システムエンジニアと経営

吉永賢一
吉永賢一

吉永賢一です。

システムエンジニアは物質界の対応する
「オブジェクト」をおいかけて、 それを
コンピュータ内において状況を表す「変数」に格納し
対応する処理をコンピュータ内に実現しようとします。

そこには要求仕様があって、
インプットもアウトプットも
例外処理も明確であり、
処理はユニットにわけられて
サブルーチンにもわけられています。

これは、組織運営能力の向上に
とても寄与しそうです。

ところが、必ずしもそうとは限りません。

たとえば、優秀なシステムエンジニアでも
家庭内での処理系統が不明確で、そもそも
要求仕様が明確でないこともあるようです。

これは、なぜでしょうか?

ひとつには、コンピューターではハードや
プログラミング言語が既に作られているために、
人間間の組織に出現する問題の多くが
プログラミングでは登場しないからです。

つまり、「パーツ」として機能している
人間の特性への知識の不足が、
総体的な構想を阻害していると思います。

ふたつには、自身の価値観が影響しています。

仕事における「システム設計」においては
数百ページのドキュメントをつくれる人物が
家庭内処理の設計においては、
ほとんど思考能力を使っていない場合があります。

何かを起こすには、
自身の行為を投入しなければなりません。

作り出すための行為によって
作り出されるからです。

自身のかかわりが少ない領域においては
その領域により深くかかわっている「意思」の
影響のほうが強まることは、当然なことです。

すべての領域において、
そこでは「複数」の意思が関わっていることが多く、
領域(場所、広がり)が移動すれば、その割合が変化します。

相反する意思が働く場合、
そこでは「競合」(conflict)が起こります。

意思のはたらきかけが増大する前には、
「注意」の増大が先行するので、
競合に対処するには「注意」の認識に敏感になることです。

そして、ほうっておけば、
すなわち「意思」のない場所では、
エントロピーは常に増大します。
(他の意思もほとんど及んでいない領域。)

これは、「ゲームの舞台」を準備するために、
自身の認識をあえて落として、そのプロセスを認識せず、
注意を他に移し、自身にとって「ランダム化」して
遊ぶようなものです。

整理するには、生体のはたらきかけが必要です。

I sincerely wish you a good luck.

ー吉永賢一

(追記)
このエントリーで書こうとしていることのひとつは、
「システムを構成する部分的な要素がすぐれていても、
総体として満たされていないと、全体としての機能が低下してしまう」
という考え方。

つまり、ボトルネックの考え方、律速段階の考え方です。

部分的な要素がすぐれている場合、
その他の要素を「自己を向上する」か
「他と協力する」ことによって補えば
急速な結果の改善が起こることがあります。

さらに、職場と家庭の関連について
上記エントリーのひとつめの例についても
補足が必要です。

これは、「他と協力する」ということに関連しています。

職場においては、「他と協力できる仕組み」が構築されていて、
そもそも、自身がその「パーツ」であることが多いと思います。

一方、家庭においては、
仕組み自体が構築されていないことがあり、
「経営」や「マネジメント」に相当する状態が良くない場合があります。

これは、「協力してくれる他」が
はじめから準備されているのではなくて、
それも自身で構築しなければならないことが多いからです。

つまり、「起業」に似た要素を含む場合が増えます。

この場合、たとえ規模が小さいとしても、
そこには自身が経営者となっている「経営体」が存在するので、
「経営体の扱い」への知識が不足していれば
適切な運営がむずかしくなるはずです。

「親戚一同」というような規模になってくれば
「家族運営」も、規模が大きくなります。

(追記2)
「意思」については
「競合」だけではなく「統合」も起こります。

「統合」の場合も、統合後のすがたにおいて
もとの片方の影響が少ない場合、その片方は
「消え去る」ことに近くなるので、
存続を指向している「意思」の場合には、
統合にも抵抗し、統合への試みを拒否する「意思」が
新たに出ますから、統合を指向する「意思」との
競合が発生します。

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5 thoughts on “システムエンジニアと経営

  1. 今朝のコメント、私には難しいと感じました。頭が耕される感じ。そして、分析の仕方、吉永さんらしいとも。。。
    ただ、家族にしても共同体にしても、”経営”するという考えが必要だと改めて思いました。
    同じ方向を見て協力していく確認と、仕組みをつくること。ヒントにします。

  2. 家庭においても「経営」「マネジメント」に類する活動がおろそかになっていると、充実した生活を送るのは難しい、ということでしょうか。実は、ちょうど自分の家庭生活を改善するために、起業のノウハウを参考にしようとしているところです。勉強になりました。

  3. プログラミングに関して言えば、関数の概念を新人に教える際、良くぶつかる壁ですね。
    関数の戻り値を万能だと思ったり、逆に汎用性の高い関数自身を限定的な用法と思い込んだり。

    しかし、対比となる家庭が身近なだけに、プログラミングでは対象が狭すぎる例えに感じられました。
    国と家庭、宗教法人と企業、等では別の問題が起きるからでしょうか。

  4. 示唆に富むメッセージですが、私の概念理解力ではついていけない部分が若干ありまして、、
    エントロピー増大に関する「ゲームの舞台」を用意する意思の存在、それと生体の働きかけ
    が必要、という部分です。即ち、これは

    1. 卑近な例では、組織を外から崩そうとする「意思」の存在
    2. 大きな例では、会社と産業において、日本のある業界が完全にコモディティ化の陥穽に
      落ちたという事例
    3. グローバルに見れば、日本をコントロールするにはメディアをコントロールせよ、
      これは世界の裏常識ですが、実際にいま起きていることまで繋がるもの

    いかがでしょうか?

  5. いじわるでしょうか?
    まったく意味がわからない文章です。
    失望しました。

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