持ちを切り替えられる気がします。
    呼吸するということは、吸う時に宇宙からエネルギーを頂いて、息を吐く時に不要なものを吐き出しているのですよね?
    そのバランスが崩れてしまうと色々な面で影響が出てくる気がします。
    自分の怒りは何か?を見つめることは、相手を理解することにつながっていき、また、『本来の自分を見つけられる』きっかけになる気がします。

  7. 「怒り」について。それが長年の課題だとしたら、数十秒で解決できる方法を知りたくないですか?
    私は知ってます。その方法を使えば、その怒りは事実としては認識しても、怒りの感情が薄れ、どうでもよくなってしまいます。
    小難しく考えなくても、あっと今にその感情が消え去ってくなら、嬉しいですよね。
    「トトンガトン」でね(^O^)

  8. 怒りにも、良い怒りと良くない怒りがあると思います。

    良い怒りは、それがエネルギー源になって自分の成長につながります。

    良くない怒りは、簡単に言えば他人を傷つけ、自分にも他人にもマイナスエネルギーが発生するときです。

    怒りが全くないと、無気力な草食系人間になってしまいます。

    だから、ある意味で怒りが必要なときもあるということを忘れないでください。

  9. 隣の葉っぱのせいで、日陰になり
    枯れてしまっても

    せっかく大きく育ったのに、勝手な
    都合で引き抜かれてしまっても

    無意味に、踏み潰されようとも

    気にも留められなかったとしても

    草花は決して相手を恨んだり
    復讐を誓ったり
    怒ったりする事はないでしょう。
    何故なら、自分は大地の一部だと言う事を
    常に体感しているから。
    それは、個で在りながら全体の意識で
    存在していると言う事。

    僕は、「怒り」とは

    自我の防衛本能の現れだと思います。
    つまり
    個が、個別性を維持するが故の働き。

    でも他の存在無くして、自分の存在
    も成り立たないと言う事を本当は
    知っているから、人はそこに矛盾や
    抵抗、虚しさ、果無さを感じるのだと
    思います。

  10. 興味深いテーマについて、吉永さん有り難うございました。
    怒りは内蔵(特に胃)に響くと言います。
    かくいう私も、内在させた怒りをこじらせて(と思われますが、若かったため何故かはわかりませんでしたが)胃潰瘍になりました。
    今ではもう、15年以上前の出来事ですが、何度も再発させ、今でも疲れすぎたり、怒りを溜めますと激痛が走ります。
    実は数日前から胃が痛んで仕方がなかったので、とてもタイムリーな記事でもありました。

    怒りは大きなエネルギーなので、何かに変換させる事によって大きな成長にも繋がると思いますが、少し使い方を間違えると破壊にも繋がると思います。それと、バランスですよね。
    喜びがあり、生き甲斐があるところに怒りもある、ということならいいのでしょうが、これがどれかの感情(怒、哀)だけのレベルがあがってしまう事でバランスが崩れるのではないでしょうか。
    どんな状況にあっても自分を見失わず、自分の好きな事や気分転換でちょっとした気分転換が図れる事、環境づくりが出来る事なども大切な事だと思います。
    今の状況が常に誰かのせいではなく、怒っている事の責任自分自身でを取ろうとする時、変化が生まれるのではないかという気が致します。

  11. 私の永遠のテーマかも知れませんが、まず怒っている自分に気づくことは出来ました。

    しかし、見る観察は出来ていないです。

    どぅやったら良いのか…

    怒りは甘えという考えの方が私には合っている気がします。

    ありがとうございました。

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