吉永賢一です。
「要約する」 という勉強法があります。 これは、とても大切な手法で ぼくもよくすすめます。 そして、勉強法ブームのおかげもあり この要約するという手法は有名になってきているので、 逆に、こんな現象が起き始めています。 それは、 「要約したけれど、覚えられない」 というものです。 そういう生徒さんの悩みを聞いていて、 わかってきたことがありますので、 今日は、シェアしたいと思います。 なぜ、そうなってしまうかと言えば、 「要約=それ以外の部分は、要らない」 と考えているからのことが多いようです。 つまり、要約というのは、 大切なところをまとめたものなのだから、 それ以外のところは要らないと見なしてしまって、 要約部分だけを覚えようとしてしまうわけです。 このような発想だと、 どうしても、全体を思い出すのが むずかしくなってしまいます。 もちろん、すべてを詳細に思い出すことは できないわけです。 しかし、要約というのは、あくまでも 「幹」 なのですから、枝葉と「つながって」います。 そして、記憶の原則に「つなげる」という 考えがあることは、大量記憶術でも力説しました。 つまり、要約を用いて学習するする際には、 それを「枝葉とつなげる」ことが大切になります。 具体的には、要約した内容を見ながら、 枝葉部分が想起できるかを確認することになります。 また、もうひとつ、似た勉強法で、 「自分のことばで説明する」 というものがあります。 これも、勉強法としては普及しつつあり、 弊害が出てくることもあるようです。 それは、どんな場合になるかというと、 「なんでもかんでも、 自分の言葉で説明できなければならない」 と思い込んでしまっている場合です。 すべては、バランスです。 ・自分のことばで説明する ・言われた表現を、そのまま覚える この両者は、両方行うわけです。 目的によって、そのブレンドは変えるわけですが、 目的に応じたブレンドにするべきで、 目的から外れたブレンドになると、 偏りが出て、弊害が生じます。 -- 長くなりますが、 関連する補足をしたいと思います。 それは、フローバランスです。 「フローを整える」 ということを、ぼくはよく言います。 たとえば、要約をする。 そうしたら、「伸ばす」作業もするわけです。 要約から枝葉を復元するのも「伸ばす」作業のひとつですし、 そもそも、与えられた情報には書かれていなかった情報を 加えて伸ばすことも重要です。 「そんなことできるの?」 と思う方もいらっしゃると思うのですが、 ・具体例を追加する ・根底にあるロジックを推測して補う ・リサーチした情報を加える など、やり方は、いろいろとあります。 同様に、「自分のことばで表現する」ということを行ったら、 「相手のことばで表現する」という練習もします。 相手のことばづかい、その人の私的言語を観察して、 そのことばづかいで話そうとしてみます。 この練習は、コミュニケーション能力も高めます。 ー吉永賢一
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吉永さんの定義、精密で、毎回うなります。大雑把な捉えから、より精密にち密になるほど、具体的な行為を引き出しやすい。
自分のコトバと相手のコトバで表現する、エクササイズとして実践として生活の中で早速やってみます。
そうですね
私は文章術の勉強してますが
まずは、自分の経験などは書けてもやはり基礎となる部分はある程度、形が必要ですね
ですから新聞や本などを写生したりしてます
好きな著者の本なども真似て書いたりしてそれから自分のスタイルを作っていくようにしたいです
吉永さんの説明はわかりやすく勉強になります。
短くまとめると言うのは本当に難しいです。
まず文章をよく理解する事から始まり、相手に誤解を生むことなく意味を伝える。
理解力と表現力が必要になると思います。
そのため、日々の訓練が欠かせず、富田さんのコメントにあるような努力が大切だと思いました。
本日も新しい気づきをありがとうございました。