ものを見る視点

From：ネクストリーダーチーム　近藤

 

達成したい目標を立てて、
細かく計画もするのに
なぜかいつも予定通りいかない、、、

こんな悩みをもっていませんか？

今日の原田先生のお話は

「ものを見る視点」についてです。

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若い頃は、自己測定視力（眼科の測定ではなく、
自分の感覚での視力）は、左右とも3.0 くらいで
あったと思う。

グランドに立てば、最も遠いところにいる
生徒の背中のゼッケンの名前を判読できたし、

競技場では、対角線上の反対側に陣地を張って
いる学校のテントの中の様子まで見えた。

 

大阪の大会に、秩序まだ無かった頃、タバコや
シンナーを吸いながら応援している学校も、
確かにあった。

しかし私は、いくら距離が遠く、いくら生徒達が
コソコソとしていても、必ず見つけることができた。

また、バッグにカメラを潜ませて生徒を
盗み撮りする、所謂「盗撮カメラ小僧」も、
当時の競技場には度々出没することがあったが
未然に防ぐこともできた。

 

細かいことがよく見えたのは、
「グランドで（学校で）事故や怪我は絶対に
起こさせない」「大阪の陸上の試合のレベルを
底上げしたい」という強い気持ちがあったから
だと考える。

つまり、こうなりたいという大きな理想があって、
その実現のための細部まで気を配っていたということだ。

さて、私たちの「見る目」は、大きなものと
小さなもの、どちらをよく見るのだろうか。

私は、細かく小さなこと程、意外とよく見えている
ものだと最近よく感じている。
大きなものほど見えにくい、いや、見失い
やすいのである。

 

例えば、何か目標を立てたとしよう。

達成までの日数を逆算し、細かい行動予定を
作成する。具体的な達成イメージを描き、
一つずつ確実に取り組んで行けば、
達成できるはずである。

達成できるはずなのに、なぜか達成できない、
達成できたとしても、達成“規模”が縮小してしまう、
という人がおられるのだ。

細かいところは、意識してよく取り組めた。
しかし、大きなもの、つまりは、なぜその目標を
達成したいのかという目的意識・使命感については、

意外とぶれたり、漠然としてしまったりしていたの
だと思われる。

 

細かい行動計画を確実に実践していきながら、
常に自分の「大きな」世界、つまりは目的・使命・
信条・理念を確認しながら進むことが重要なのである。

小さな行動計画を実践する中で、迷いが生じたり、
壁にぶつかったり解決困難と思われる問題に
直面したりする。

小さなものを見る目しか持っていない人は、
まさに「自分を中心とした半径１メートル」の
小さな世界のことだけを考えて、あきらめの
気持ちがわいてしまう。

 

一方、大きなものを見る目を持っている人は、
困難にぶつかったときも、大きな世界に戻る。

つまりは、自分の目的・使命感・理念・信条に
常に立ち返り、自分自身を確認し、思い出し、
困難を乗り越えようとするのである。

 

木を見て森を見ず。

 

行動計画が木で、あなたの目的意識や使命感が
森であると考えてみてほしい。

大きなものと小さなもの。
こういった考え方は、目標設定の場合だけでなく、
従業員と企業、生徒一人ひとりと学級のムード、
部員とチーム、長男と家族、など、

「個人と全体」の関係を考える場合にも
大変役に立つ視点となる。

 

全体ほど見失いやすく、部分ほどよく見える。

と自分を戒めておけば、マクロとミクロ、
両方の視点を自在に行き来できるように
なるはずだ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

原田隆史

（原田研究所公式メールマガジン「ものを見る視点」より）

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