勝てるシステムの作り方 ~その3~

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From:ネクストリーダーチーム 近藤

 

「システム」についての話も
今日で最終回。

きっとここまでの話でシステムの
必要性は感じてくれたのではないでしょうか?

今回の話ではさらにシステムについて理解を深めるために

・システム化の先に残るものとは
・私たちが将来に向けて考えておかなくてはいけないこと
・もっておくべき2つの視点とは

について話してくれています。
ぜひ、あなたも一緒に想像しながら
読んでみてください。

それでは、どうぞ。

———————————————————

システムについて、第3回目である。

前2回では、業務をシステム化することの
利点について、私なりに考え提案してきた。

 

誰かの特別な専門性「だけ」に頼ることなく、
組織が全体として継続的に成長していくために、
欠かせないものがシステムであると、
私は考えている。

誰かがその場からいなくなった途端に、
オペレーションがストップするようでは、
いけない。

個人の特性・長所が最大限に生かされつつ、
組織体としての総合力が高まり続けるように。

 

システム化には重要な意味があると考える。
ではシステムを作ることは、何もかもが
素晴らしいことなのかといえば、
もちろんそうではないと私は思っている。

皆さんは、「シンギュラリティ」という言葉を
ご存知だろうか。シンギュラリティとは
「特異点」というような意味で、

簡単に言うと「コンピュータ(AI=人口知能)が
全人類の知能を超える時」となる。

 

ビッグデータの活用が国会でも議論され出し、
AIをテーマにした映画やテレビ番組も
多く作られている。

「明日の天気は?」とスマホに話かければ
「明日は晴れ時々曇り、傘はいりません」
と教えてくれる時代である。

会話ができるロボットも、パソコンぐらいの
価格で販売されるようになってきた。

AIは、すでに私たちの生活の中に深く入り込んでいるのだ。

 

AIが究極まで進化すると、どうなるだろうか。
これも盛んに言われ始めていることだが、
今、人が行っている多くの仕事がなくなる
ということは、容易に予想される。

日常的にお金を引き出す・預けるのは
銀行窓口で、という方は、

今はもう少ないのではないだろうか。
街を歩けばそこここにあるATMで、
日々の銀行に関するやりとりは
ほとんど片付くはずである。

それは、やり方や手順が決まっている
「作業」だけにはとどまらない現象のはずである。

 

人間が、すべての生き物の中で
もっとも優れていると自負している
知能や知性、つまり知的な分野においても、
AIにお株を奪われてしまう日が
来るのかもしれない。

システム化も同じようにはならないだろうか。

「この人だからできる」から、
「システムがあるから誰でもできる」への転換。

人の個性や長所や強みが、システムに
(言わば)「負ける」日が来るのではないだろうか、
ということである。

システム化が進んだ先に、人には何が残るのだろうか。

 

システムが私たちに提供するのは
「DO=何をするか」である。

システム化された中に入れば、
何をすれば良いのかの、
具体的な行動がわかる。

だから、多くの人が対応できる。
しかし、私たち人には、DO以外にも
考えなくてはいけない要素がある。

それは、BE=どうあるべきか、ということである。

方法論ではなく、在り方論。
つまり「どんなあなたが、システムを使うのか」
ということなのである。

「在り方=こうありたい、という理想」を持ち、
その理想に向かって努力し、
うまくいったりいかなかったりする。

これこそが、AIにもシステムにもない、
人の人らしさであり、つまりは本当に
大切にしなくてはいけない何か、
なのではないだろうか。

それは、答えの見つからない質問を
哲学的に考えたり、湧き上がる思いを
芸術作品で表現したり、

その作品を見て感動の涙を流したり、
という、言葉でシステマティックには
説明できないが、確かにそこにあるのだ、
と自分だけにはわかるような、
そのような領域の活動なのだと考える。

私もまだ、考えがまとまっているわけではない。

シンギュラリティ等については、現在勉強中である。
私はこうやって、「自分の仕事のシステム化」
というミクロ的視点と、「システム化が広範囲に
渡って進んだ結果やってくる世界」という

マクロ的視点の2つでもって、
現在から見える未来へのビジョンを描き、そ
の中で何をするのか(DO)と、
どんな自分であるべきか(BE)を具体化しているのだ。

以前にも少しお話ししたことであるが、
小さいことほど見逃しがちだと
思われるかもしれないが、

本質を外しているときは大概、
「全体像」が見えていなのだということである。
だから、ミクロとマクロ。

システム化については、いったん今回で終了。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

(原田隆史)
(原田研究所公式メールマガジン
【システム3】より)
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が詰まったメソッドは
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