From:ネクストリーダーチーム 近藤
あなたの会社にもきっと「理念」ってありますよね?
あなたが社長であれば、理念はあなたの思い、
きっと、あなた自身といってもおかしくないようなものですよね。
では、その理念をどうやって、
社員に浸透させていますか?
行動に結びつけていますか?
額縁に入れて、飾っているだけ、
なんてことはないですか?
今日は「理念」について、どのようにすれば
実際に行動に結びつけて実践できるのか。
原田先生に話してもらっています。
ヒントは「共感」だそうです。
それでは、
どうぞ、聴いてみてください。
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そこに働く人々が仕事にやり甲斐を見いだし、
イキイキ、元気に働き、組織の収益や
生産性を向上させる「理想の職場」。
大阪で起業して7年、当初から私は
この「理想の職場づくり」に、
ライフワークとして取り組んできた。
少子高齢化を含め、日本の行く末を考えたときに、
今、働いている人々のやり甲斐、働き甲斐、
生き甲斐を高め、個人の能力を発揮してもらい、
生産性向上に繋げていくことが必須だと
考えたからである。
法律を整える、環境を改善する、雇用について
企業の努力を求める。
日本の「労働力」向上のためには、
様々な観点からのアプローチが必要である。
私は、人を育てること=自立型人間育成と、
組織を育てること=理想の職場づくり、
というフィールドから、日本の底上げに
貢献したいと考えているのだ。
さて、理想の職場づくりのために、
今日は「共感を生む」ということについてお伝えしたい。
私たちは、日常の様々なシーンで、
正義、倫理、言論、趣味など多岐に亘る分野で
誰かに、何かに、共感を覚える。
共感には、私たちが意識できている以上の
大きな力がある。
共感は、その次の行動を生むのである。
テレビで見て「この人、良いこと言っている」と
思った人の本を買って読む。
流れてきた歌の歌詞を聞いて共感し、
他の曲も聴いてみたいと思う。
街頭演説の話に共感したときには、
その候補者に一票を投じる。
何かに共感することは、
私たちの行動をアクティブにしてくれるのだ。
この「共感」の力を、理想の職場づくりに是非、
活用していただきたいと考えている。
具体的には、そこで働く人々が
価値を感じることのできる、
組織としての「理念」があるかということ。
そして、その理念が、ただのお題目で
終わるのではなく、理念を実現するための
「具体的な行動」や「指針」が示され、
それが職場で共有され、これが
最も大切なことであるが、
「実践されているか」ということ。
企業としての理念については、
すでに設定され広く世間に
公表されている企業も多い。
その理念に魅力を感じ、
入社してきた人もいるはずだ。
ではその理念を具現化できる
「行動指針」についてはどうであろうか。
言葉には不思議な力があり、表現一つで
人の心は惹き付けられる。
例えば、気に入ってくださっている方も多い、
私のクレド「仕事と思うな、人生と思え」がそうである。
しかし、言葉だけではダメなのである。
「仕事と思うな、人生と思え」を体現する、
具現化する、行動が必要なのだ。
そのときに、私たちの「理想の職場づくり」メソッドで
提唱しているのが、「働く人々の声を集めること」である。
働く人々全員に、具体的な思いや願いを
文字で書いてもらうのである。
そして、働く人々の「こうしたい。こうありたい」という思いを、
生きた言葉で行動に作り変える。
この方法は、まさにボトムアップの理想の職場づくりである。
つまりは、多くの人が「そうだよね」「そうしたい」
「それいいね!」と共感できる願い、また同時に多くの人が
「職場でのいじめなどは絶対だめだ」「それは止めておこう」
「それは困る」と感じているネガティブな職場の
現状についても、職場全体で共有し、そこから最大公約数で
働く人々が強く共感できる価値観を洗い出し、
具体的な行動に落とす、ということである。
「うちの会社ではこのように働き、このように対応するので、
そうして下さい」これも、企業として働く人々に求める
当然の姿勢である。
しかし、より細やかな、より働く人々の
日常に寄り添った(つまり、より現実的な)文化や
指針を醸成したいと考えるなら、
職場全体での「共感」づくりに取り組むことは、
大きな価値があると言えるだろう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(原田隆史)
(原田研究所公式メールマガジン
【共感を生む価値づくり】より)
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ps
理念そして指針を明確に
したいときには、このレッスンで
紹介されている方法を使ってみてください。
http://www.nextleader.jp/harada_method/sp/index_nor.php