『勇気とは、恐怖に対する
抵抗であり、恐怖を
克服する事だ。
ただし、恐怖を
忘れてしまう事ではない。』
－ マーク・トウェイン
（アメリカの作家） －
あなたには、
実現したい夢や、
理想の生活がありますか？
もしかしたら、
夢や理想を持っている
かもしれないし、
今はまだ模索中かもしれません。
また、理想や夢を持っている
という人も、順調に進んでいる
という人もいれば、
勇気を持って一歩を
踏み出せない人もいるでしょう。
自分の夢や理想が
なかなかわからない人や、
夢や理想はあるけど、
一歩を踏み出せない人に
共通する一つ要素があります。
それは、
“恐怖”
です。
夢や理想が見つからない人は、
『これじゃなかったらどうしよう』
『やってみて好きじゃ
無かったらどうしよう』
という恐怖があったり、
『自分が本当に好きなものを
見つけて、それが手に
入らなかったらどうしよう。』
という無意識の恐怖が
あったりします。
また、夢や理想を見つけたのに、
一歩を踏み出せない人には、
『うまく行かなかったらどうしよう？』
『今の生活を失ったらどうしよう？』
という恐怖があるかもしれません。
こういう人に対して、
成功している人の中には、
『本当にやりたいんだったら、やれよ』
『自信持ってやってみなよ』
『そんなネガティブな事を
考えてるからダメなんだ』
『ポジティブに考えればいいんだよ。』
と、無責任な事を言う人もいます。
でも、これって、
言われている人にしたら、
『下を見るから怖いんだよ。
前だけ見て進めば大丈夫だよ。』
と言って、ビルの屋上に
かかったロープの上の
綱渡りをすすめられているように
感じるかもしれません。
怖いものは怖いし、
何の気休めにもなりません。
では、どうしたら良いのでしょうか？
答えは、サーカスの綱渡りです。
あなたも、多分、ＴＶで
見た事があると思います。
実際にサーカスで見た事も
あるかもしれません。
サーカスでは、地上１０ｍ
とかに張られたロープの
上を歩いて渡る、綱渡りがあります。
では、彼らは、何の練習も無く、
いきなり本番でやると思いますか？
もしくは、
いきなり、高さ１０ｍの
ロープから練習を
始めると思います？
そんなわけないですよね？
例えば、最初は、
高さ３０ｃｍとか、５０ｃｍとか、
落ちても何ともない
ところから始めます。
そして、それが、
１０回やって１０回できるように
なったら、徐々に高さを上げていき、
最終的に本番の高さにする。
そして、本番の高さで練習する時も、
落ちても大丈夫なように、
命綱をつけて練習したり、
下に衝撃吸収用のマットを敷いたり、
セーフティネットという
安全用のネットを
準備するでしょう。
そうして、『完全にできる』という
自信とスキルを養っていきます。
あなたの夢や理想に
挑戦する時も同じです。
いきなり、失敗したら
死ぬようなレベルで
始めないという事です。
ゼロか一かという思考にはまると、
行動できなかったり、
決める事ができなくなりがちです。
ですが、実際には、
お試しがあっても良いし
リスクの低い練習から入っても良いのです。
成功者を見ていると、
いきなり無謀な挑戦をして、
成功しているように
見えるかもしれません。
成功している人の努力の
部分は普通は見えないし、
そういう部分は
見せたがらないものです。
中には、そういうラッキーな
人もいるかもしれませんが、
一瞬成功しているように見えても、
次の瞬間には
無一文になったり、
浮き沈みの激しい人生になって
いたりします。
実際に、一度に３０以上もの
ビジネスや企業を
所有したり、経営していた
ジェームスも
ビジネスのアイデアを
思いついた時には
まず、いろんな人に
そのアイデアを話すといいます。
そして、相手の反応を見て、
そのアイデアが
どの程度“いけてるか”を
はかっているのだそうです。
それで、多くの人の賛同が
得られれば、初めて
そこで実際のビジネスにする事を
検討しだすというのです。
ジェームスでも、
それぐらい慎重にやって
いるのです。
そして、それぐらい慎重にやっても、
ビジネスだからうまくいかないものも
当然のようにあるのです。
でも、うまく行かなかったとしても、
それで全てが失われたり
しないように、きちんと
セーフティネットを
準備しておくわけです。
つまり、最悪のケースを
想定して備えたり、
最悪の事態を許容できるかを、
最初に検討しておく
ということです。
多くの人は、
最悪のケースや、
恐怖からは目を
そらそうとします。
しかし、目をそらすと、
恐怖は増大します。
良くわからないものの方が
想像力を刺激し、
余計に怖いのです。
でも、真剣に最悪ケースを
検討すると、実は、思ったより
失うものは少なかったり、
何とかなるという事が
わかったりします。
例えば、会社を辞めて
起業するのが怖い人は、
起業に失敗したら、
収入がゼロになり、
生きていけないと
思っていたりします。
でも、考えてみてください。
起業してうまくいかない、
収入が無いという事は、
仕事が無いわけですから、
時間はあります。
だったら、コンビニの
バイトでもなんでもして
食いつなぐ事は可能でしょう。
もしくは、最初から、
起業して１年は収入ゼロ
という最悪の自体を
想定しておけば、
あらかじめその間の
生活費を貯蓄をしておいたり、
毎月の費用がかからない
形で起業したり、
あるいは、始める前から、
営業して仕事を
受注してみたり
と備える事も出来ます。
長くなったのでまとめます。
もし、あなたが、“恐怖”が
原因で、夢や理想を
見つける事ができなかったり、
夢や理想に向けて
一歩を踏み出す事が
できないのであれば、
まず、あなたが恐れている
最悪ケースを
しっかり、見つめてください。
その最悪の事態になった時に、
実際にどんな事が起こりえるのか
を考えてみてください。
その状況に感情的に
入り込むのではなく、
想定できる最悪の状況を
客観的に見てください。
次に、
その最悪の状況を
あなたは許容できるか？
を考えてみてください。
許容できないないなら、
どんな準備ができるか？
もっと小さなチャレンジで
始める事はできないか？
を考えてください。
あなたが、許容できる
レベルにリスクを
小さくすれば、恐怖は
消えているはずです。
恐怖とリスクから目を
そらすのではなく、
恐怖とリスクを見つめ、
消化してから、
勇気を持って一歩踏み出しましょう！
あなたの成功を心から願っています。
– 麻生秀男
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