社員や子供を怒っても改善されない理由

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「フランス人コーチが

『日本のコーチは何で
あんなに怒るんだ。
もっとちゃんとつかめと怒鳴って
いるけど、つかめないから
落としたのだろう』

と嘆いていた」

- 平尾誠二
(元ラグビー日本代表監督)-

 

失敗するたびに

怒られる。
怒鳴られる。
小言を言われる。
ため息をつかれる。

あなたも、家庭や職場で
体験があるのでは
ないでしょうか?

 

スーパーや公共の場で、
聞分けの無い子供に
怒鳴っている親もいますよね。

もしかしたら、あなたも親や
上司の立場としてやって
しまっているかもしれません。

 

確かに、
同じ事を何度も言わないと
いけなかったり、
何度も失敗されれば、

頭にも来るし、

怒鳴りたくもなる。

そして、怒ったり、どなったり
するというのも実は、効果的な
コミュニケーション方法の
一つではあります。

 

ですが、
いつも同じでは、効果は下がります。

実際、何度も言って失敗するなら

伝え方が悪くて伝わっていないか、
教え方が悪くて相手が
理解できていない

可能性があります。

 

考えてみてください。
あなたが、誰かに
怒鳴られている場面を。

冷静に自分の行動を
反省したりできるでしょうか?

何か意見したり、質問すれば
尚更怒られるかもしれない。

 

怒られるのが怖くて、とりあえず

「はい」
「すいません」
「わかりました」

としか言えないかもしれません。

 

もしくは、逆に、頭ごなしに
怒られたのに、反発して
聴く耳を持たないかもしれない。

いずれにしても“教育”としての
効果は低そうです。

「なんでわからないんだ」
「なんでそんなこともできないんだ」

と相手に自分の理想を押し付けたり、
思うい通りに動かない
相手のせいにするのは
とても簡単です。

 

ですが、その不満や怒りを

“相手のため”

という名目で相手にぶつけても、
相手が受け取れる事は稀です。

逆に、
相手のモチベーションを下げ、
あなたに対する信頼を下げ、
嫌な気分にさせるだけかも
しれません。

 

それどころか、
その場にいる他の社員や、
まわりの人、家族にも
嫌な思いをさせます。

 

会社であれば、他の社員、
上司、部下からの信頼も下がるし、
反感を買うかもしれません。

あなたが社長であれば、
会社全体のモチベーションを下げ、
離職率を上げる原因にも
なりかねません。

家庭であれば、
他の家族からの信用も
失う事になりかねません。

「そんなこと言われても、
あたまに来るんだ!」
「どうすればいいんだ!」

と思われるかもしれません。

 

もちろん、私達、
人間は感情の生き物です。

まわりから影響され、
感情を動かされます。

ですが、ジェームスは

「感情は“なる”ものではない。」

と言います。

 

確かにまわりからの影響は
受けるけれども、自分が
どのような感情を感じるかは、
どんな時でも自分で選ぶことができる。

と言うのです。

そして、成功の9ステップの
第4のステップ
『感情のコントロール』の中で、
ジェームスは

感情をコントロール秘訣はVAK

だと言っています。

 

VAK

つまり、

V:視覚、焦点
A:言葉、音
K:体の使い方、感覚

をコントロールすることで、
自分の感情を
変える事ができる、
ということです。

 

目の前に相手がいる場面で
エレガントにやるのであれば、
一番有効なのは、自分に質問し、
自分の焦点を変える事
かもしれません。

 

例えば、

「このコミュニケーションの目的、
ゴールは何だろうか?」

と質問すれば、

・相手が同じ失敗をしないように、
注意すべきポイントを伝えたい。

・どうすれば、いい結果が
出るかを教えたい。

・やる気を落とさず、
むしろやる気が上がる
ようにしたい。

という答えが出るかもしれません。

 

そして、そのうえで

「彼、彼女の成長を効果的に
サポートするにはどういう
伝え方がベストだろうか?」

と質問をすれば、単に“怒る”、
“怒鳴る”という選択肢が
効果的でない場面も
多いのではないでしょうか?

さらに、本当に相手の成長を
願っていれば、相手の性格や、
相手が将来どうなりたいのか?
を把握する必要があることに
気付くかもしれません。

 

自分の都合や理想を
押し付けても、相手の合意が
無ければ、相手は動かないからです。

相手の理想やゴールを共有したうえで、
そこに効果的に進むための
アドバイスであれば、相手も
聞く耳をもつし、受け取れます。

相手が興味の無い事を
いくら怒って伝えたところで
“馬の耳に念仏”
です。

 

価値がわからなければ、
受け取れないのです。

また、怒りを納めるという
意味では、一歩引いて、
怒っている自分をイメージし、
客観的に想像して
みるのもいいかもしれません。

 

自分の姿が滑稽にうつり、
怒るのがバカバカしく
なることでしょう。

ただ、どうしても怒りが
収まらないようなら相手に
気付かれないように、

もしくは、
一旦その場を離れて、
体の使い方を変えるのも
いいと思います。

 

具体的には、伸びをしたり、
深呼吸をしたり、
水を飲んでみたり。

もちろん、最初に言ったように、
“怒り”というのも選択肢の一つです。

ただ、その時は、単に、
自分が感情をコントロール
できなくて、ストレスの
発散のために怒るのでは
ありません。

 

相手が単に理不尽に
怒られていると感じては、
何の効果も無いし、
モチベーションを下げ、

「自分はダメな人間だ」

と、自分のセルフイメージを
下げてしまい、成長できなく
なってしまいかねません。

 

きちんと、相手が受け取れる
形で“怒り”をみせつつも、
相手の成長につながるように、
“しかって”ください。

– 麻生秀男

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