スタイルを持つこと

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From:ネクストリーダーチーム 近藤

 
あなた自分の世界を
持っていますか?

 

自分の美学を
持っていますか?

今日の原田先生のお話は

「スタイルを持つこと」についてです。
 
———————————
 

私が懇意にしている予備校の
有名英語講師の方が、先日興味
深い話を聞かせくれた。

 

曰く「英語ができる生徒は、一目で分かる」
というのである。

テストの点数を見て、とか、実際に英語で
会話をしてみて、ということではない。

「あること」をさせれば、一目で分かる、
と言うのだ。

 

その「あること」というのが、
「アルファベットを書かせること」であった。

 

彼はこのように説明してくれた。

「アルファベットを見れば、一目で英語が
できるかどうかがわかるんです。
英語ができる、つまり、英語にセンスの
ある学生は、アルファベットにもセンスがあります。

 

その学生独自の『スタイル』を感じさせる
文字を書いているんですよ。

ただ丁寧であるとか、上手いとか、文字が美しい、
ということとは違うんです。
スタイル。独自のスタイルがあるんです」

 

大変感覚的な話であるとは思う。
しかし、私はとても共感を覚えた。

 

日本の学校で英語授業を受けた人のほとんどが、
中学校1年生で最初に習ったのは
「アルファベット」である。

4線の入ったノートに、大文字と小文字の
合計52文字を、何度も練習したものだ。

 

線をまっすぐとか、どちらに曲げるとか、
どの線の上にとか下にとか、慣れるまでは
お手本を見ながら書いたことを覚えている。

その、全員が等しく学んだアルファベットの
文字に、英語の「センス」が現れるというの
だから、これは大変面白いことである。

 

私も常々「スタイル」を持つこと(の大切さ)
ついて考えることが多い。

 

例えば、「目標設定のスタイル」。

何か目標を決めて、その達成に向けて
行動を起こすときにはいつも・・・、
さてあなたは何をしますか?

 

例えば、「時間管理のスタイル」。

日々のルーティンワークやTo Doに追われる
毎日、あなたはどうやって自分の貴重な
時間を管理していますか。

 

または、「礼儀のスタイル」。

私が懇意にしているある経営者の方は、
お会いした日の夜には必ず、お礼の
メールをくださる。

しかも、いつも相当に早くメールを
くださる。

 

また、私がご紹介した方とお会い
された後には、必ずお礼のメールに加えて、
手書きのお礼状が届くのである。

さてあなたは、「礼儀」に関して、
自分のスタイルを持っていますか?
決めていますか?

 

さらには、「仕事のスタイル」。

それは、仕事に対する「attitude(態度)」
とも言うことができる。

私は、仕事は「明確に」「シンプルに」「効果的に」と
常に考えて取り組んでいる。

これは、私のスタイルである。

 

私の言葉で言うならば、スタイルとは
「美学」なのだ。

こだわり、と言ってもいいが、もっと自由で
優雅なイメージである。
だから「美学」と言いたい。

 

例えば、髪型にしてもそうである。
私は、人前でお話をさせていただく
仕事をしているので、「清潔感」をとても
重要な要因の一つだと考えている。

 

襟足が私の思う「ここ」という長さから
少しでも伸びれば、すぐに散髪に行く。

私の髪をカットしてくれるのは、
理容の世界で日本一、世界二位を受賞した
私の二校目の教え子である。

彼は、もう長いこと私の髪型を引き受けて
くれていて、何も言わなくても私の描いた
通りに仕上げてくれる。

 

髪型にしても、服装にしても、持ち物にしても
「清潔感のある身だしなみ」へのこだわり。
これは私の美学だ。

また私は、気に入った革製品(財布、ビジネス
バッグ、シューズ)などは、手入れをして
とても長く使う。
愛着が湧くのだ。

 

本革製品でも、長く使えばくたびれてきて、
革もハゲてしまうこともある。

そのときには、革製品の修理をしてくれるお店に
持ち込み、手入れをしてもらうことにしている。
簡単に買い替えたり捨てたりはしない。

 

大事に長く使う。
これも私のスタイル、美学だ。

私は、大人は、男女の区別なく、
こういった「スタイル」を持った方が
いいと考えている。

 

それは、誰かに言われたからするのではない、
誰かの真似をしているのでもない、
みんながそうしているからするのではない。

 

スタイルを持つということは、その人
だけの『世界』と「アイデンティティー」を
作ることになるのだ。

 

 

スタイルがない、と感じる人もいる。
私から見ると、守備範囲は広いが、
深さがなく、勿体ないなあと思ってしまう。

流行りものと見ればすぐに飛びつく、
あれやこれやと流行の身の回りのものを
買い替える。

そういう人とお話をすると、話題は豊富で面白いが、
深い話はあまり期待できない。

 

つまり、私は、その人から、その人ならではの
こだわりや、プライド、美学を感じたいのである

 

前述の英語塾講師の方の話には
このような続きがあった。

アルファベットにスタイルが現れるのは、
こういう理由だと思うのです。

 

英語を習う。書く。そこまではだいたい
みんな同じです。

その中の何割かの生徒は、
『あ、英語おもしろい』とか『英語がんばりたい』と
考えるようになります。

 

それは、英語の点数を上げたいとか、
合格点を取りたいという願望とは少し違う、
『英語の本質的なおもしろさ』に

触れた人だけが感じる願望なんです。

 

その本質的な願望に気付いた生徒は、
そこからは無意識のうちに、他の生徒とは
全く違う『英語道』を歩み始めます。

点数や受験と言った、外からのプレッシャーとは
無縁の、内側からわき上がった願望のために
英語に取り組んでいるのですから。

 

だから、自分なりの考え、こだわりが生まれる。
だから、スタイルが生まれるんです」

 

つまり、英語学習で言えば、英語教師の
役割は授業の中で英語の「本質的な面白さ」に
触れさせることであるということで、

これは私が中学校教師時代に体育授業で
目指していた目的と全く同じなので、
大いに共感するところであった。

 

目標達成の面白さ、時間管理の面白さ、
仕事の本当の楽しさ。

日々の体験の中からその本質を感じ、
捉えようと、自分なりの方法で
アプローチして行くこと。

 

これがその人独自の「スタイル」を
生み出す方法なのだと考えている。

 

私は、大人の男として、ますます自分の
美学に磨きをかけ、これが自分の
美学・スタイルである、と思うことを

増やしていきたいと考えている。

 


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

原田隆史

(原田研究所公式メールマガジン「スタイルを持つこと」より)

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PS
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One thought on “スタイルを持つこと

  1. 美学・スタイル を持つこと。 これは同感です。

    ところで、英語のセンスのある生徒が書いた
    アルファベットが見たいです。
    それと、 センスの無い生徒のアルファベットを
    比較してみたいです。
    ここが思わせブリ なのでしょうか?

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