（社長必見）「関係の質」の重要性

From：ネクストリーダーチーム　近藤

女子サッカー「なでしこ」の
お話からビジネスにも関わる話を
今日はお伝えします。

組織の活性化を考えるのであれば
とても参考になる内容です。

それでは本日のお話をどうぞ。
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とても残念なことであるが、世界を舞台にした
大会で華々しい成績を残してきた女子サッカー

「なでしこ」が、リオオリンピック予選
アジア大会で敗退し、８月のリオオリンピックには
出場できないこととなった。

 

前回のロンドンオリンピックでは銀メダル、
二年前のワールドカップでも銀メダルを獲得、

世界ランキングは現在４位、ということを
考えると、素人目にも不思議な敗退であった。

しかし負けに不思議の負けなし。
ここまでチームとして不調であったことには、
何か原因があるはずだ。

私は昨年から「組織開発」について学びを深めてきた。

 

それはつまり、組織を見る新しい「目」を
手に入れた、ということである。

 

今回はその新しい目で、なでしこ敗退に
ついて考えてみたい。

といっても私の中ではもう結論は出ている。

なでしこの失敗の一つは、
「関係の質」を高めることに
失敗したことだと考えている。

私も数年前までは、以下のように考えていた。

結果を出すためには、適した行動が必要だ。

適切な行動を生み出すためには、
適切な考え方が大切だ。

その中で、お互いの関係を良くしていこう。

実際にこれで、数多くの望ましい結果が
生まれたし、もちろん他の組織
（企業、チーム、部活動など）でも、
その成果は素晴らしかった。

また、こういう流れで結果の出せる組織は、
時として普段から意図的或いは潜在的に、
良好な関係を築くことができているものである。

これを、今回のなでしこにあてはめてみると、
例えば、オリンピック予選を勝ち進むには、
練習や作戦が大切だ。

練習や作戦をうまくいかせるには、
それを良く理解して考えてやる
ことが重要だ。

だから、声を出してコミュニケーションを
しっかりとろう。
となる。

結果→行動→思考→関係、という流れである。

ところが、組織やチームがうまく
動いているときには、以下のよう
になっていることも多いのである。

まずお互いの人間関係を良好にしよう。

その良いコミュニケーション状態の中で、
何をしたらいいか考えよう。

 

そこで考えたことを、行動に移そう。
そうすると、結果もおのずと良くなる。
関係→思考→行動→結果、である。

つまり、組織において出したい結果を
出そうと思えば、まずは、組織の
人間関係をより良いものにするべく、

取り組むことが大切なのだ、
という考え方だ。

伝え聞くところによると、やはり
「レジェンド」澤穂稀選手が
引退したことのダメージは相当に大きく、

自他の両方に妥協を許さない
キャプテン・宮間あや選手の伝えたいことが、
チームになかなか浸透しない、
という場面があったそうである。

以前は、澤選手が、宮間選手と
他の選手とのいわば「潤滑油」となり、
コミュニケーションの橋渡しを
していたそうだ。

なでしこチームに関わる誰か
（選手、監督、コーチ、スタッフ）が、

この「まず関係の質を高めること」の
重要性について理解していれば、
澤が抜けた穴の大きさも考慮に入れながら、

なでしこチーム内の人間関係のぎくしゃくした
部分から目を背けることなく、その改善に
着手できたのではないだろうか。

チームを、選手間の「関係の質」という
観点で見渡すことができれば、
問題点がおのずと浮かび上がり、
対策も取れるのである。

人間関係が円滑に回り出せば、
一人一人の考え方に変化が起き、
その変化が、行動の質を高める。

だから、出せる結果の質も高まるのである。

組織の中で、誰かの前で発言するときに、
いつも本音です、という人の方が少ない。

 

いや、いつも本音です、嘘はついていません、
と言いながらも、実は、その場に同席している
「その他の人」との人間関係に、

その発言や行動は、
大きく影響を受けているのである。

世界を舞台に戦えるはずの能力を持ち、
戦略があり、それを形にできるだけの力が
あったとしても、チームの関係の質が

高まっていなければ、結果まではたどり着けない、
ということなのである。

 

私なら、なでしこチームの関係の質の
再構築にまずは着手する。

 

選手を入れ替えても、若返りを図ってみても、
関係性が今のままでは、出せる結果はたいして
変わらないことは、経験から容易に想像できる。

そしてこれは、何もチームワークが
「見えやすくわかりやすい」、
スポーツに限ったことばかりではない。

企業でも、学級でも、部活動でも、家庭でも、
組織であれば全く同じである。

みなさんもぜひ一度、ご自身が関わる組織の
「関係の質」と「結果の質」について、
考えてみていただきたい。

なでしこの再起を期待している。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

（原田隆史）
（原田研究所公式メールマガジン
【なでしこに見る「関係の質」の重要性】より）
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P.S.
「関係」を強めるために
まずはこのメソッドを
学んでみてください。
http://www.nextleader.jp/H20D/lesson/