自分が出来ないことに邪魔をさせるな???

杉本恵洋

from 杉本

アメリカ・カレッジ・バスケットボール界で、
驚異の勝率をあげ続けたUCLAの伝説のコーチ、
ジョン・ウッデンは、
このように言っています。

「自分でできることを、
できないことに邪魔させるな」

「できないことに邪魔をさせるな」とは、
どういう意味なのでしょうか?

「7つの習慣」の著者コヴィー博士が、
このような経験を披露しています。

彼が大学で教えていたころの、
コヴィー博士と一人の学生の会話です。

学生「授業を休ませてくれませんか。
テニスの合宿に行かなくちゃならないんです。」

博士「行かなければならないのかね?
それとも行きたいのかね?
どちらだね?」

学生「本当に行かなければならないんです。」

博士「行かなかったらどんな結果になるんだい?」

学生「行かなかったらチームからはずされます。」

博士「その結果についてどう思う?」

学生「いやですね。」

博士「つまり、『チームからはずされない』
という結果がほしいから、
行くことにしようと思っているんだね。
では、授業に出なかったらどういう結果になると思う?」

学生「学ぶ機会を失うでしょうね。」

博士「そうだ。だから、その結果ともう一つの結果を比較して、
選択する必要がある。
私だったら、テニスの合宿に行くことを、
選択するだろうね。
しかし、何事にも『ねばならない』とは、
絶対に言わないでほしい。」

学生「では、僕は合宿に行く方を選びます。」

(スティーヴン・R・コヴィー著「7つの習慣」より)

コヴィー博士は、

「・・・したい」
「・・・を選択する」

という主体的な言葉を使っていると、
自分の主体性が強化されると言います。

その一方、
自分の主体性を失わせる言葉もあります。

「上司が、聞く耳を持ってくれない。」

「部下が、素直になってくれない。」

このような言葉をいつも言っていると、
ウッデンコーチが言っているように、
できることまで、できないようになります。

「今日できることを、明日に延ばすな。
今日それを片付ければ、明日はそれが楽しみになる。」
ジェイムズ・ミッチェナー(作家)

「競わない。比べない。
自分が今できることを精一杯やろう。」
作者不詳

小さな障害にぶち当たっても、
くよくよする私は、
このことを、
忘れないようにしようと思います。

今出来ることを行っていくことに、
集中するように頑張ろうと思います。

育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−

杉本恵洋(すぎもと しげひろ)

PS.
「7つの習慣」について、もっと知りたければこちらがおススメです。
http://www.nextleader.jp/the7habits/freevideo_15/


2 thoughts on “自分が出来ないことに邪魔をさせるな???

  1. 常に主体的に発言するのは大切ですね。と言うか主体的でないと自分では何も変えられないため、常に主体的であるべきなんですね。
    会社を休む理由を家族が風邪のためなど、自分以外のせいにしてしまいがちですが、そういった小さなことから自分の選択で休むといった主体的な発言で行動するようにし、主体的でいることが当然になるようにします。

  2. 確かに「私は、~したい。」「私が、~すると選んだ。」と、”私”を主語にすると、自分の内側から力が湧いてくるように感じます。主体的の方が、私は気持ちいいです。
    逆に、「~のせいで、~だ。」のように自分以外の~を主語にした文章で思考すると、自分では、どうしようもないこと。戦意喪失。全身からヘナヘナと力が抜ける感じがします。
    そして、「私は、~をしなければならない」「私は、~でなければならない」という文章で思考すると、脳みそも身体も緊張し膠着状態。自由なアイデアもベストなパフォーマンスも発揮できなくなるように感じます。まさに、自縄自縛。
    私が日頃、思考するのはコトバ。コトバの選択と使い方、文章の組み立て、改めて重要だと感じました。どんな状況であろうと、自分を元気にし、力の涌くコトバに変換して思考します♪

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