備えろっ!

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From:ネクストリーダーチーム 近藤

あなたは「危機管理」について
どのようにしていますか?

 

今日のお話では、
原田先生がいう「危機管理」とは
どういったことなのかを
説明しています。

そして、ちょっと間違っている例に
ついても触れています。

あなたのやり方が間違っていないか
是非、確認してみてください。

それではどうぞ。

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特に学校関係の講演研修で、
現場の先生たちにお話をさせていただくときに、
最初にお伝えするのが、
「危機管理の法則」である。

 

「最低・最悪の状態を予測し、
万全の準備で臨み、
楽観的に対応する」

簡単な例をあげてみたい。

 

私が陸上競技部の顧問だった時、
この「危機管理の法則」が
最も活用されたのが、
試合の時であった。

全国大会ともなると出場選手や
サポートの選手とともに
4泊5日ぐらいの旅となる。

8月の夏の暑い時とはいえ
5日間も滞在すれば、
かなりの確率で雨の日がある。

私の20回程の全国大会や
近畿大会遠征を思い返しても、
一日も雨が降らなかった大会
というのは珍しい。

 

広島の全国大会のように台風が
直撃し競技自体が延期になった事もあったし、
暴風雨の影響で大会が
丸一日削られたこともあった。

さてこの長期遠征のときに
「危機管理の法則」はフル活用された。

つまり、自分でコントロールできない
天気の変化については、
最低・最悪の状態を予測し、

その状態から受けるダメージを
最小限に抑えられるように、
万全の準備で臨もう
ということなのである。

 

だから、私が指導した陸上競技部の
生徒の遠征バックは巨大であった。

雨対策・寒さ対策・熱さ対策である。

雨傘やカッパはもちろん、
着替え、タオル、防寒着
(真夏でも真冬の防寒着を準備する)、
使い捨てカイロ。
もちろん帽子、塩分補給のための塩飴。

 

大きな荷物を背負って
長距離を移動するのは大変であるが、
荷物が大きい=準備万端、という証だ。

生徒達は胸を張って大きな荷物とともに
走って競技場内を移動していたものである。

そう、備えあれば憂いなし。

 

最低・最悪を予測し準備を整えることは、
生徒達の心に「変えられない要因
(例えば天気)に惑わされない準備=自信」
を育てていたのである。

 

さて私たち大人にとっての「万全の準備」
とは、何だろうか。
少なくとも、今の私にとっては、
「万全の準備=大きなバック」
という意味ではない。

今の私にとっての「万全の準備」とは、
以下のようなイメージだ。

 

私は、内野を守っている野手である。
次の打者は鋭い安打を量産する
クリーンヒッターである。

安打が飛んでくるとすれば、
どの方向からか。
スピードは。
右か、左か。

私はこれまでの経験を生かし、
様々な可能性を即座に思い描く。

この場合はこの動き。
あの場合はこのステップ。
長打の場合は、ゴロの場合は・・・。

そして私は体の力を抜き、
ゆったりと大きく構える。
さあ、どこからでも飛んでこい。
準備はできた。
いかがであろうか。

 

あれもこれもとたくさんのものを
詰め込んでホッと安心。
ではない。

あれとこれと、
たくさんの経験の中から
取捨選択し、どうするかを決断し、
そしてどっしりと構えるのである。

 

あれもこれも、と考えすぎることは、
却って不安を生む

 

私が教えた陸上競技部の生徒の中にも、
あれもこれも、と詰め込みすぎて
相当に大きなバッグの口が閉まらず、
全部出して調べてみたところ、
「気持ちは分かるが、これはいらない」
というものが出てきた事があった。

例えば、ドライヤー。
本人は雨で靴がぬれた場合、
乾かすために持って行く、
ということであったが、
宿泊するホテルにドライヤーが
あったので持って行く必要はなかった。

例えば、古新聞。
これも、靴が濡れたときに靴の
中に詰めると乾きがよくなるから、
という理由であったが、
新聞は現地で調達できるのでこれも却下。

「荷物が増えると、なんだか安心するんです」
というのが、本人の弁であった。

 

裏を返せば、過剰な準備は
不安の現れにも繋がっている、
ということだったのである。

さて、では私たちとって最善の
「危機管理の法則」とは。

最低・最悪の事態を事細かに
想像し、深く考える。

 

そのために今、
何ができるのかを細かく書き出し準備する。
準備とは、物・人・心 の3つである

最低・最悪の事態に備えて(或いは避けるために)、
具体的に必要なもの(買う、持って行くなど)は何か。

事前に援助を求めておくべき人は誰か。
いざという時に助けてもらう人は誰か。

そして、最低・最悪の事態が起こる
可能性もなきにしもあらず
と捉えて、その上で覚悟を決めて準備をし、
どっしりと構える心。(平常心という)

 

これが、危機管理の法則、
つまりは「描いた未来の迎え方」なのである。

そして、それらの発想の中から、
未来への準備を文字にして用紙に描く
シナリオ、ストーリー、
すなわち原田式長期目的・目標設定用紙が
誕生したのである。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(原田隆史)
(原田研究所公式メールマガジン
【危機管理の法則】より)
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〜オススメ情報〜

危機管理については
この本でも書かれています。

http://www.nextleader.jp/H20D/pres/

 

 

 

 

 

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